第六十二話 昇格試験1
話の展開を悩んでいたら二週間も経ってしまいました……
それと、文字数が少ないです! 申し訳ないです!
教室に入るも前日と変わらず生徒が少ない。多少は昨日の件で授業に出てくる生徒が増えるのでは? と思っていた。だが、あの場での判断は彼らに得を与えない事になってしまっているので、付いて来る意味が無いのだ。カケルも期待しただけで、それ以外の感情を持っていない。なので、彼らに教えることは今後ないだろう。
「今日は訓練が無いので、サボり組みが来る事はないでしょう」
「別にあいつらが来なくても自業自得でしょ?」
「そう、痛い目を見るのはサボり組み」
「ちょっと頑張りさえすればクラスの中でも上位に食い込めるのにねー勿体無い」
彼女が言っている事は全部正しい。クラスの大半が低レベルで少し努力れば上位入り確実と言っても良い。普通こんな事を知っていたら授業に出て来る者が増えるはずなのに、増えない理由は何故か? それは単純に知らないからだ。授業に出ている上位者は今以上にライバルが増えて欲しくはないし、上のクラスに上がれる枠もそう多くは無い。なので、上位者は教えないし、サボり組みは知らない。
「その分ライバルが減るし、私達が上のクラスに上がれる確率が高くなるから良いんだけどね!」
ここでカケルは疑問に思った。自分たちは今現在どこら辺の位で、上のクラスに行ける確立はどれくらいなのかと。
「それで、自分達は今何位くらいで、どれくらいの確率で上に行けるの?」
「今葵は五位以内には入っていると思うけど、私達は良い所で二十位以内に入りそうなぐらいの所かな。師匠はまだ順位を決める行事に出ていないから圏外だと思うんですけど、このまま行けば一位なんて余裕ですよ!」
『葵が五位以内って事は全体のレベルは底辺か……すぐに上がれそうだけど、試験方法が全然分からないんだよね』
カケルはまだ知らないが、試験は二日後で午前はクラス内順位決めの実技試験。午後はクラス昇格をかけて一つ上のクラス三人と実技試験。クラス昇格の試験ルールは戦闘続行不可能、もしくは降参で勝敗が決まる。それが試験内容。
そして、試験を受ける資格を得られる条件は各クラス全体の三割に入っていること。現状十五組の三割に四人も含まれている。それだと言うのに何故上を目指すのか、それは午後の対戦する生徒の順位に関係するからだ。一位の人は上のクラスの下から三人と試験をする事になり、三割の中で最下位の人は他の生徒より強い三人と当たる事になる。順位が上の程勝率は上がり、合格する確立も格段と上がるので皆上位に食い込むために必死になってる。しかしながら、これまでの十五組の中で上のクラスに上がれた人数は片手だけで数えられる程少ない。
「今回こそ葵には十四組に上がって欲しい」
すると葵は苦笑いを見せながら、自信なさげに答えた。
「今回も無理かも……いくらクラスの中でも弱い分類に入るといっても私達より強いことは明白だし。だけど、夢の一組を諦めたくはない……」
「今回もって言っているけど、葵や三人は何回十四組に挑んだの?」
三人の中で元気の良い一人がカケルの疑問に気まずそうにした。
「そ、それが十回以上負けてます」
「そんなに負けるってことはそんなに強いのか。だけど前のあいつはそこまで強くはなかったけど?」
「はぁ~それはカケルさんが異常だからですよ。十四組は強いではなく、全く歯がたちません。その理由が十五組に比べて授業の質も格段に違うし、私達よりさらに上のクラスと訓練していることでしょう。私達も私達なりに自主的に訓練はしているんですけど、それでも一人も倒せないんです」
「それに試験二日後だしねー」
この事を聞いてカケルは確信した。
次の試験では自身を含めた五人で試験合格できると。
いくら四人の話が学園内に知れ渡っているとはいえ、どれくらいの実力なのかはまだ未知数。そして、十四組との模擬試合の時は葵以外は戦っていない為、現状の戦闘力を知られることも無かった。という事は、相手の実力を遥かに超える見せ付けることが出来るわけだ。
カケルの経験上、想定の範囲外で圧倒的な実力を見た時人間は、一瞬ではなく試合が終わるまで劣勢をしいれられる。この場合の解決策はその人の潜在能力を開花することしか出来ないが、一般的に自力でする事は不可能なため、ここまでこれば勝ちは確定。
「四人に朗報だ。次の試験は確実に合格できるぞ」
四人は驚いたと思えば、パーッと眼をキラキラさせる。
「えっ! それってほん――」
「ただし、僕が提案する訓練メニューをこなせればね」
「「「「ですよねー」」」」
それから二日後に迫っている試験に備えた猛特訓が始まった。
授業中には魔法に対するイメージを忘れず、昼休みにはそれを実行、改善、実行の繰り返し。全ての講座が終えれば、新しい魔法を覚えて、発動時にどうなって欲しいのかイメージしながら実行。たまにカケルが魔法を使い具体的なアドバイスを伝える。それを学園の門が閉まるまで続け、自宅に帰ってもイメージをする事を忘れないでいた。
魔法の能力は次の日から変化していた。四人ともイメージ通りに魔法を使用できるようになっており、実践でも使えるほどの物にはなっていた。だが、そこで終わるわけではない。魔法と言うものは自分自身でコントロール出来てから、はじめて本当の武器といえる。最後の日は浮遊魔法で描いたとおりに物が動いたり、止まるまで訓練を続けた。
「よし! 今日はここまで! 疲れが溜まっているだろうから明日に向けて休みましょう!」
その合図を待っていたかのように、四人は一斉に尻餅をついたり、仰向けになったりした。
「人生で一番疲れたよ~」
「私も疲れました」
「これだけ訓練したんだから、明日は楽勝やろうな!!」
「カケルさん、二日間有難うございます。絶対私達勝って合格してみせます!」
「僕もそれを祈っているよ」
次の日。
学園内で規格外の生徒五人現れたと話題になった。
もう1つの作品はなるべく早めに更新できるように頑張ります。
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