表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/52

第4話 寂しさよさようなら。新しい従業員こんにちわ。

ずっと反省してもいられないので話をもとに戻そう。でないとストレスでお腹が痛くなって色々とトイレにお世話になりそうなので。


「と、とにかく、確かにこれは大問題ですね。教えて頂きありがとうございます!」


ペコペコとコータはリリに頭を下げた。リリは暫くジト目でコータを見たのちにため息を再度吐きつつ話をする姿勢をとってくれた。


「まあ、もういい……。でだ改めて聞くがコータ。君はどうやって生活していくつもりだ?いく宛はあるの……まあ、ないよな」


もちろんコータは頷く。


「はい……この世界は俺が居た世界では無いですし、いく宛どころか明日どうやって生きていくのかという以前に、今、何をどうすれば良いのかすらわからないですから……」


コータはそう言うと肩を落として泣きそうな顔で笑った。そんな状況にも関わらず胸をガン見するとは……能天気この上ないのコータであった。


リリはそんなコータをみて、暫く考えてからコータに提案を持ち掛けてきた。


「コータ。もしよければウチで働かないか?」

「え?」

「ウチは料理屋 兼 酒場をやっているんだが実は女手一つで色々と大変でな。丁度、男手が欲しかったんだ。実は今まで働いてくれていた従業員が立て続けに辞めてしまって店の仕事を一人でやることになってから大変でな。どうしたもんかと考えていたら丁度良いのがいるじゃないか!ってことで話したんだがどうだ?」


急に降って湧いた話にビックリして言葉を発せずに居たが、ようやく理解が纏まり言葉を返す。


「正直、願ってもない話ですが良いのですか?俺のような身元もよくわからん男を雇っても?さっきあんな失礼を働いたのに?」


そう言うと彼女は急に笑い出した。


「はっはっはっは!あんなの別に気にしていないさ客商売やってればそんなの日常茶飯事で慣れてる。それにコータ 君は謝ってくれたじゃないか?謝罪ならそれで終わってる。なに、少し話してわかったが君は悪いやつじゃないそれだけわかれば十分さそれに…」


リリさんはそう言うとコータの右肩に左手をのせて肩を叩いてから。


「君は困っているんだろ?」


と、そう言って笑いかけてくれた。コータはその言葉に「はい」と言い答える。


「でも、働かせて頂くにも住む場所もありませんし……」

「では、住み込みで働けば良い」

「え?」


コータはまさかの提案に目を見開く。


「ここは元々私の両親と暮らしていた家であり店だ。住まいの方にはまだ空き部屋もあるソコを使うと良い」

「でも、迷惑なんじゃ?」

「これから働いて貰うんだ。なら、私とコータは家族みたいなものになる。だから気にする必要はない。それにココに住めば店に通うのが楽だ。なんたって家が店だからな」

「ですがソコまでして貰うわけには……」

「朝昼晩3食つけるぞ?不満ならさらに_」


「_優遇され過ぎで感謝こそすれど不満なんてそんな!!」

「じゃあなんなんだ?」


色々とトントンと話が進んでいくし何かよくわかんなくなってきていたコータ。でも、何で彼女がこんなにしてくれるのか?疑問が浮かぶ。


「何で……初対面の、しかも異世界から来たとかいう如何にも怪しそうな男にこんな良くするんです?」


リリにそんな疑問を投げ掛けてみたら。彼女は意を決した表情で言った。


「コータは悪いやつじゃないって思ったから。それによくも知らない私に全てを話してくれた……それに……」

「それに?」


モジモジしてからリリは。


「さ、寂しい……から……」

「え?」


思わず聞き返してしまった。そしたら彼女せき切ったかのようにコータをまくし立てた。


「寂しかったんだよ!仕方ないだろ!?急に従業員が辞めてしまって忙しいわ、辛いわ、話し相手も居ないわでスッゴく寂しかったんだ!!そんなときにコータ、君が倒れてて異世界人で行くとこないとか言ってるから……しめたっ!と思った。じゃあ働いて住んで貰えば良いじゃないか!ってな。打算的にも考えたさ。君は異世界人だから前の従業員みたいに何処にも行かないと!ああ!!?悪いか!!!どうせ私は寂しがりやさ!笑いたいなら笑えよ!!さぁ!!!?」


肩で息をしながらハアハアしているリリをコータは宥めながら「す、少し、落ち着いて」とリリの両肩を抑えた。


「と、とりあえず落ち着きましょう」

「……はっ!?急に取り乱してしまってすまん……」


そう言うと急に彼女は顔を赤くしてしおらしくなった。全くもって忙しい女である。そんなリリさんにコータは。


「別に謝らなくても大丈夫です。打算で結構。寧ろ、嬉しい提案でありがたいくらいです!それのが逆に安心できますし」


頭を左手でかきながらコータは右手の人差し指で右頬をポリポリとかじる。


「正直、リリさんに拾って貰えて助かりました。右も左もわからないこの世界で普通なら(いま)だ途方に暮れててもおかしくなかったわけですから」


リリはジッとコータを見て話に集中している。


「しかも俺はリリさんは失礼を働いたのに理由あれど下心あれど俺に良くして、働く場所そして住む場所を提供してくれるとそう言ってくれてます」


リリさんは頷く。


「凄く、凄くありがたいですけど……」


リリさんは暗い顔になる…きっと断られるんだとそう思って。でもコータは。


「本当にお言葉に甘えて良いんですか?」


コータはリリにこの返答を求めた。リリは暗い顔からハッ!とした顔になり。


「私が良いと言ってるんだから良いに決まっている!!細かいことを気にするな女々しいヤツめ!


怒ってるんだが、喜んでいるんだかよくわからない口調で、でも顔は満面の笑み。その顔をコータに向けているリリ。そしてコータも同じく笑顔を彼女に向けて手を差し出して言った。


「では、お願いしても良いでしょうか?」


その時リリさんは俺の手を取り。


「この世界へようこそコータそしてこれからよろしくな」


リリはギュッとコータの手を握り返してきた。


握り返したその手はとても優しくあたたかい手だった。

やっと導入終わり次から

本編が始まる……かも?


次話にてやっと 身体に起きた様々な

異変に気づきます。気づいていたのは

力がおかしいくらいでした。


モヤモヤしたかた必見です。


ご視聴ありがとうございます!


宜しければコメント 楽しかったとか


ここ!文字間違ってましたよ~とか


感想にて書いていただければ嬉しいです!

皆さんの感想やご助力が作者の糧となり

肉となります!どしどしお待ちしています!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ