登場人物&用語
※作品世界への理解を深めたりデータベース的な意味合いのものです。本稿を読まずとも支障はありません。用語について、登場人物たちはこれらを「周知の事実」としてプレイしています。各種ステータスはプレイヤーが頻繁に口にするため、わからない場合はどうぞ。
登場人物紹介
ジェストの所属する小隊:小隊功績値1023
ジェスト(♂):ネクロマンサーLv5
WWでは「閃光のジェスト」というPCで職業はホーリーナイト。日本の全サーバーのプレイ時間、各種ステータスなどのCH用採点項目の総合トップ。神盾と呼ばれるほど固かった。
制作者の一人である帝ヨーシに懇願されて、新職業のネクロマンサーを選択した。現状ネクロマンサーはジェストただ一人。
中学の頃にいじめにあったのをきっかけに極度の引きこもりに。今でも対人恐怖症の気がありどもりなどが抜けないが、ネットゲームをやり続けたおかげでボイスチャットを意識すれば普通に離すことができる。いわゆるネット弁慶。親しくない相手には敬語を使う。イイリコには親愛の証として敬語を使う。
取得済みスキル:躁屍Lv1、暗黒の知識Lv1、ブラインド。残スキルポイント4
イイリコ(♀):シーフLv5
WW古参の一人。ジェストの所属していたパーティのリーダー。年齢不詳だがお姉さん気質で、WWでは結構有名人だった。「がめつい!」というのが定番のネタ。「ゲームを楽しむ」を念頭に置いており、トップレベル集団にありながら職業バランスなどはあまり考えない派。
取得済みスキル:猫だまし、盗むLv1、敏捷Lv1 残スキルポイント3
ユージン(♂):ライトメイジLv5
WW中堅の一人。始めた時期が一番遅く、「舎弟キャラ」をアイデンティティにしているため誰にでもくだけた敬語(舎弟語)で話す。ヒーラーとしてのスキルは決して低くなく、また状況分析にも優れる。ジェストらとよく行動していたため相対的に修羅場が多く、プレイ年数が浅くても500人に選ばれるほどの力を持っていたと考えられる。
取得済みスキル:ライトマジックLv1、ヒール、デポイズン、MPupLv1 残スキルポイント3
姫代子(♀):グラップラーLv5
WW古参の一人。効率重視派。口が悪いが内容は正論が多い。素早さを上げたうえで、グラップラーの高いクリティカル率を期待値に含めて手数で勝負するのが好み。
戦闘スタイルの特性から壁役への依存が高く、そのためネクロマンサーを選択した主人公に憤っている節がある。
取得済みスキル:格闘Lv1、パンチ強化Lv1、連続拳、内気功 残スキルポイント2
エイタロー(♀):サムライLv5
WW古参の一人。ネナベだったがCH開始時にカミングアウト。チャットではボイスチェンジを使っていたが、現在は地声。そのためWWでの演技の癖が抜けずに僕っ娘状態にある。突撃武者の脳筋スタイルを好んでいたが、現在のパーティでは最も壁役に適した職業のため、転向するか悩んでいる。イイリコには敬語。
取得済みスキル:刀Lv1、力upLv1、体力upLv1、残スキルポイント3
ガートランド(♂):ランサーLv5
WW古参の一人。影が薄い。最初は「ガートラント」と名乗っていたがみんなが間違えるので改名した。WWでは魔法寄りの中衛だったが、現状エイタローと二人で壁役を担う。
取得済みスキル:槍Lv1、ドラゴンハート、なぎ払い、体力up、力up 残スキルポイント1
他のプレイヤー
ノリアキング(♂):ナイト
CHに選ばれた500人のうち一人。WWではジェストと一回パーティを組んだことがある。非常に楽天家で、なおかつ自信家。すでにいくつかの小隊とコネを持っていたり、初回迎撃戦の際にチキンに陥ったプレイヤーたちを鼓舞したりとなにかと頼もしい。
ジュリア(♀):ナイト
CHに選ばれた500人のうち一人。初回迎撃戦の際、ジェストら人類第一波に続く第二波として小隊を率いた。詳細は不明。
スーパーマギ(♂):フェアリーメイジ
CHに選ばれた500人のうち一人。初回迎撃戦の際に所属していた小隊が壊滅し、ジェストに助けられる。城内に避難した後、ジュリアの率いる小隊に再所属し第二波として突撃。名前負け度ナンバーワン。
帝ヨーシ(♂)
CH制作者の一人で、ネクロマンサーを作成した人物。誰にも使用されないのを嘆き、自分の担当になったジェストに利用を勧める。なかば脅す。彼のプレゼントである『重要な攻略情報』は今のところ見ていない。
用語:
WW:Worldguard Wanderersの略。世界でヒットしているMMORPG
フルフェイスヘルメット:WWをプレイする際に用いられる。ディスプレイとスピーカーの役目を担う。構成上通気性が悪くなるため評判は芳しくない。一応首のあたりに余裕を持たせている。バイク乗車の際に流用することはできない。後発のバイザー型ユニットの方が人気があり、現在メーカーが推奨するのもこちら。
暗示:WWにおいて、ダメージや触覚、嗅覚といったこれまでにない感覚を実現するための方式。ヘルメットやバイザー型のユニットから放出される映像や音によりプレイヤーを催眠状態に陥らせそれらの感覚を実感させる。ただし技術的な理由により完全ではなく、体質によっては暗示にかかりにくかったりもする。WWのウリだがあくまで拡張要素なので、暗示にかからずともゲームプレイは可能。
CH:Castleguard Heroesの略。WWの追加サプリメントとして発表されたがほとんど別ゲーになっている。プレイ期間は7年間で、人類に残された一つの城を守り抜き、また魔物に支配された地域を開放していくのがゲームの目的。専用の筐体でプレイする。
VRMMORPG:ヴァーチャル・リアル・マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲームの略。超リアルな大人数ネトゲ。CHは厳密にはこのくくりでなく「協力プレイ型RPGを大規模にしたもの」が近い。
・Gatrel:ガトレル。WWおよびCHにおける通貨単位。ゴールドやらギルやらジーやらと言い換えられることが多い。少数のプレイヤーは円とも呼ぶ。
小隊:パーティのこと。最大六人。小隊を組んだ各プレイヤーにはモンスターを倒した際の経験値、G、功績値が均等に分配される。端数はリーダーが得る。リーダーにはメンバーの除隊権限がある。ジェストらの小隊ではイイリコがリーダー。
功績値:小隊がモンスターを倒したり、人類側の小隊を助けたり、城を整備したり、土地を魔物から解放したり、とにかく人類側の勝利に貢献した際に与えられるボーナスポイント。直ちに各メンバーに均等に割り振られる(端数はリーダーへ)ため、小隊を解散しても特に問題はない。使用する際は個人でも小隊単位でもよい。
ジェスチャーマクロ:フルフェイスヘルメットという特性上、キーボードなどが利用できなくなったために考案されたマクロ。両腕から各種指先に装着したユニットセンサーで手の動きを感知し、特定の動作を行うことであらかじめセットした操作をショートカットすることが可能(どちらかの掌を握ると前進。二回素早く握ると走る。五指を伸ばすことで停止)。CHでは全身の動きを感知できるようになり、また音声での入力も可能になった。そのため、使用者が覚えられる範囲で無限の操作を割り振ることが可能。ゲーム内の仕組みとしては、マクロの判定は「キャラクターの動作」で行われる。基本動作にはあらかじめいくつかの動きが割り当てられている(左目を閉じることでメニューやログなどのシステム画面を開く。項目をつまむことで決定など。変更可能)。
リアル判定:接触や攻撃時の命中判定が「見かけどおり」に行われること。採用されているゲームは非常に少ない。このため回避ステータスの仕様が変わった。
各種ステータス
HP:ヒットポイント。ゼロになると死亡。1でも残っていれば時間とともに徐々に回復する。
MP:マジックポイント。各種スキルの発動に利用。徐々に回復する。HPとMPは全身動作中<棒立ち<座り<寝そべりにより回復速度が速くなる。
筋力:マッチョさ。物理攻撃力や装備重量の判定、物理攻撃の際のクリティカル率に用いられる。
体力:タフさ。物理防御力やHPの回復速度、また肉体的ステータス異常の判定に用いられる。
敏捷:身軽さ。各種スキルの判定や攻撃速度(CHでは廃止)、回避の判定に用いられる。また高いとゲーム中で素早く動けるようになる。
魔力:聡明さ。魔法による与ダメージ、回復値や効果の成功に影響する。
精神:頑固さ。魔法による被ダメージ、回復値や効果の成功、精神的ステータス異常の判定、MPの回復速度に影響する。
幸運:アイテムのドロップ率や各種動作が無条件成功になる確率に影響する。
重量:装備品やアイテムに設定されている各種重量の総合値。筋力による所持可能上限を上回ると座り状態のまま動けなくなる。CHでは段階的に動きが鈍くなるほか、重量もリアルに感じられるようになる(筋力値に応じて軽く感じるため、現実より遙かに多くの重量を支えられるようにはなっている。
以下のステータスは各種肉体ステータスと装備アイテムによって変動する。また全ての判定には運による自動成功判定がある。
攻撃:筋力と装備アイテムの総合評価値。物理与ダメージなどに影響する。グラップラーなど一部職業では素手であることによるボーナスが入る。
防御:体力と装備アイテムの総合評価値。物理被ダメージなどに影響する。
命中:物理攻撃の当たりやすさ。筋力、重量、敏捷、装備アイテムの総合評価値。
回避:物理攻撃の当たりにくさ。体力、重量、敏捷、装備アイテムの総合評価値。
魔攻:魔力と装備アイテムの総合評価値。魔法与ダメージなど影響する。
魔防:精神と装備アイテムの総合評価値。魔法被ダメージなど影響する。
魔命:魔力、精神、装備アイテムの総合評価値。魔法の当たりやすさに影響する。
魔回:魔力、精神、装備アイテムの総合評価値。相手が放った魔法の当たりやすさに影響する。無装備では魔命と魔回は同値なので、装備アイテムによって差が出る。