無

美

その魔力たるや恐ろしく。

人は皆、少なからずそれを求める。

機能面でさえ、佇まいが美しい物を求める。

見て楽しむ、時に実体験をも超えていく。

美を求めた結果、何を得て、何を失ったのか。

追求していくと、それが良くわかる。

人の歴史、そのものとなる。

何をもって美しいとするのか。

人によって感じ方は様々で、これといった基準はないと言える。

しかし、本物のそれは一瞬で人を虜にする力が宿る。

美を追求することは、その魔力を得ること。

それ故に、人を歓喜させる力がなくてはならない。