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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』  作者: 橋本 直
第三十七章 とりあえず朝食でも

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第152話 低血圧の人造人間

「そういえばグリファン中尉達が来てないですね」 


 誠は島田とセットの彼女のサラのことを思い出しながらそう言った。


「サラか?あいつは低血圧だからな……パーラが起こしてるんだろ、今頃は」 


 携帯をいじっているアメリアはサラとパーラに連絡をつけるつもりだろう。周りを見れば当番の隊員達が食器を戻している。


「アイツ等また有給か?残りあるのかよ」 


 今日は平日で隊は稼働していた。誠達が今日引っ越しの準備をしているのは有給を取ったからだった。それにしては出勤時間なのにその準備をする隊員の姿が少なかった。


「どうせ島田が無理に我々の引っ越しを手伝わせる為に有給を取らせたんだ。アイツの自分勝手にも困ったものだ」 


 そう言うとカウラは食べ終わったトレーを近くにいた技術部の男子隊員に渡した。


「サラとパーラなら駐車場まで来てるって。島田の馬鹿がメンチカツ弁当じゃなきゃ嫌だとか言ったもんで5軒もコンビニ回って見つけてきたってパーラが怒ってたわよ」 


 パーラと連絡を付けたアメリアが誠達にそう報告してきた。


「奴らしいや。我儘と言うかなんと言うか」


 かなめがそう言って笑う。アメリアが『我儘なのはかなめちゃんじゃないの』と指摘しなかったことに胸をなでおろしながらとりあえず誠も場の流れに従うようにして笑みを作って見せた。


 携帯を仕舞うアメリアの隣でかなめは含み笑いを浮かべていた。


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