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中編

 エイレナの二十歳の誕生日を一か月後に控えたある日、エイレナが滞在している王都のタウンハウスに仕立て屋がやってきた。ちなみにこの屋敷の家主はバールトン公爵夫妻だ。トレミーと結婚してから金運が舞い込んできたのかフェリシアも王都に小さな屋敷を買ったが、エイレナがそこに行けるのはやっぱり誕生日の直前だけだった。


「クラウス様、エイレナ様、本日もご機嫌麗しゅう」

「……今日もよろしくお願いいたします、マダム・リックターヴォ」


 エイレナが身に着けている厚いヴェールは視界が悪く、人や家具はほとんどシルエットでしかわからない。だが、「他人にお前の顔を見せるな」とクラウスに口を酸っぱくして言われているし、エイレナも顔の火傷の痕を見られたくないので、ヴェールを外すつもりはなかった。

 応接間にやってきた馴染みの仕立て屋、マダム・リックターヴォが数人の助手にてきぱきと指示を出してエイレナの採寸をしていく。エイレナはただの人形のように言いなりになりながら、さっさとこの時間が過ぎてくれるのを願った。


 クラウスはしょっちゅうエイレナにドレスを仕立てる。だが、色は絶対に黒一色だ。装飾は一切ない。腕やデコルテはおろか、背中はもちろん厳重に布地で覆われている。もちろんヴェールとヒールの色も真っ黒。そのスタイルしか許されていなかった。

 火傷を隠したいエイレナの意向に合わせてくれるのはありがたいのだが、年中これではさすがにちょっと暑苦しい。火傷と関係ない部分なら、もう少し露出があってもいいと思っているのだが……。


 ことあるごとにアクセサリーももらえるのだが、イヤリングもネックレスも髪飾りも、とにかく何もかもがアメジストなのはどうかと思う。

 きっとこれもクラウスなりの嫌がらせなのだろう。かといって人からの貰い物を勝手に売り払ったり人にあげたりするわけにもいかず、すっかり持て余していた。


 それ以外のものが欲しいと思っても、バールトン家の金で用立ててもらっているのだから文句は言えない。エイレナには自分の自由にできるお金がなかったし、実家が何か華やかなものを贈ってくれても、検閲で取り上げられるのは経験済みだ。

 それに、受け取らなければクラウスが不機嫌になる。だからエイレナの衣装部屋と宝石箱は、いつまで経っても変わり映えしなかった。どれも同じにしか見えないし、実際同じだ。おかげでエイレナは、お洒落にはとんと無頓着になった。


 年がら年中そんな恰好をしているせいで、『顔なしの魔女』というあだ名がついてしまう始末だ。

 クラウスはたまにエイレナを催し物に連れ出すが、決まって遠巻きにひそひそされる。たった一人で葬儀の参列者と化しているエイレナに話しかけてくれる猛者はいなかったし、エイレナも誰かに声をかける勇気はなかった。


 この国の社交界では、主催の趣向や催しの傾向によって、ドレスと小物の色や柄に指定があったり、定められたテーマを上手にコーディネートで表現したりする。

 それなのに、そのドレスコードを必ず破って黒一色のドレスとアメジストのアクセサリーというスタイルを貫くのだから、周囲から奇異な目で見られるのは当然だろう。たとえお飾りとはいえ、次期バールトン公爵の婚約者という肩書がなければ会場からつまみ出されているところだ。


「これは今ラッパーハ王国で流行している、最先端のスタイルですわ! さすがエイレナ様、よくお似合いですわよ」

「はぁ」


 マダム・リックターヴォの歓声に、エイレナは生返事で頷く。遠い国の名前を出されても、そうですか……以外の感情がなかった。


(ヴェールで顔を隠しているし、体型もよくわからない格好なのだから、何を着ても同じだと思うのだけれど……)


 仕立て屋とその助手達がいる中で、ヴェールを上げて姿見を覗く勇気はない。それでも、いつもと大して変わらないドレスを着せられていることはわかった。


「ふっ。お前にふさわしい格好だ」

「……」


 クラウスが鼻で笑ったということは、今回買うドレスはこれで決まりだ。クラウスの目的は、エイレナを社交界引き回しの刑に処して笑い物にすることなのだから。


 いつもの流れなら、これから生地を見せられて、オーダーメイドのドレスの打ち合わせが始まる。けれど、それもクラウスがすべて決める。どうでもよかった。


「確かに黒はいい色ですけど、よっぽど強いこだわりがあるんですね。そこまで黒がお好きとは」


 だが、急に知らない青年の声が割り込んできた。どうやらマダムが連れてきた助手の一人らしい。聞いたことのない声だから、きっと初めて来たのだろう。視界が制限されているぶん、エイレナは耳がよかった。


「だったらお嬢様、こっちのドレスも試着してみません? すぐに店から持ってきますよ。同じくハイネックですが、デコルテが目の細かいチュールレースなので、遮蔽性を保ちつつも先ほどのドレスよりかは涼しげに見えます。長袖と言ってもパゴダスリーブなので熱がこもりませんし。それに、ラッフルスカートには星のように見える刺繍が施してあって、」

「お黙り、レニー! 申し訳ございません、クラウス様! 見習い風情が出過ぎた真似を……」


 多分、何かのカタログを開いたのだろう。流ちょうに話していた青年を、マダムはキンキン声で叱りつける。


 正直、レニーと呼ばれた青年の話はよくわからない。カタログの絵を見ればイメージも掴めたかもしれないが、ヴェールに遮られてそれもわからなかった──だが。


(この人、今……わたくしを見て、話してくれた……)


 エイレナは耳がいい。声が聞こえてくる方向もよくわかる。エイレナに語りかけているようで、その実クラウスのことばかりをうかがっていたマダム・リックターヴォとは違い、レニーはエイレナにだけ話しかけて、エイレナの趣味─正確に言えば違うが─に沿いながらも着心地のことまで考えてくれた。


「……いいだろう。だが、次はないぞ、マダム。そこの男もよく心得ておけ。私の断りなく、私の婚約者に話しかけるな」

「お客様と会話しないで、どうやって商品を買ってもらうんです? お客様のオーダーがわからなきゃどうしようもないじゃないですか。提案のしようもありませんし」

「ああ、もうっ! レニー、貴方は先に店に帰っていなさい!」


 レニーが応接室から叩き出される。そのごたごたの隙に、エイレナは気づかれないようわずかにヴェールを上げて、レニーが残したカタログを見てみた。


 それは一冊のスケッチブックだった。開かれたページに、ドレスのスケッチとこまごまとした説明がある。重苦しくなくて、夜空にきらめく星々のようにまたたく、気品に満ちた黒いそのドレスは、衣装部屋にあるどのドレスよりも美しく見えた。


*


「会いたかったわ、お姉ちゃん!」

「お久しぶりです、お義姉ねえさん」

「ようやく会えて嬉しいわ。フェリシアとトレミーさんも元気そうでよかった」


 フェリシアのハグ攻撃を受けながら、エイレナは微笑みを浮かべる。ヴェールで隠れてフェリシア達からは何も見えないだろうけど、それでも本心からの笑みは抑えられない。


「あの傲慢男からお姉ちゃんを解放できれば、こんなにやきもきしなくても済むのに……。お姉ちゃんにばっかりつらい思いをさせてごめんね」

「いいのよ。それに、バールトン家に目をつけられるわけにはいかないわ。フェリシア達も大事な時期なんだから」


 少しふっくらしてきたフェリシアのお腹の負担にならないように、ほどほどのところでハグ攻撃を回避する。ほんの少しだけとはいえ裕福になった今のヴェルデロサ家なら、フェリシアとトレミーの子供はきっと満足な教育を受けて幸せに育つだろう。


「でも、本当に無理はしないでくださいね。私達はみんな、お義姉ねえさんが人質に取られて悔しい思いをしているんです。お義父とうさんとお義母かあさんなんて、“新大陸で一旗揚げて、バールトン家からエイレナを取り返してやる!”って言って開拓地に旅立っちゃったんですから。慰謝料に利子をつけて叩きつけてやるって息巻いていましたよ」

「お父様もお母様も、元気でいてくれればそれだけで十分なのだけど……」


 最近になって開拓が進んでいる、海を越えて広がる新大陸にはこの国の植民地がある。たとえ名ばかりでも、この国の貴族という身分があれば無条件に歓迎されるとか。

 まだ手つかずの資源も多く眠っているようで、確かにこの国に残るよりかは富を築く目もあるだろう。それにしたって心配だ。両親が無事だといいが、とエイレナは小さくため息をついた。


「まあまあ。暗い話はそこまでよ。今日はお姉ちゃんのためにお客さんを呼んでおいたの。きっと楽しくなるわ!」


 フェリシアに手を取られて応接間に通される。そこにはすでに人影があった。姉妹水入らずを楽しんでほしいとトレミーは席を外したはずなので、彼ではないはずだ。


「どうも。先日は失礼しました。……ところで俺の顔、見えてます?」

「貴方は……確か、レニーさん? どうしてここに……」


 案じる声の言う通り、顔はまったく見えていない。判別の手掛かりは声だった。透明感のある、聴いていて心地よいこの声音は最近聞いたことがある。


「お姉ちゃんが手紙で書いてくれたでしょ? 面白い仕立て屋がいたって。だから探したのよ。まあ、マダム・リックターヴォの店のレニーって言えばすぐ通じたから、特別なことはしてないんだけどね」


 暗号の手紙を使って、その日の様子はフェリシアに伝えていた。するとフェリシアは、自分もその忘れ物のスケッチブックを見てみたいから持ってきてほしいと答えたのだ。それがまさかこんなサプライズになるとは。どうやらレニーはクビにはなっていなかったらしい。よかった。


「誕生日プレゼントってことで、支払いはあたし達が持つから! あの傲慢男に邪魔されないせっかくの機会なんだから、とびっきりのお洒落をしましょ? 買ったドレスはこの家に隠しておけばいいし。ね、いいでしょ、お姉ちゃん!」

「前に話したドレス、持ってきてますよ。お嬢様のサイズに仕立て直してあります。他にもいくつかおすすめのものを。当然生地も揃えてきたので、一から作ることもできます」


 がらでもないのに胸がときめく。あのスケッチにあったような素敵なドレスを、まさか着ることができるなんて。


「あの……レニーさん。わたくし相手にかしこまらなくても結構ですわ。お金を払ってくれるのはフェリシアですもの。正確に言えば、貴方のお客様はわたくしではないでしょう?」

「……真面目な人だなぁ。じゃ、お望み通りに。気にしなくていいなら俺もやりやすいし」


 採寸はすでにマダムがしているから、レニーが直接エイレナに触れることはない。若い異性にサイズを知られているのは恥ずかしいが、それでも高揚が勝った。


 思った通り、レニーのドレスは着心地がいい。これを着ている自分の姿を見てみたいという誘惑に負け、エイレナはそっとヴェールを持ち上げた。


(黒が、本当はこれほど素晴らしい色だったなんて……!)


 その色が持つ本当の美しさを、エイレナは初めて理解した。いつもの陰気な女ではない。夜の女主人のような、威厳と気品を兼ね備えた乙女が鏡の中にいる。顔に残った火傷の痕さえなければ完璧だった。


「お姉ちゃん、すごく似合ってるわよ!」

「さすが俺。あまりに完璧な仕事すぎる。……あっ、もちろんモデルがいいっていうのもあるよ?」

「!」


 エイレナは慌ててヴェールで顔を隠した。けれどほんの一瞬だけ、鏡に映ったレニーの中性的な顔が見える。柔らかそうなローズグレイの髪の毛と、生き生きと輝くぱっちりした大きな翡翠の目。青年と少年のちょうど境にいるような年ごろの、瑞々しくて綺麗な人だった。


「差し出がましいんだけどさ、よかったらいい薬とか化粧品、紹介しようか? 皮膚は身体を覆う生地、替えの利かない一点ものだからこそ目立つシミができると気になるよね。実は俺の義兄が貿易商で、この国では手に入らないような珍しいものにも融通が利くんだよ。体質に合うか調べてからになるけど、もしかしたらそれ・・、消せるかも」


 それを聞き、フェリシアの目がにわかに輝く。火傷なんかで姉のことを醜いとは思わないけれど、自分を庇ったせいで負った怪我が今も姉の身体に残っているというのはフェリシアの心に重責としてのしかかっていたからだ。


「それに、今はまだそこまでは無理だけど、人の肌そっくりの繊維だって作れるかもしれないんだ。ぴたっと覆いかぶせてもいいし、包帯みたいに巻いてもいい! そしたらきっと、自然な肌に見えるよ! 衣装を仕立てるのも楽しいんだけど、何か新しい素材を開発するのが俺の夢で──」


 エイレナがきゅっと唇を引き結んで首を横に振ると、レニーの言葉は徐々に勢いを失った。

 全身に点々と残る火傷の痕を、消せるものなら消してしまいたい。だけどそれを言ってしまえば、フェリシアを傷つけてしまう。これ以上大事な妹を気に病ませてはいけない。


「……余計なことを言ってごめんね、お嬢様」


 だが、フェリシアが表情を曇らせてうつむいていたことに、エイレナは気づかなかった。


「他のドレスも着てみてくれる? 肌の露出が増えるものもあるけど、気になるようだったらちゃんとアレンジして肌を隠せるようにするから」


 それからエイレナは、レニーとフェリシアの言う通りに色々なドレスに袖を通した。けれどいつもと違ったのは、エイレナ自身もそれを望んでいたということだ。

 初めて服を選んで、服を着て、楽しいと思えた。黒だけではない。オレンジ、黄色、白……ただ一口に言っても、濃淡で様々な色合いになる。同じ黒でも、灰色に近いものや青みに寄ったものは、まるで全然違うものに見えた。様々な色の布を重ねたドレスも、見ているだけで華やかな気分になる。


「いい仕立て屋を見つけたわね、お姉ちゃん。あたしも次はマダムの店で頼もうかしら。レニーさんを指名しておけば間違いなさそう」

「悪いけど、それはあんまりおすすめしないよ。俺もそろそろ辞めるつもりだし」

「そうですの? まさか先日のことが原因で……」

「ああ、それは関係ないから安心して。父親が元気なうちによそで勉強しておこうと思って、いろんな店や工房で奉公してただけだから。そろそろ本腰入れて家業のほうに集中しようってだけ」


 ほっとする。エイレナに感動を教えてくれたきっかけが、レニーにとっては職を失う大失敗になってしまっては後味が悪い。


「マダムは腕こそ確かだけど、客で商品を選んでるみたいなんだよね。ちょっと詳しい相手なら本気を出すけど、なんでもお任せにしてくる客には手抜きか売れ残りばっかり紹介してるんだ。バールトン家なんていいカモ扱いさ」

「道理でいつも変わり映えしないドレスばかりでしたのね。クラウス様は黒くて露出の少ないドレスならなんでもいいんですもの。まさか貴族を相手に、そんなことをしているだなんて誰も思いませんし……」

「上位貴族の皆様方が自分で思ってるほど、貴族に力はないってこと。しょせんはていのいい財布さ。高級な革だから丁重に扱われてるだけだよ」


 レニーは皮肉げに笑った。家名の力で何とか食いつないでいる名ばかり侯爵家の娘としてはぐぅの音も出ない。フェリシアに至っては爆笑している。


「そりゃ、上流階級なんて狭い世界の中ならふんぞり返れるだろうけどね。平民のほうが数が多いってことを忘れないでほしいな。確かに血統がいいほうが、何かと都合のいいこともあるけど……裕福でコネもある生産者からすれば、消費者なんて誰でもいいのさ」

「そういえば、五年ぐらい前だったかしら? アンゼム・コレクションってあったわよね。ほら、あの、成金男爵令嬢をもてあそんだ伯爵家のご令息とそのお友達が、国中の仕立て屋を出入り禁止になって服を全然仕立てられなくなったっていう事件。あの男爵令嬢、確かお姉ちゃんと同い年じゃない?」


 エイレナはこくりと頷く。渦中の人物達と面識はないが、みごとに格上のアンゼム伯爵家をやりこめたユスト男爵家の名前ぐらいは知っていた。さすがに今はもうアンゼム家とそのお友達も普通に服を買えているそうだが、クラウスの許可がなければ外に出られないエイレナの狭い交友関係ではその後の彼らの姿を知るつてはない。


「あー、それ、知ってるんだ……。結構有名な話なんだね、やっぱり」


 レニーの声音に、苦味とも恥じらいともとれるような濁りが混じる。けれどそれは一瞬のことで、レニーはすぐにまた滑らかに話を続けた。


「言っておくけど、ユスト家みたいな平民の資産家上がりの成金貴族が増えてるのは、今の貴族の力が弱くなってるせいだからね? 土地と爵位が売りに出されなければ買う奴もいないんだから。それも理解しないで馬鹿にするような貴族、時代遅れとしか言いようがないな。お嬢様方の交友関係にそんな奴がいるとは思いたくないけど、もしもいるならできるだけ距離を置くことをおすすめするよ」

「耳が痛い話ですこと」


 生意気な言説も、何故だか小気味よく響いた。多分、幼いころの嫌な記憶のせいだろう。時代についていけずに没落したヴェルデロサ家を嘲笑っていた紳士淑女こそ、次の時代に取り残される側なのかもしれない。仄暗い感情であることは理解しているが、それでも溜飲は下がった。


 様子を見に来たトレミーを交え、それからも雑談に興じる。だが、門限は刻一刻と迫っていた。


(どのドレスもとても素敵でしたけれど、さすがに買ってもらうのは気が引けますわね……)


 手元にあったレニーのスケッチブックを名残惜しげに撫でる。いい大人が、妹夫婦に甘えるわけにもいかない。


「……申し訳ありません、レニーさん。フェリシアも、せっかく気を回してくれたのにごめんなさい。でも、素敵なドレスをここで着せてもらっただけで十分楽しかったの。ですから……」

「じゃ、あのドレスは俺からのプレゼントってことで。どうせ店に並ばない試作品なんだから、似合う人に着てもらったほうがいいだろ。お嬢様もあのドレスのこと、気に入ってくれたみたいだし。せめてこれぐらいは、ね」


 そう言ってレニーが指し示したのは、最初に目を引かれた星空のドレスだった。


「ちなみに俺のドレスは、ラドリエ商会で生産した素材だけで仕立ててるから。ラドリエ商会は、こと繊維に関しては一流の素材を取り扱ってる会社だよ。素材そのものの名前や産地だけじゃなくて、それを作ってる会社の名前もちょっと意識してくれると嬉しいな」


 多分、レニーは笑ったのだろう。ヴェールを上げてその笑顔を見られないことが、どうしようもなくもどかしかった。

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