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ENDガールS・M  作者: ☆夢愛
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番外編・2

マイカ「ごめんなさいごめんなさいもうしません許してください」


トール「情緒不安定になってる友人にはどう声かければいいんだ」


マイカ「『焼肉食べに行かね? 全部奢るから』」


トール「奢らねーよ」


マイカ「何だつまらないな」


トール「んなことよりどうしたんだよ。今はケロッとしてるけど」


マイカ「ゲロゲロゲロゲロゲロゲーロ」


トール「カエルの鳴き声じゃねーよ」


マイカ「いや察しろよ。赤羽先輩が怖かったからに決まっているでしょ? 夢に出て来たんだよ」


トール「うーわマジで? それは怖い」


マイカ「『次、彼に指一本でも触れさせたら君を食い散らかす』って言われたんだよ」


トール「恐ろし過ぎんだろ。カニバリズムか」


マイカ「何てこと言うんだよ。もう赤羽先輩をそうとしか見れなくなるでしょ」


セイ「僕は人肉なんて食べないよ。別の意味でなら、マイカを食べてしまいたいけどね」


トール「どぉわっ⁉︎ イカれ先輩! も、もうすっかり元通りだな」


マイカ「何言ってんのトール。お前の眼は節穴か。耳は飾りか。いつものあの痛い発言がないんだから、怒ってるに決まってるでしょ」


トール「あっ……」


セイ「僕の話をしているみたいだけど、本人の前でよくそんなこと言えるね? 勇気がある」


マイカ「せせせせせせ先輩ちょちょちょちょ、ま、待って待って顔近い近い!」


セイ「僕は、君が欲しいんだマイカ。あまり刺激すると、食べてしまうよ?」


トール「アッ、アッ……」


マイカ「何でキョドッてるんだお前も!」


セイ「──なんてね。いつか君から僕を求めてくれるようになるその時まで、僕は君を諦めない。君の心を閉ざす棘の鎖が解けるのを、穏やかな雲のように待てるかどうかは……マイカ次第だけどね。それじゃあ、また」


トール「お、痛いやつに戻った。本当ヤベー奴だなあれ」


マイカ「……うん、ヤバいね」


トール「だから何であんなの相手に赤くなってんだよバカすず! もう絶対助けてやらねーからな!」


マイカ「はぁあ⁉︎ 何のことだし、赤くなってないからな断じて! ていうかお前が助けようとしたことあったか⁉︎」


トール「うっせぇバーカ! マイカのバーカ!」


マイカ「お前……!」

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