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Dooms day  作者: NEOスペース
サイキック達の戦い
3/13

サイキック達の戦い

3 狙われる命


悠賀はとある古びたビルの中で眠っている。バスターズから逃げ続け疲れ果てた悠賀はホームレスのようにダンボールを敷いて自分の寝床を作っていた。と言っても、工事でよく使う立ち入り禁止の看板を出来るだけ人が入らないように出入り口付近に置いて一人でゆっくりできるスペースを作ってそこで寝ているだけなんだが。できるだけ寝床より近くに人が入る場所があってはダメだから、出入り口よりも遠く離れたところで寝ている。

やっと目を覚ました悠賀は辺りに誰かいないかを探った後その場を出ようと準備する。

それにしてもいったい自分の身になにが起きているだろうか。突然、バスターズトルーパー達を追い払おうと力を全身に入れた瞬間にトルーパー達が一斉に吹っ飛ばされた。あれが、サイキック能力なのか。何故自分にこんな能力がついたのか。逃げ続けながらも考えたがなにもわからないままである。


悠賀『俺は、普通の人間じゃないみたいだな…。どうなってんだよ。俺の身体』


試しに近くに捨ててあった汚いビール瓶に手を向けて、手のひらに力を込めてみた。すると突然瓶が割れた。ちょうど底から瓶の細くなる部分までが木っ端微塵に粉砕した。もう飲み口の先の部分しか残ってない。

このサイキック能力はあの謎の世界が崩壊していく現実か夢かわからない現実の後から身についた。なにか関係があるのかもしれない。もしかしたらこの世界は天国であり、自分は死んだのではないかと仮説が脳裏に出てくる。


悠賀『俺はもう死人なのか。それとも今この時こそが悪夢なのか』


この世界には長いこと生きていられる余裕もないと考えると、またバスターズに殺される不安がよぎる。だんだん自分がわからなくなってくる。


悠賀『もういい。どうせ死んだんだろ。俺は。だったら苦しまずに殺してくれよ。神様』


そう思いながらも足を休めず歩き続ける。ビルの地下道があったため中に入る。地下にはガスの気管孔のようなものが辺りに存在する。そして臭い。どこからかガスがまだ漏れているのか?とりあえず急いでほかの出口を探し出す。


悠賀『頼む…もう俺はこんな現実にいたくない。あの平和な日常に戻してくれよ…』


何度もぶつぶつと願いを祈る。しかしその声は誰にも聞こえない。この臭い地下で永眠するよりもっと新鮮な空気が漂う場所で死にたい。

急いで出口を見つけようとあちこちを探索する。すると別の出口を見つけた瞬間にその出口へと急いで向かう。


悠賀『よっしゃ。やっとこんな場所から出られる』


さっきまでこの地下が牢獄のように思えた。そこから出られると思うと、急に気が晴れ出す。


悠賀『やっとでら…』


出口の前には何やら見たことあるワゴンカーが停まっていた。それは悠賀を殺そうと襲いかかってきたバスターズのトルーパー達が乗っていた車。

悠賀はまた嫌な予感と異様な緊張感が身体全身に走り出す。そして冷や汗が出てきた。まさか…。

そして辺りを見るとあのバスターズがあちこちの建物を警護しているような体勢であった。玄関付近に警備員のように堂々と立っており、手には何やら見たことのない特殊なマシンガンの形をした武器を持っている。中には手には忍者の武器で使う熊手に似た武器を装備しており、腰に刀を装備しているトルーパーもいれば、パッドを持ってあちこち探索しているトルーパーもいる。おそらくあのパッドには以前悠賀がいるところを探りあてキャッチしたところにサイキッカーがいるようになっているのだろう。だから見つかった。そして今回も地下に反応があったからここまで来たのだろう。


悠賀『マジかよ…勘弁しろよ…』


急いであの臭い地下に戻る悠賀。こんなところで見つかったらまたサイキック能力を使って問題を起こし指名手配されてしまう。出来るだけ遠ざかろうとまた別の出口に向かう。

そして別の出口にたどり着くのだが、やはりそこも警備されていた。間違いない。このビル全域封鎖されたのだ。このまま地下に入られては確実に殺される。

どうすればいいか悩み続けた。そして、望んでもない事態となった。トルーパー達が次々と中に入っていく。


トルーパーの一人『ターゲットは中にいる模様。見つけ次第に処分を実行します』


また別のトルーパーの一人『こちらフロア2に到着。出口を確保。見つかり次第こちらも処分に実行する。どうぞ』


トルーパーの音声『roger!』


どうやら完全に追い込まれてしまった。とうとう出口がなくなった。

そして悠賀の後ろを振り返るとトルーパー達に見つかってしまい、銃を向けられた。


悠賀『なんでだよ。なんでこうなるんだよ。お前らなんで俺を殺すんだよ!同じ人間だ!』


するとトルーパーの隊長らしき人物が撃方用意の合図を出す。

悠賀の周りがトルーパーだらけとなり、もう逃げられなくなった。

そして、トルーパー達は発泡した。悠賀に向かって50口径のエネルギー弾が放たれる。

悠賀は目をつぶってしまった。そしてエネルギー弾が身体中にあたる。だが、身体を貫いて血が流れることはない。だがエネルギー弾にはかなりの高熱となっており、身体中が熱い。そしてエネルギー弾の威力で後ろに倒れこむ。一発一発が威力があり、熱いためあたり続けると身体中が強烈に痛い。そしてあちこちが火傷の跡ができる。

思わず地面に後ろ向きで倒れ込んだ。


トルーパーの一人『しばらく様子を見る。死んだかどうか反応を見る』


悠賀は動かない。トルーパー達は倒したと判断した。念のため近づいて顔色を伺う。そして一斉に集まった時だった。

悠賀は目を大きく見開いた。その瞬間にトルーパー達が吹っ飛ばされた。そして身体が浮いているトルーパーが数名いる。

悠賀は両手を前にかざしまるでサイキックでトルーパー達の身体を浮かせていた。そして、悠賀は手を思いっきり握り出すと、トルーパー達が苦しみ出す。次の瞬間だった。

トルーパー達の首が異様な方向に曲げられた。首がへし折られたのだ。


悠賀『俺は、殺されなきゃいけない理由をだれか教えてくれよ…』


そしてまだ戦闘にしていなかった、トルーパー達が一斉に何事かと駆けつける。そして悠賀を見た瞬間にトルーパー達が襲い出す。

すると悠賀はまたサイキックを使って今度はエネルギー弾を身体にあたる寸前のところで止める。その弾をトルーパー達に向けて撃ち返す。悠賀は頭を狙ってトルーパー達に思いっきり弾を跳ね返す。血を流し倒れこむトルーパー達。

これで悠賀を包囲していたトルーパー全員死んだ。ただでさえ人手不足だというのにこんなに死んだら組織自体も活動ができなくなるのも無理はない。また数少ない部隊を失ってしまった。


トルーパー通信機『応答願います。現場で何が起こった!返事をしてくれ!繰り返す。応答願いま…』


サイキックで通信機を潰した。通信機はガラクタになってしまった。そして、悠賀は地下を出て行った。


地下から悠賀が出てくるのを誰かが陰から見ていた。そこには1人の男と2人の女がいる。そして、悠賀がその場を離れて行ったのを見て悠賀を追いかけて行った。


女1『兄貴。あいつも仲間だよね』


女2『おい、兄上。あいつ助けるのか?』


男『でも面白そうだな。仲間が増えてくれるだけでこちらとしてもありがたいからな。あの数のうざい蟻んこどもを一人で仕留められるくらいの腕はある』


女1『もしかして友達がまた増えるの?やったー!』


3人は悠賀をストーキングしていく。





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