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Gleam  作者: M.O.I.F.
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始動

どうも、Make Only Innocent Fantasyの三条 海斗です。

全部、一番最後のあとがきに書きますね。

まだまだ稚拙な部分も多いですが、最後までおつきあいください。

それでは、どうぞ!

「何だってこんな場所で救難信号が出てくるんだ?」

 地球連合軍所属レオン・ハワード大尉はつまらなさそうにつぶやく。

「私にもわからないわよ」

レオンの幼馴染で、同じく地球連合軍に所属するシャーリー・グラスが答えた。

「ここは惑星ユートピアだぜ? まだ壊滅する前の地球とほぼ同等の環境なんだろう?」

「そうだけど……この星がまだ未開拓惑星なのには変わらないわ」

 レオンは窓の外に見える惑星をみた。

 この惑星は地球に人が住めなくなってから、人類が遥か長い宇宙への航海の末に見つけた星だ。多きさは地球と同程度で、しかも星の大半が水でおおわれている点や空気の成分、地層などといったあらゆるものが地球とそっくりだった。

人類がこの星に移住し、生活を始めてからまだ3カ月程度しか経っていない。調査もすべてを終えたわけでもなく、この星はまだ分類上、未開拓惑星ということになっていた。

「救難信号が発進されてから忽然と姿を消した人類……か。まるで、ホラー映画みたいだな」

「もう! 人の命がかかっているのにそんなこと言っちゃだめよ」

「悪かったよ。ただ……」

「ただ?」

 どこか歯切れの悪いレオン。それを察したシャーリーはレオンの顔を覗き込んだ。

「嫌な予感がするんだ」

「パイロットの勘?」

「さあな。とりあえず、俺一人で充分な任務だ」

レオンはそれだけいうと、その場から立ち去る。

「もう……」

 その場においていかれたシャーリーが、ため息交じりにそうつぶやいた。


 * * * * * 


「レオン君、準備はいい?」

「いい加減、そのレオン君っていうのをやめてくださいよ」

 レオンはどこか緊張感のない上官に対して、苛立ち交じりの返答をした。

「ごめんごめん。もうこれでなれちゃったから」

 軽い調子で答える彼女は、レオンが乗艦しているグローリー号の艦長、ヘレナ・マッカーサーだ。彼女は科学者でありながら、軍人、しかもこの戦艦の艦長という地位についている不思議な女性だった。

「さて、今回の任務を確認するわよ」

 ヘレナがそういうと、ディスプレイに惑星・ユートピアが映った。

「先日、地球連合軍・ユートピア駐屯部隊からの救難信号をキャッチ。付近を航行していた私たちが来た訳ね。あまり詳しいことはわかっていないけど、レオン君の任務は駐屯本部にたどり着き、生存者および現状の把握。簡単な任務でしょう?」

「ええ。むしろ、それだけでSWを1機使う必要があるんですか? あれは航空機ではなく戦闘機ですよ?」

 通称・SW……正式名所はSoar Wing。天翔ける翼の名を持つ地球連合軍の高機動戦闘機だ。

 その機動力はすさまじいもので、月と地球くらい距離ならば15分もかからないだろう。それは技術の進歩によって得た緩和材やパイロットへの負担が少ない造りによって得られた機動力ともいえる。

 さらにこのSWは単騎での大気圏突入が可能だ。これにより、戦闘機の可動範囲は格段に増え、いまでは貴重な戦力となっている。

 そして、武装はミサイルや機銃だけにならずレーザー、近接戦闘用のクロ―まで装備できる。このSWは未開拓惑星に”人類の存在を脅かす生物を排除する場合”に使用されるのだが、この規定はあいまいな個所もあり、そもそも生態系を壊してまで移住するのはどうかという意見も出ているくらいだ。

 そんな代物をたかが―こういっては失礼だが―救難信号程度で使用するには疑問を感じる。そもそも、この任務自体が異常だったのだ。

 通常、救難信号が発進された場合は戦艦3隻、戦闘機や航空機30機以上を使って調査及び救出に向かう。理由はすさまじく簡単で、避難民を輸送するためということだ。

 だが、今回は戦艦一隻に戦闘機が一機。偵察や巡回の人数よりもはるかに少ない人員で向かっている。それはまるで、この星にすでに救うべき人間はいないと、そう告げられているようにも思えた。

「ユートピアの周りを周回している衛星にはないも写らなかったけど、救難信号が出されている以上、戦闘能力のない航空機で向かうわけには行かないでしょ?」

「そういうものですかね……」

「そういうものよ」

「まっ、俺は俺の仕事をするだけですよ」

 レオンはやれやれと言った様子で首を振った。

「お願いするわ。ルートは……特に指定はないわ。単機で大気圏突入後、一直線に基地を目指して」

「了解」

 軽く返事をすると、レオンは部屋を出ていく。

(簡単な任務だ)

 レオンはただ、そう思っていた。その後姿を見つめるヘレナの視線の意味も知らずに……。


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