ベイスンにて
色々と、問題は発覚したが、何より腹が減りすぎた。まずは、飯屋を探さなければ!
そうやって、歩いていると、食欲をそそる香ばしい匂いがしてきた。
んっ、?何だ、このいい匂いは!
よく見ると、屋台みたいのが出ている。
焼き鳥が、あるし笑
うまそう、
そして、食べる、上手い!!
これが、同じ鳥の肉だっていうんだから驚きである。
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いやあーー、久々に肉食ったって感じだわ、
ちょっと食い過ぎたかなあ 笑
ちなみに
屋台の親父は、<がんこ亭>という宿屋も経営しているみたいで、今日はそこに泊まることにした。
朝食も美味しかったのは言うまでもない。
ちなみに、主人公は、小金貨3枚と中銀貨5枚
小銀貨4枚と大銅貨5枚中銅貨9枚、小銅貨8枚を現在持っている。
これは、別に試験の日まで生活して、試験会場に行ける金額では、あるが、入学費
授業費には、全然足りない。
さらに、冒険者でない、私は依頼を受けれないし、前に狩った獣のドロップアイテムの買取もしてもらえないので、
やはり、私は特待生を狙わなければならないようだ。
そうと決まれば、しばらくは自分の能力の把握と向上に当てなければ!!
とりあえず、この街で、装備を整えるか!
そうして、街をぶらぶらしていると、
気になる看板を見つけた。
「奴隷商会ローガン」
そう、この世界には、奴隷がいるのだ。
冒険者が奴隷を買うのは、珍しいことでは、ないが、今はそんな余裕はない。
ということで、パス!
とりあえず、いくつかの生活雑貨と大量の紙と万年筆、インクを、購入した後ディンは、本屋に立ち寄っていた。
ちなみに、買ったものは、ポーチに入っている。
彼は、前の世界からこうして本を見回して、参考書などを探していたので、今とても嬉しい気持ちで探索を行なっているのである。
そこで、魔法関連と歴史の本を幾つか買い、
宿屋に戻った、既に滞在する分の宿屋代は払っていて、合計でちょうど49000リンとなった。後は3005598リンである。
とりあえず、この世界の歴史でも、学んでおくか。
「ティガルリア創生の歴史」
この本は、絵本になっているようだ。
文字については、技能:異世界言語のおかげでなんとかなっている。
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この世界には、はじめ何もなかった。
そこに、神が宿り水が流れた。
そうして、その後に木々が芽生えた。
豊かな大地は、緑に覆われるようになり、
やがて動物たちが生まれた。
母なる海には、魚などが住み着きだした。
神は、この世界の発展を願い、ティガルリアと名付け眠りについた。
やがて、眠りについた神の変わりに数多の神が、この世界に宿った。
あるものは魔法を生み出し、あるものは人を
あるものは、龍を生み出した。
光を、闇を、妖精を、天使を、悪魔を、ドワーフを、人魚を、エルフを、
また、火を風を雷を、果てには、毒や呪い
鍛治技術、薬草、錬金術、
あらゆるものを、作り神が宿った。
しかし、強大になった地上のエネルギーによってたくさんの魔物が生み出され、邪神が現れ、世界を壊していった。
やがて、神たちによって鎮められた争いだったが、目覚めた原初の神は、荒れ果てた世界を見て歎き悲しみ、神たちを、引き連れて天界に篭った。
こうして、神たちは人々に加護を与えるくらいにしか、世界に関われなくなった。
やがて、神たちの不在のため信仰心は薄らぎ
人々の心に悪が宿った。
そうして、同じ種族でありながら、争いが頻発することと、なっのだ。
太古より、続いた戦乱の世は、異世界から来た使徒により調和へと、向かうこともあれば
使徒が、暴走し破滅へと向かうこともあった。
こうして、この世界は今も廻り続ける。
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へーーーっ、昔にも、異世界人っていたんだなあ、てか亜人っているの☆☆
こっちに来てからは、人間にしかあったことがなかったからなあ
是非見てみたい。
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いくら大人びているといっても、子供らしい、一面のある、ディンであった。