現世、受験戦争
木更津 淳也12歳広陵小学校6年生
「この子は、今年受験を控えているのですのよ!」
彼の母親は、担任にクレームをいいに学校まで、きていたのだった。
「ですから、全員平等に教えないといけないわけで………」
担任は何とか、説明しようとするが、
「どこが、平等なのよ!!何で、馬鹿な子たちに合わせてうちのジュンちゃんが、ゆっくり勉強してるの!、」
母親は、いうことを聞かない。
いわゆる、モンスターペアレントである。
「とにかく、勉強の仕方を改善していただけないのなら、ジュンちゃんは、学校の時間も塾の先生におしえていただきますから!」
「いやいやいや、それは困ります。そんなのを認め出したらキリがありません。」
………先生も気の毒になーーーー
淳也は、隣で聞いていてそう、思う。
もともと、彼はそんなに頭のよい生徒ではなかった。
小学校も普通に地元の学校に通っている。
彼が、勉強を熱心にしているのは、母親の影響である。
といっても、母親も始めはそんなにやる気が、あるわけではなかった。
突然、夫に先立たれ、不安に思ったのだろうか?
隣に引っ越してきた家が受験家族だったのだろうか?
何が、あったのかは分からないが、突如母は変わってしまったのだ。
今も……….
「ですから、内申書にきちっといいように書いてくだされば、勝手に進度の遅い授業をなさっても、構わないと言っているではありませんか!」
もはや、何かに取り憑かれているようにもおもえる。
私の、父親の家系はてらなので(寺は父の兄が受け継いでいる)案外憑かれているかも…………
受験というよりかは、呪験…って上手くないわ!!
などと、思いながら母と担任の口論を見守る。
もう、慣れてしまった自分が怖い。
このやり取りは結構有名で。
私も、何人かの友達に笑われており、
何人はからかい、何人かは同情している。
そういえば、今思ったのだが、これで受験に落ちたりしたらどうなるのだろう。
想像もできないのが、恐ろしい……
何だか、憂鬱になってきた。
あれこれと、考えいるうちに話し合いが終わったようだ。解決したのかな?
「では、一旦職員会議に議題としてあげさせては、いただきます。」
「次に、何も対策が取られていなかったら、次は教育委員会に直訴しにいきますからね
!!」
解決?したようだ。
先生お気の毒さま( ̄▽ ̄)
「じゃあ、ジュンちゃん帰りましょ。
(満面の笑顔)」
「うん笑」←これ、一応私、
うわーー、態度違い過ぎーー笑
「ジュンちゃん、今日はたしか、英会話だったかしら、頑張ってね。(満面の笑顔)」
うげっ、忘れてた。また、塾かよ、。
もう、やだわーー、
……………………………………………………
某英会話教室ーー
ああー、暇だわーあっもう、黒板消してる進むの早いなーーーわー( ̄▽ ̄)
まあ、とりあえず、何となくやっとくか
……………………………………………………
まあ、われながら、困ったもんだ
まさか…………寝てしまうとはな!!!
帰り道に淳也は考える。
多分、今年は無理だろうな。
ていうか、1年ちょっとで某有名私立に受かろうとするのがおかしいんだよ!
12歳とは、思えない達観した考えである。
……まあ、気にしたって仕方が無い笑
なんか、ネットでゲームでも探すか、
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………………………………………………………家に帰って40分ネットサーフィンを続けていると、気になるページを見つけた。
<<悩む、じゅ験生必見>>
んっ、
何だこれ?
今なら、無料キャンペーン中って書いてるし
とりあえず、覗いてみるか笑
適当に、ページを見ているうちに
……………………………………………………………………………………………………………眠くなってきた、、、、、、、、、、、、
ぽちっ、
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!!!ここどこっ!
そこは、日本では見かけることのない、大自然
緑に囲まれた、森のなかであった。
次回は、知らない場所で目覚めた淳也の行動中心です。