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すみれの瞳の姫君  作者: 小夜
第七章
24/40

正義と陰謀 … 7

 夕暮とともに、ローレリアンは神学校の寄宿舎に帰りついた。


 歩きながら、さまざまなことを考えてしまい、何度もつまずいて転びそうになった。


 いっそ、聖職とは、きっぱり縁を切るのも良いかもしれない。レオニシュ医師の助手を本格的にやって、医者になるとか。


 わけのわからない身内とは、一切の縁を切ってしまえば、案外、簡単に楽になれるのかもしれないではないか。


 寄宿舎の玄関を入ると、そこには簡単な待合所がある。客間に招き入れるほどではない客と会ったり、物の受け渡しがおこなわれたりする場所だ。


 そこで、後見人がまっていた。


 嫌悪感で、眩暈めまいがしそうになった。


 しかし、相手はローレリアンの気持ちになど気づいていない。


 彼女はローレリアンの顔を見るなり立ちあがった。そして、涙ながらに手を握ってくる。


「ローレリアン、ごめんなさい。わたくしは、あなたの立派な希望を知っていたから、あなたを守ってあげたかったのだけれど、もう守りきれないわ」


 必死で内心の動揺をおしかくしながら、ローレリアンは答えた。


「どうなさったのです」


 ローレリアンの後見人にしてパヌラ公爵の娘であるディセット伯爵夫人は、自分の表情をかくすために、青年の肩へ額をおしつけた。


 彼女は、よく知っている。ローレリアンは頭の良い青年だ。自分の表情など見られたら、嘘がばれてしまうと。


 一世一代の演技をしなければ。


 ここからが、いよいよ、勝負の時なのだ。


「驚かないでね? 客間で、わたくしの父が、あなたをまっています」


「あなたの父君ですか?」


「ええ。あなたの負担になるだろうと思って、今までは黙っていたけれど、あなたはね、さる高貴なお方の御落胤ごらくいんなのです。


 わたくしは、ディセット伯爵夫人。あなたのお母様の、従姉にあたるのよ。

 父のパヌラ公爵は、あなたを連れもどしに来たの。あなたを王都へ連れて帰れば、政略の道具にできるから。

 パヌラ公爵は枢密院の議長を務める、政界の有力者ですよ。もちろん、ご存じね?


 ひどいわ。

 今まで父公爵は、一度だって、あなたに会おうとはなさらなかったのに。それが急に、手の平を返して。

 あまりに薄情な、なさりようだわ。


 わたくしは、あなたが立派な志を抱いていらっしゃることを父に何度も説明して、思いとどまっていただこうとしたのだけれど」


 ここで驚いて見せるべきなのだろうか――と、ローレリアンは思考をめぐらせた。


 冷静にそう考えている自分が、おかしくてたまらなかった。


 なぜか、もうくだらない野心には惑わされない、自信があった。


 それくらい、モナがくれた慰めは、力強かったのだ。


 ローレリアンが無表情なのを、伯爵夫人は都合のいいように解釈した。


 腕がのびて、ローレリアンの頭が抱きよせられる。


「驚いたのね、かわいそうに」


 青年の耳元でささやきながら、伯爵夫人は、第一段階を無事に終えたと安堵あんどしていた。


 ローレリアンが神学校の寄宿舎へ、いつも夕刻まで帰ってこないことは、何度も生活ぶりを聞き取り調査しているのだから知っている。


 だから、わざと父公爵を、午後の早い時間につれてきたのだ。またされることに慣れていない公爵がいらだった頃なら、様子を見てくると簡単に席を外して、ローレリアンと先に接触できる。


 いくらなんでも何の予備知識も与えないままで、ローレリアンを公爵の前に立たせるわけにはいかない。国家の要職にある父親が、みずからここへ乗り込んでくるとは思ってもみなかったので、説得がうまくいかないと、彼女は虚偽の報告をつづけていたのだから。


 ローレリアンが公爵の申し出を断るだろうという予測は、すでに確信に近くなっている。


 あとは、うまく誘導するだけなのだ。


 この綱渡り、息子アンリ・ラヴォア卿のためにも、自分のためにも、渡り切ってみせる。


 伯爵夫人は、固くそう決意していた。






     **   **   **






 ローレリアンが客間へ入っていくと、ずいぶんまたされたパヌラ公爵は、そうとういらだっていた。


 初めて会う青年に、いきなり冷たい値踏みの視線がむけられる。


 伯爵夫人は、ほくそ笑む。


 最高の演出だと。


 いかにも我が父は、理不尽な要求をもってきた権力者のように見えるではないか。


 挨拶もそこそこに、話はすぐ本題へ入っていった。


「ディセット伯爵夫人からも事情は聞いておいでになるだろうが、あなたの父上は、さる高貴なお方で……」


 公爵の口から淡々と語られる事実に対して、ローレリアンは無表情だった。


 冷静に話を聴くローレリアンを観察して、公爵は、「これは当たりかもしれない」と思った。


 公爵が欲しいのは、馬鹿な男ではない。鋭敏で人望もあると聞きおよぶ、優秀な青年なのだ。


「ローレリアン殿。単刀直入に、申し上げよう。

 わがローザニア王国は、内海の東岸を支配する大国であるが、じつは、その内情は危機的状況にある。

 現在の国王バリオス3世陛下は文治の王として名高いが、あまり政治力に長けた方ではない。

 凡庸とは申さぬが、どちらかというと争いごとを避けたがり、なんでも慣例を大切になさって、新たなことには慎重な態度だ。


 さらに悪いことに、国王陛下の舅として権勢をふるってきた宰相カルミゲン公爵は近年になって、みずからの老いが気になりだしたのか、王国の顕官けんかんの地位を、おのれの眷属けんぞくで独占しようとする専横ぶりをみせはじめておる。

 このままでは、ローザニアは傾国の危機に瀕する。


 そこで、問いたい。

 ローレリアン殿には、父君の跡目を継いでいただき、我が国をお救いくださる意志はごさいませぬか?


 あなたさまの父君は、高貴なお方。

 母君も、世が世なら、王妃に立つことがかなうほどの身分の方でいらっしゃいます。

 残念ながら、あなたさまがお生まれになった時に、お二方は夫婦として寄り添うこと叶いませなんだが、それをおいてもローレリアン殿には、十分な血脈の証明がなせるだけの、ご身分がございます。


 いかがでございましょう。

 男として生まれたからには、政治の中枢にわが身をおいて、国を動かしてみたいとは、思われませぬか」


 落ち着きはらって、ローレリアンは答えた。


「わたしのような出自が怪しい人間に、そのような大役が務まるのですか。公爵閣下が欲しておられるのは、派閥の領袖をつとめあげるだけの器を持つ人間でしょう」


 公爵は微笑した。


 この青年は人心を読もうとし、計算もできる人間か。頼もしいこと、このうえない。


「案ずることはございません。

 今のままでもローレリアン殿の御身分は十分に貴族たちからの至誠しせいを集めることかなうものですが、このお話を受けて立ってくださるのならば、わたくしどものほうにも、さらなる有力な血縁をローレリアン殿へささげる準備がございます」


「妻の実家の後ろ盾ですか」


「さようでございます。

 ローレリアン殿には、我らが盟主となっていただくのです。

 そのためには、我らの覚悟も、お示ししたかった」


 ローレリアンにとってパヌラ公爵の話は、いつ断りの文句を切り出そうかと思いながらの、雑談にすぎなかった。


 もうとっくに、覚悟は決めてしまったのだ。


 いさぎよく、野心は捨てようと。


 市井の中で、人々とともに生きようと思う。


 命あることを神々に感謝して、心おだやかに、日々をすごすのだ。


 だいたい、派閥の領袖にふさわしい縁談などといわれても、ぴんとこない。いままで「自分はきっと、どこかの貴族の私生児なのだろう」とは思っていたが、高貴な方の御落胤とは、どういう意味なのか。


 辺境の街で育った自分には、貴族と名乗る人はすべて、特別な人間に見えてしまうのだが。


 自分の父親は、パヌラ公爵に並び立つほどの名家の当主なのだろうか?


 パヌラ公爵は、慎重にこれから同盟者となる大貴族の名を告げていく。


「縁談の相手は、家系の古さでは王国でも屈指の名家であるヴィダリア侯爵家。当主のエルウィン殿は、内務省の長官職にある陛下の寵臣です」


「ヴィダリア侯爵家?」


「お相手は、エルウィン殿の末の姫。名はモナシェイラ殿と、おっしゃられたはず。姫君の母親は、南三国のひとつ、クランコバールの王家出身。ローレリアン殿の正室としてお迎えするに、不足はない方と存じます」


 ローレリアンは自分の耳を疑った。


 いったい、どういう巡り合わせだ。モナの名が、こんな所で出てくるとは。


 その時だった。


 ローレリアンの思考の中で、何もかもが突然、一本の線上でつながった。


 モナはなぜ、心当たりもないのに、命を狙われたのか。


 原因は、この縁談にあったのだ!


 今では、とても大切に思っていて、敬意も抱いている少女の命を危うくしたのは、わたし自身が、ここに、存在しているからなのだ!


 わたしの父親は、いったい誰だ?


 わたしの縁談の相手を殺してまでして、対抗勢力の同盟を阻止したくなるほど、中央政界に近い位置にいる大貴族?


 いや、そもそも、ただの貴族なのか?


「どうなされた?」


 パヌラ公爵の顔に、困惑の表情が浮かぶ。


 いきなり、ゆらりと立ちあがったローレリアンの顔色は蒼白だった。握られたこぶしが震え、パヌラ公爵を見すえる瞳には、異様な光が宿っている。


 怨嗟えんさがこもった声で、ローレリアンはパヌラ公爵へ問いかけた。


「わたしは、何者だ?」


 心臓が、胸全体を内側から押し上げるように、強く拍動はくどうしている。


 こめかみも強く脈打って、その拍動とともに部屋がゆれている。


 どうして命を狙われたのは、わたしではなく、モナだったのだろう?


 地方の神殿でかくし育てられた、わたしの存在は、まだ中央政界には知られていないからか?


 自分の存在の根幹を知らされずに苦しみぬいてきた、幼少期から今に至るわたしのすべては、宰相派からの離反を20年の遠謀として画策した、この目の前の男によって作られたものだったというのか!


「わたしは、何者なのだ!? 答えろ、パヌラ公爵!」


 ローレリアンの激高ぶりに驚いて、一瞬言葉を失った後、パヌラ公爵は深く首を垂れて返答した。


「わたくしを呼び捨てになさるあたり、もうご自分の中では、答えを得ておいでになるのではないのか。

 我らがローザニア王国の第二王子、ローレリアン殿下」


 足の下に、奈落ならくへつづく穴が開いたのかと思った。


 体中に、墜落感を感じる。


 すべてに、合点がいった。


 物心ついた時から、ローレリアンはつねに、疑問の答えを探していた。


 わたしは、誰だ?


 その問いに、答える者はいなかった。


 正解を知る者は、みなローレリアンから、視線をそらせた。


 ただ、その人達から、かかわりになりたくないと思われていることは、子供心にでも理解できた。


 自分には、名乗る姓がない。


 その事実に、どれだけ傷つけられてきたことか。


 けれど、真実はもっと、残酷だった。


 こんな真実なら、知らないほうが幸せだと思うほどに。


「帰れ……」


 低く、重く、ローレリアンはうめいた。


 こぶしを強く握りすぎているせいで、爪が手のひらに食いこんで痛い。


 その痛みのおかげで、かろうじて正気は保っていられた。


 こみあげてくる怒りに翻弄ほんろうされて、狂気の叫びをあげてしまいそうだったが。


「あなたの顔は、しばらく見たくない」


「殿下、しかし」


「帰れと、いっている」


 祖父と孫といっていいほど歳の離れた男ふたりは、憂苦に満ちた視線をからませた。


 たがいに一歩も譲らぬ覚悟は明らかだ。


 はりつめた沈黙は薄闇につつまれ、さらにあたりを暗くする。


 夏の長い一日は、今、日没とともに終わろうとしていた。


 ふいに、ディセット伯爵夫人の扇がゆらめいた。


 濃厚な花の香りが、夏の名残の風にのって漂い広がる。


 伯爵夫人は優雅に笑った。


「お父さま、お願いでございます。今はどうぞ、ローレリアンさまに、考えるお時間をさしあげてくださいませ」


 甘い香りにむせそうだと思いながら、パヌラ公爵は答えた。


「失礼申し上げた。

 急な話で速答はできぬとの殿下のお考えは、ごもっとも。

 なにとぞ、熟考のほどを。

 あなたさまは、今まさに、その手にこの国の未来を握ろうとしておいでになるのですから」





     **   **   **






 ローレリアンとの会談を終えたパヌラ公爵は、ディセット伯爵夫人とともに、馬車で自邸への帰路についた。


 城塞都市の内部は狭く、馬車にゆられる時間は、わずか5分ほどしかない。


 そのあいだに、ディセット伯爵夫人は父親の本心を探ろうとした。


 私邸へ帰り着いてしまったら、父親はまた将来への深慮遠謀にふけるため、自室へこもってしまうにちがいないないのだ。


「ローレリアンさまは、我が国の第二王子として中央政界へ出てゆくことを、御承知なさいますでしょうか?」


 パヌラ公爵は、闇の中に沈もうとしている街の風景をながめながら答えた。


「まだ、わからぬ」


「あの方は、本当は、とてもお優しい方ですのよ。権力や身分より、市井の人々とともに生きるための聖職者の地位を、お求めになられるかもしれませんわ。

 本人にその気がありませんのに、王子殿下としてのお役目を、おしつけることはできませんでしょう?

 そのときは、どうされるおつもりなのですか」


「さあな」


「お父さま……」


 いい年をしているくせに、しおらしい娘を演じている伯爵夫人を見て、パヌラ公爵は不愉快になった。


 どうも、この娘は信用ならないと思う。


 娘婿が投資に失敗して、多額の負債を抱えていることは知っている。


 あの愚昧ぐまいな男には、商才がない。


 堅実な領地経営に徹していれば、そこそこ裕福な生活ができるはずなのに、変に色気を出したりするから、身代を傾かせたりするのだ。軍人としては優秀な男だったが、娘をくれてやるほどの器ではなかったなと、公爵は苦い後悔を噛みしめている。


 パヌラ公爵は、長年政界で暗躍し、枢密院議長にまでのぼりつめた老獪な人物である。


 名家に生まれた幸運に助けられはしたが、彼が歩んできた道だとて、けして平坦な道ではなかった。


 しかも、彼は跡取りに恵まれていない。


 長男は若いうちに病死してしまったし、三人いる娘婿は、いずれも期待したほどの栄達には至らなかった。


 孫にも、覇気のあるものは皆無だ。


 みな小役人が務まる程度の、凡庸な者ばかり。


 だから、あの王子が欲しいと、公爵は強く思った。


 あの王子を、現国王バリオス3世から「死んだものとして育てよ」と託されたとき、もしやのときは王太子になりかわって、この国を背負う王子になるやもしれない存在だと思った。


 だから、あえて貴族の養子になどせず、辺境の神殿に預けたのだ。


 強く育ってくれよと、願って。


 公爵の願いはかなった。


 あの青年の瞳の、力強さはどうだ!


 ローレリアンの強さは、貴族の家に生まれ育った青年達がもつ、理由のない傲慢な自信に根差したものではない。彼が信じているのは、自分自身だけなのだから。


 公爵はローレリアンに、自分と同じ精神の膂力りりょくを感じ取ったのである。


 ふと、喜びめいた感情が、公爵の横顔によぎる。


「殿下は、『しばらくおまえの顔はみたくない』と、おっしゃられたのだ。

 しばらく、とな。

 あの方は、必ず、わたしの考えを理解してくださる。

 小心で暗愚な王太子を傀儡にかつごうとしている宰相一派に、ローザニアの未来を任せることはできぬとな」


 せわしなく動いていた伯爵夫人の扇がたたまれた。


 ローレリアンが「自分は聖職に身を捧げるつもりだ」と宣言すれば、すべてに決着がつくと思っていた自分の考えは、甘かったようだ。


 望むものを手にするためには、どうやら、さらに危ない橋を渡らなければならないらしい。


 まあいい。手筈は整っている。


 当初の計画通りに、動けばいいだけのこと。


 ヴィダリア侯爵令嬢とローレリアン王子の縁談を妨害して、父公爵がくわだてている血縁による盟約の強化は、なかったものとしてやる。


 うまくすれば、娘を失ったヴィダリア侯爵は連判の仲間から脱落するだろう。


 そうなれば、いくらローレリアンが優秀な王子でも正嫡ではないのだから、宰相派に対抗する勢力の旗頭としてかつぐには、正当な理由が不足した状態となるはず。


 ―― 対抗勢力の集結をうまく阻止してくれるならば、ディセット伯爵家がかかえる負債はなかったことにしよう。総領息子にも、それなりの地位を保証する。


 ローザニア王国宰相カルミゲン公爵と交わした密約は、ディセット伯爵家を救うために、必ず果たさなければならない約束だった。


 宰相派は、今現在の最大派閥。


 父パヌラ公爵が築こうとしている対抗勢力は、まだ未知数の不確定要素にすぎない。


 そんなあいまいな未来に、わたくしと息子の将来を託すわけにはいかない。


 その決意が、人ひとりの命を消し去る意味を持つという認識は、ディセット伯爵夫人にはなかった。


 彼女は名門公爵家に生まれて、何不自由なく育ってきた。


 彼女が望んで今まで手にできなかったものは、何もなかったのである。



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