ちょちょちゃん
ペットショップで売られていた。
同じカゴにアルビノ野郎ともう1匹。3匹で一緒に買い手が来るのを待っていた。
「メスが欲しいんです。家にオスが2匹いるので」
女の人だった。
「メス、いますよ。この黄色くて緑のチョッキみたいな模様の……」
……俺?オスだぞおい。
店員は、売り上げを伸ばしてから仕事を辞める予定の男で、嘘八百ならべたてた。
「アルビノは性別判定がむずかしいのですが、こっちは、間違いなくメスです」
だから、オスだっちゅーに。
あっけなく購入されて、紙の箱に入れられる。
どこに連れて行くんだよー
車の駆動音。
しばらくの旅。
「ぴーちゃん、ぴよよちゃん、お嫁さん連れてきたよ」
だから違、うわあ。箱から滑り降りて大きなカゴの中へ入る。
黄色い若造がびくびくして逃げ回る。
青い年配が遠巻きに見ている。
「ちょちょだよ」
青い年配の方がそれは違う!と変な表情だった。
ちょちょという名前は、去年死んだぴーちゃんの嫁さんの名前だったからだ。青い年配の方がぴーちゃん、黄色い若造がぴよよ。
俺は構わず餌を食べる。他の2匹は衝撃からなかなか立ち直らない。
ちょちょです。よろしく。




