「そんな男いねーよww」を防ぐために、AIを全力で頼る話
AIを使った創作に、賛否両論の昨今。
なろうやSNSを見ていると
「AIって、既存作品をかき集めて混ぜただけじゃないの?」
「そんなものに書かせた文章で創作と言えるのか」
といった声も、よく目にします。
正直、
「AIで全部書かせた(描かせた)ものを、そのまま自作として出す」
のは、私もどうかなと思います。
でも一方で、創作においてAIの可能性そのものを
全部まとめて否定してしまうのは、ものすごくもったいないと思うのです。
——逆に私は、一つだけ
むしろ積極的にAIに頼った方がいいのでは、と思っているものがあります。
それはこれ……
異性の気持ちです!
私もそれなりに人生経験、恋愛経験はありますが、やっぱり、異性の気持ちとか体の反応って、理解しているようで、根本的にはわからない部分ってあると思うんです。
もちろん、家族や友人といった現実の男性に聞くこともできます。
でも私の場合、創作の時間が遅くなりがちなので、そんな疑問が突然、深夜の三時過ぎに湧いたりするんですよ(笑)。
男性の側だって、しょっちゅうそんな質問ばかりされていては、たまらないと思います。
第一、その人だって「男性」の中の一人に過ぎないので、その人がそうだと主張したところで、それが一般的な男性の総意かどうかはわかりません。
答えるのがちょっと気恥ずかしい質問なら、嘘をつかれることだってあるでしょう。
そんな時に頼りになるのが、やはり星の数ほど人間の行動パターンを学習したAIです。
「こんな立場の男性なら、こういう時はどういうセリフが自然?」
「男の人は、このシチュエーションだと何を不安に感じやすい?」
……そんな疑問にも、かなりの精度でそれっぽい答えを返してくれます。
もちろん、それを自分で考えるのが一番楽しいのは否定しません。
でも、その前に
「現実の男性なら、こう感じるパターンも多いよ」
と、AIにざっくり傾向を教えてもらった上で、自分なりに一番面白いと思うストーリーを紡いでいけば、
「男はそんな時、そんなこと考えねーよw」
みたいな大きな矛盾が生じる前に、気づくことができると思うのです。
* * *
例えば、こんな使い方はどうでしょうか。
「二十代後半の男性で、仕事はゲーム開発。
恋愛にはちょっと臆病だけど、相手のことは本気で大事にしたいタイプです。
今はクリスマス前で、仕事は絶賛年末進行中。
そんな彼が、忙しいスケジュールの合間に
意を決して気になる女性(関係性はまだ友人)を食事に誘う場面で、
ちょっとぎこちない誘い方のセリフを5パターン作ってください」
(「え、俺?」という瑛士さんの声が聞こえてきそうw)
「男性がデートに誘うセリフ考えて」
などとざっくり聞くのではなく、こんなふうに前提条件をしっかり指定しておけば、AIの答えもかなり「それっぽい」ものになります。
答えもそのまま使うのではなく、
「一番このキャラが言いそうなのはどれか?」
「語尾や言い回しを、自分のキャラの口調に直すとしたら?」
と考えながら、自分の文章に落とし込んでいくといいでしょう。
異性キャラだけでなく、自分とは年齢も職業も違うキャラクターを書くときにも、この方法はかなり役立ちます。
例えば……
「五人の子供を持つ肝っ玉かあさんだったら、兄弟喧嘩でどの子を最初に叱る?」
「ダブル不倫をしている中年男性、こんな時はどんな誤魔化し方をする?」
など、一生自分では経験しないであろうシチュエーションでも
「そう考える理由と根拠」をつけて、こと細やかに考えてくれます。
* * *
もちろん、そこに「自分のキャラの行動パターン」を読み込ませることも可能です。
私もよく、作品を書いたあとでAIに読ませて
「この男性キャラの言動、男性目線から見て違和感がないか」
「この場面でキモいと感じる人はいないか」
などをチェックしてもらっています。
AIの答えが絶対に正しいわけではありませんが、少なくとも
「一部の読者からツッコまれそうな箇所」
をあぶり出すセンサーには、なってくれるのではないかと思います。
* * *
一点だけ、現状の注意点としては、ChatGPTやGeminiは
性的な話題や反応については、倫理ポリシー上、
踏み込んだ描写には答えてくれない、というところでしょうか。
なので、官能描写を細かく聞き出すような使い方はできませんし、
そこは今後も制限が残るかもしれません。
ただ、
「このくらいの関係性の男女が、このタイミングでキスしようとするのは不自然か?」
「このセリフは、相手を尊重している言い方になっているか?」
といった、心理面・関係性の相談なら、今のAIでもかなり実用的な答えを返してくれると感じています。
* * *
もちろんAIは、「異性の本音を教えてくれる万能の答え」ではありません。
でも
「自分の想像だけでは届かない、もう一歩先の視点を提示してくれる存在」
にはなり得るのではないでしょうか。
そのうえで最終的に、
「このキャラは、あえてこう動かしたい」
「現実の男性とは違っても、この物語ではこれが一番エモい」
と思う方向に舵を切るのは、書き手の仕事です。
これこそが、AIにはまだ踏み込めない人間の聖域だと思います。
異性視点を書くのが苦手だな……と感じている方ほど、
一度AIに「男性(あるいは女性)としての意見」を聞いてみる。
そんな使い方も、創作の一つの道具として、なかなか悪くないのではないでしょうか。
そんな私が、AIにいろいろ聞きつつ試行錯誤して書いてる作品はこちらです!
『異世界で待ってた妹は、モーニングスターで戦う魔法少女(物理)だった件』
https://ncode.syosetu.com/n5538ky/




