プロットから仕上げまで——私の執筆術とAI活用法
では、実際にAIを使った私の執筆の仕方をご紹介します。
私の経歴を軽くご紹介いたしますと……
卒業後はすぐにライターとしてゲーム攻略本、アニメムック本の執筆に携わり、ゲーム会社に就職してからはシナリオライターを担当させていただいておりました。
また、学生時代からゲームなどのパロディ同人誌を執筆しており、子供時代の趣味は「絵本を作ること」でしたので、生涯を通して、かなりの物語を書いていると思います。
今回は、本文の仕上げ方をご紹介いたします。
【1】プロット
まずは、プロットを制作します。
小説の場合は、こんな感じで一次元的に箇条書きで作っていますが、
ゲームだと途中で分岐するので、フローチャートを作成して管理することになりますね。
でも、基本的な作り方は一緒です。
この段階では、メモ書き的に大まかな流れと、見せ場、忘れずに書くべき大切な要素などを書き込んであります。
例)いもモー第1話から第3話までの流れ
・学校からの帰り道、(※ネタバレにつき削除)を描写
・帰宅(冷蔵庫にプリン)
・主人公、自室で配信開始
・敵の攻撃を受け異世界転移
・異世界で敵と遭遇
・妹登場(ド派手な魔法少女変身シーンが見せ場)
・モーニングスターでボコる
・勝利後、キー台詞の「ただいま」「おかえり」を入れる
【2】本文下書き
大体の流れが決まったら、まずは勢いのままに下書きを書きます。
この段階では誤字、脱字、衍字(余計な文字)、表現の重複などを気にせず、ズラーっと最初から最後まで書きます。
アプリで文字数をチェックしながら、大体各話、気軽に読める2000〜3000文字程度に収めようと努力をするのですが、勢いが乗ってると大体オーバーします(笑)。
【3】AI編集者によるチェック
下書きができたら、ここでまずAIに読ませます。
大事なのは、最初にAIに
「あなたは人気のラノベ作家です」とか
「ラノベの敏腕編集者です」
「ラノベ大賞の審査員です」
など、
「どんな目線で評価して欲しいのか」
をきちんと定義しておくことでしょうか。
読ませると、AIが誤字、脱字、衍字をチェックして、表現の重複などを教えてくれます。
また
「物語の流れ上、繋がりがわかりにくい箇所、ちょっと停滞してるなと感じる箇所があったら教えて」
という、感覚的な注文にも、わりと正確に答えてくれていると思います。
この段階で
「こうした方がいいんじゃない?」
というアドバイスをくれますが、それを採用するかしないかは、あなたのセンスでいいでしょう。
たまーに、作者でも気づかなかった、クリティカルヒット的な工夫を教えてくれることもあります(笑)。
【4】世界観の深掘り、ブラッシュアップ
そして……
別のチャットを作って、専門用語を使った言い回し、時代、地域考証などもお願いする場合があります。
いもモーの場合、ケルト風のファンタジー世界が舞台なので、
「ケルト文化考証用専門チャット」を作ってチェックしています。
もちろん、AIが正しくない場合もありますので、最終的には人間の目で調べることが大事です。
ケルト文化を例にとると、AIはよく「ルーン文字」を提案してくるんですよね。
でも——
ルーンは北欧文化ですぞー!!
ケルトとは別物なので、ここはしっかり見極めて修正しておきましょう。
AIは『近そうなもの』を持ってきがちなので、文化・宗教・地域の扱いは最終チェック必須です。
【5】苦しい時のAI頼み(笑)
さらに、どーしても筆が止まるときってありますよね?
私の場合、アクションシーンの描写が苦手です。
(大丈夫、そんなんでもシナリオライターになれます・笑)
そういうときに、見本の文章の作成を数パターンお願いすることもあります。
AIに書かせるなんてズルい!
と、お思いでしょうか?
でも、出てきたパターンを比較検討し、最終的にいい文章に組み上げることができれば、個人的にはそれでもいいのではないかと思います。
その辺のセンスは、長年本を読んで大量にインプットをし、人に読ませる文章として大量にアウトプットする経験を積んでいけば、自然に身についていくので心配ないと思います。
【6】最終審査と細かい相談
そして最終的に出来上がった文章を、編集者、ラノベ大賞の審査員に設定したAIチャットに読んでもらいます。
これで納得のいく文章に仕上げれば……完成です!
でも実際は、最後の最後まで
「ここの語尾は『になる』『なった』のどっちがいい?」
「ここの人、こういう表情してる方がいいかな?」
「このシーン、本当に面白い?」←他人に聞かれると一番困るやつ
などと、ちまちま修正の繰り返しが続きます。
……夜中の三時に、こんな相談に乗ってくれる編集さんなんて、なかなかいませんからね。
AIは私には助かる相棒です。
【7】挿絵のプロンプト作り
そしてアップするときは、挿絵にしたいシーンのプロンプトを作成します。
私は主にGeminiを使っているのですが、
1・日本語でプロンプトを書く
2・それを英訳してもらう
という手順を踏んでいます。
翻訳を通すことで構文が整理され、AIが『どの要素を強調するか』を正確に理解してくれるようです。
どのシーンを挿絵にすればいいか迷った時にも、AIに相談すると驚くほど早く答えが返ってきます。
* * *
……いかがでしょうか。
こうやってみると、AIがなかった時代に比べて、かなり制作効率が上がっていると思います。
特に【3】【4】【5】の工程はAIに頼って、浮いた時間でもう一作品書くくらいの勢いで執筆するといいのではないでしょうか。
創作者にとってのAIは『答えを出す存在』ではなく、『一緒に考えてくれる存在』です。
皆さんもぜひ、制作のお供にAIを活かしてくださいね!
そんな私が書いている作品はこちらです!
『異世界で待ってた妹は、モーニングスターで戦う魔法少女(物理)だった件』
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