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第2話 ポンコツ★ゼロ戦士が、カクヨムコンに抗う!

はじめに

――「テンプレなんか書きたくない。でも、読まれたい」

そんな矛盾を抱えながら、俺は“カクヨムコン”という戦場に飛び込んだ。


人気作家たちはランキングの空を華麗に舞うエースパイロット。

感想や★を撃墜マークのように積み上げる。


一方、俺の作品はというと――

PV4。(一つは自分)――あと、★ゼロ、★ゼロ、★ゼロ!

感想欄はしーん……と無風。

戦場に立ってるのに、敵どころか味方にも気づかれていない。

まさに“不可視迷彩”状態の新参兵だった。


だけど、だからこそ意味がある。

誰にも気づかれなくたって、俺たちポンコツ★ゼロ軍団には、書くこと自体が“抗い”なのだ。


このエッセイでは、「無名・テンプレ苦手・導線ゼロ・文章力ポンコツ戦士」が、

カクコンという大空に挑んだ話……というか、挑んだつもりが相手にもされなかった話である。



■第1章

「作品力で勝負」は幻想だ! カクヨムコンは読者争奪の戦場だ

まず知っておいてくれ。

カクヨムコンは――“いい作品が必ず勝つ場所”じゃない。

(誤解を招くと叱られるので、いい作品も勝つ場所でもある)


読まれるかどうか、それがすべてだ。

誰にも見つけられなかったら、どれだけ丁寧に描写しても、死んだ魚と同じ。動かない。――まあ、俺(敗北者)の嫉妬が多分に入っている見方ではあるがw


初投稿の日、21時ちょうどに満を持して公開。

数時間後に確認した結果:

アクセス数:1(自分)/★評価:0/感想:0


……沈黙。無反応。世界は何も変わらなかった。

これが、現実だった。



★“勝てる土俵”の探し方:

まず、自分の書ける強みを把握する。

情緒表現が得意なら青春ジャンルや、切なめファンタジー。

設定が尖ってるなら、SFや日常×異能ジャンル。

テンプレ王道から少し外れたところで“武器になる個性”を活かすのがコツだと思った。


俺は「キャラの掛け合いと空気感」だけは褒められたことがあったので、

そこに絞って構成を組み直した。


で、結果だけど……ナメてた。

アクセス数:2(俺が1つ増やした)――やっぱ無風。

現実は、うちのホットコーヒーのように苦い。

しかも、すぐ冷める。



■第2章

テンプレ嫌いでも“入口”はテンプレ風で擬態せよ!――心が叫ぶ!

俺は「好きなものを書きたい」「魂までは売りたくない」とかカッコつけてテンプレを嫌ってたけど――実際には、テンプレすら書けない自分が悔しかった。


テンプレを自在に操ってバズってる人を見て、

「そんなもん誰にでも書けるだろ」とか思った瞬間もある。

でもそれ、ただの妬みだった。今なら分かる。


「★をいっぱいもらってから、そういうこと言え」って、俺の中の誰かが叫んでる。


――それでも少しでも読まれたくて、“読者の習性”を逆手に取る方法を考えた。

胸を張って言えることじゃないけど……それでも、やるしかなかった。


タイトルで読者を掴み、

あらすじで「ありそう」と思わせ、

本文で「なんだこれ?」と違和感を突き刺す戦法。


【テンプレ詐欺戦法:例】

『追放された俺が辺境でパンを焼いてたら、元パーティが全滅したらしい』

→ 中身は人間関係の修復と赦しの物語


『スキルなしの俺が、なぜか魔王軍の作戦参謀に!?』

→ 実はスキルが“敵の心理を読む”能力だった軍略メイン


テンプレをなぞるんじゃない。

“期待を外す仕掛け”を込める。それが、俺の流儀。


【裏切り構成の一例】

・最強スキル→実は精神を削る呪い

・ハーレム→全員スパイ、あるいは幻覚

・ざまぁ系→誤解が原因。主人公は復讐しない


読者はテンプレに安心し、「違和感」に引っかかると、そこでちょっと止まる。

そのまま読み進めてくれる人もいれば――。

「これ、おれの求めてるもんじゃねぇ!」って、キレて去るやつもいる。


それでも、PV8稼げたんだぜ? ヨシヨシ、してやったりw


プライド? 恥じらい?

そんなもん、勝ってるやつが持つもんだろ。

“なんでもあり”で突っ込めるのが、弱者の特権じゃねぇか。



■第3章

感想は“召喚魔法”だ。読者を自ら作り出せ戦法!

導線がないなら、自分で作るしかない。

それは「他人の作品に触れて、応援すること」。


★実践:相互読者戦術

・同じカクヨムコン参加者を数名選び、1話~3話をちゃんと読む

・そして、全部読んだ顔して、短くても誠実な感想を書く

・コメントの最後に「自分も参加中です。お気軽にどうぞ」と添える(※嫌味なく)

・プロフィールやあとがきに「感想・評価励みになります!」と明記


<感想が苦手な人へ>

一言だけでもOK:「テンポが良くて一気に読めました」「キャラが魅力的でした」

――これ、いつでも使える技!


もう少し誠意をもって感想を書きたいけど自信が無いんだって人は、「感想うまく言えませんが、好きです!」だけでもいい

引用テク:「『〇〇』という台詞が刺さりました」→ これも読んでくれた感は伝わる


実際、俺は5作品に感想を送った結果、1名がこちらを読みに来てくれた。

★は無しだったが、「世界に届いた」と思った。すこし心震えた。



■第4章

深夜1時の投稿が、世界を変える

投稿は“時間帯”でも勝負が変わる。


★おすすめ投稿時間帯(経験ベース):

・AIに聞いた統計では、金曜深夜1時〜2時:翌朝新着に浮上しやすい

・火曜朝6時台:ライバル少なめ。読者も寝ぼけてる


ランキングは“短時間に多くのアクセス・★・ブクマが集中するか”で変動する。

だから、投稿直後の反応がめちゃくちゃ大事。――と、AIが言ってたw


★その他の見せ方戦略:

・プロフィールに「戦う理由」を書く → 共感と応援を得やすい

・あとがきで「作品に込めた想い」や「苦労したこと」を書く → 心が近づく

・感想返信を丁寧に → 人柄で継続読者になるケース多し


文章力以外の“熱意”や“誠意”が伝わると、応援されやすくなる。

でも、それが伝わるのは優しくて、根気のある読者にだけ。

それ以外の読者には、……打つ手が無い。



■第5章:それでも抗い続けるということ

「テンプレが嫌い」は、時に“届かないことへの悔しさ”の裏返しかもしれない。

でも、それでも書きたい。だから抗う。だから工夫する。


★“届く工夫”の具体策:

・冒頭10行で「キャラ」「事件」「語り口」のうち2つを出す

・あらすじ1行目は「誰がどう変わるか」が見える文にする

・作品ページ内で「読んでくれてありがとう」を伝える


・セリフを増やしてテンポ良く。地の文は“説明”ではなく“感情”を

――これ、俺の作品で良く言われるけど、イマイチ、ぴんと来ないんで、AIに具体例を挙げてもらった。


【1】たとえば「寒い夜だった」の場合:

❌説明っぽい地の文:

夜は冷え込んでいた。気温は氷点下に近く、吐く息が白くなる。


✅感情を描く地の文:

肌に刺さる冷気が、まるで「帰れ」とでも言っているようだった。吐いた息が白く霧散しても、彼の胸の奥はそれ以上に凍えていた。


→ 気温という「説明」よりも、「彼がどう感じているか」を書いています。


【2】たとえば「敵に囲まれてピンチ」の場面:

❌説明っぽい地の文:

周囲には敵がいた。数は十人以上。味方は遠く、助けは期待できない。


✅感情を描く地の文:

息を呑む音が、やけに大きく響いた。背中を伝う汗は、冷たいくせに煮えたぎっているみたいだ。――逃げ道がない。この瞬間だけ、時間が凍りついた。


→ 「囲まれている」ことよりも、「囲まれているときの心理状態」に焦点を当てています。


【3】たとえば「昔の恋人を思い出す」シーン:

❌説明っぽい地の文:

彼女のことを思い出した。懐かしい記憶が蘇る。


✅感情を描く地の文:

あの笑い声が、不意に耳の奥で跳ねた。もう聞けないと知っていても、思い出は容赦なく胸を引っかく。


→「思い出した」という事実を言うのではなく、その記憶に心がどう動いたかを書く。


……なるほどね。言われてみれば、俺のは全部前者だった。


【実録エピソード】

俺の書いた悲しい物語を読んでくれた、とある読者が感想欄にこう書いてくれた。

「心をボコボコにされました。」

それだけで、俺は、何日も心があたたかかった。



【おわりに】

このエッセイを読んでくれた人が、たった1人でも「もう少しやってみよう」と思ってくれたなら、――それが俺にとって最高の★評価になります。


書くのが怖くてもいい。

評価がつかなくてもいい。

でも――あきらめないでほしい。


ポンコツでも、PV一桁でも、★ゼロでも、気にすんな。

――底辺のポンコツ作家はここにもいます!


あなたの物語が届くその日まで、一緒に抗っていきましょう。

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