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統合失調症

我に返る

作者: 星野☆明美

統合失調症の症状で、まだ起こりもしていないことを予想して気が変になりそうだった。精神科に入院しようかとも思って苦しかったけれど、飼っているペットのこととか仕事を請け負ったものを投げ出せないとか、免許更新とかで入院はやめた。

誕生日がきて、いよいよおばさんになってしまったが、再会した元夫は自分よりも十三年上で、同じ統合失調症で、ボロボロのヨレヨレで現れたから、世話を焼こうとして、自分がまだ五体満足で若いんだと思えた。

しばらくぶりに昔好きだった漫画家の新しい漫画をTSUTAYAで借りて読んだ。人生訓みたいなのが描かれてて、色々考えさせられた。面白かった。

元夫は毎日電話をかけてくる。

「まだ見てないものとかやってないこととか沢山あるから頑張ろうよ」と元夫に言いながら、実は自分に言い聞かせていた。

しばらく忘れていた感覚が戻ってきた。自分の目で世界を見ている感覚。他の人も感じているであろう自分という存在の感覚。自分はなんのためにこの世界に生まれて生きてるんだろうって不思議に思う感覚。

多分、もう大丈夫。

自分の中に軸が現れたようなどっしりと座った感じ。

いい誕生日になった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 症状が現われているときの辛さから徐々に自分を取り戻していく感覚、すごくわかります。私は発祥前の人格とは大きく変わってしまいましたが、悪い気はしません。 いつか寛解ではなく完治できる薬や治療…
[一言] 私事、二週間入院しました。同じ日に運び込まれた隣の隣の部屋だった方画像亡くなりました。いろいろ考えさせられました。頑張りましょうね。※実話かどうか知らないけど…
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