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お父様と今後のご相談。

お父様と情報交換して今後の相談をする。


「そう言えば王都の生活はどうだ。

 友達は沢山作れたか?」

「王都ではクラスの友達と商業ギルド長さん、トーマスさん

 鍛冶ギルド、伯爵様とご隠居様、後は教授と魔王国のお嬢様など。

 まだ新学期が始まって間もないのでこれからも増えるはずです。」

「まさに新天地だな。

 卒なくこなす仕事っぷりを見ても、我が子とは思えない優秀っぷり。

 本当はこちらに残ってもらって、事業を助けてほしいんだが。

 元々、エリオスが始めた仕事な訳だし。」

「その件は誠に申し訳ありません。お父様。

 しかしこれはお父様にしか出来ない仕事なのだと思います。」 

「いいさ、俺に任しておけ。

 きっと良い工場と財閥を作ってみせる。経営は商人の腕の見せ所さ。」


お父様としみじみと会話する。

やはりお父様の商人としての実力は何にも代え難い。

経営者としてのセンスも十分あるだろう。


「紡績機を更に効率化するには、水車が必要です。

 手配をお願いします。

 私は伯爵様にお願いしていつか水車に利権を確保します。

 動力があれば、もっとお父様も楽になるはずです。」

「面白い話だな。人力が水車で代用出来るのか。

 それは多数の糸車を回せるな。」

「糸車の次は自動織機です。

 所が肝心の鉄が足りません。

 王都の技術力では量産に向きません。

 このキルテル村で製鉄業を立ち上げたいのです。資本が更に必要です。

 人々の暮らしが大幅に豊かになります。

 そんな村を作りたいのです。」

「ははは、まだまだ俺に働かせようとしているな。

 エリオスは。

 壮大なストーリーだな。楽しみだ。」


お父様は笑って返してくれる。

本当は非常に苦労しているだろうに、息子にはその姿を見せない。

いつも本当に感謝しています。


「商業ギルド長のテオドールさんはどうだった?」

「利に敏い方です。

 お父様の手紙で助かりました。

 ちなみに僕の事は何とテオドールさんに言いましたか?」

「それは秘密だ。わはははは。」


ごまかされてしまった。

悪い話はしていないだろうと思いますが。


「そう言えば、トーマスさんという方もいたのですが、ご存知でしょうか?」

「いや商業ギルドには聞いたことが無い名前だ。

 ・・・まさか、いや、もしかしたら。」


分からないそうだが、とりあえず商業ギルドの方ではなさそう。

ちょっと確認が必要ですね。


「そう言えばエリオス。これは俺からの餞別だ。

 開発費として使ってくれ。持っていけ。」


と言って袋にどっさり入った現金を渡される。

その重さにゾッとした。

この時代は紙幣が無いので貨幣経済である。

これは我が家で簡単に蓄財出来るレベルではない。

本業と糸車で必死に作って売って得たお金に違いない。


「お父様、一体・・・どうやってこんなお金を。」

「商売と繊維業からちょっとづつ貯めてな。

 なあに気にするな。

 これからいくらでも儲けるから心配はいらない。

 本当に帰ってきてくれてありがとうな。

 お父さんは嬉しかったよ。」

「いや、どうして。そんなに、貯金出来たの?」

「聞くな。俺にもプライドがある。

 我が子に出来るだけの事をしてやりたいのだ。

 前回の王都への旅立ちの時に何も渡せてあげられなかった。

 俺を許して欲しい。」

「お父様、いやそんな。僕はそんな事を一度たりとも思っていません。

 いつも尊敬できるお父様です。

 ありがとうございます。」


知らないうちにこんなに親に迷惑を掛けていたのか、

と今更に思ってしまう。


「エリオスからも手紙を書いてくれよな。

 お父さんもお母さんも本当に寂しいんだ。

 我が子が元気でいるのが最大の幸せなんだ。」

「じゃあ、2人目と3人目を作って下さい。

 お父様、頑張って下さい。

 僕も弟と妹が欲しいです。

 仕事だけじゃなくてすることは沢山ありますよ。」


ブッ、ってお父様が吹き出す。

しみじみ話を始めたので、思い切ってネタを振ってみる。

そうだよ、我が家は家族が必要なんですよ。

可愛い可愛い妹と弟を頼みますよ。お父様。

まあお母様にもこっそり釘を刺してお願いしておこう。

お父様と今後のご相談をします。

お互いの困り事を正直に打ち明けます。

そう言えばこの家、弟と妹がいませんでしたね。

仕事だけじゃなくて家族生活も頑張って欲しいものです。

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