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城塞都市ローリッジ大包囲戦③ 出陣

出陣する前に募兵をする。と同時に傭兵も雇う事にする。

大軍と戦う運命であるので、命を賭ける人がどれだけいる事か。



「エリオス殿」

「ちゃー殿。

「まずはちゃーが御身の力になりましょう。

 ヴァンパイア小隊50名が義勇軍として参戦致します。

 我らは夜目がききますので特に夜戦で力を発揮致します。

 宿敵である異教徒共を打ち倒しましょう」

「ありがとうございます」

「ミルチャー卿にはマスケット兵の指揮をお願いします。

 宜しくお願い申し上げます」

「ふふふ。

エリオス殿にアーシャネット中佐。

あの時の借りを、奴らにやっと返せるな」


 ちゃー殿率いるヴァンパイア小隊が参戦する事になった。

元々、この異教徒との戦争に参戦するつもりだったのだ。 

故に士気は高いのであろう。


「それではエリオス様」

「僕たちエルフも50名参戦致します。

 弓に優れた者ばかりなので遠距離戦でも戦えます」

「エルフの森は私達が守ります」

「みんな・・・」

「シルヴィ殿とティアナ殿には弓兵の指揮をお願いします」

「任されました。アーシャネット中佐」


 双子エルフのシルヴィ君とティアナさんには弓兵をお願いする。

元々達人クラスの弓使いが集まると脅威だろう。


「ならば妾の魔王国からは4名じゃ。

 最もヴェヌート少尉は砲兵だがな」

「執事さんとメイドさんもですか。

 ありがとうございます」

「ロザリーナ中尉は騎兵隊、ヴェヌート少尉は砲兵隊を

 お願い致します」

「うむ。任されよう。

アーシャネット中佐。

 妾がいれば無双じゃ」


 魔王軍の達人が参戦してくれる。

個人技だけなら最高クラスであろうか?



「にゃはは。なら魔法使いは任せるのにゃ。

 異教徒どもなど焼き尽くしてくれるにゃ」

「魔法使いはアイヴィーリ殿にお任せします。

 心強いです」


 魔法使いなら当然この人、

筆頭魔法使いのアイヴィーリさんにおまかせする。

特に相手の魔法のレジストが重要になるであろう。

魔法に対する防御も攻撃も紙一重である。


「それなら傭兵部隊は私が指揮しましょう」

「え、マーシリエお嬢様も参戦するんですか?」

「私も陸軍将校です。

 もっともお父様の代理です」

「傭兵部隊はパイク兵かマスケット兵になります。

 マーシリエ殿にはパイク兵の指揮をお願い致します」

「任されます。

アーシャネット中佐。

 大学の友人も含め陸軍将校として参戦します。

 よろしくね」


 傭兵部隊も1,000人程雇用する。

各貴族が参戦をためらっているので、傭兵は余っているので雇用できる。

もっとも対騎兵戦力としてのパイク兵は傭兵全部ではない。

実は将校が足りていないので実はありがたい。 


「もちろん、ドワーフ族も参戦するぞ」

「エトムントさんもですか。

 ありがとうございます」

「拙者は接近戦に自信がありますじゃ。

 近接戦闘は任せるがよい」


 ドワーフ族のエトムントさんとロイナさんも参戦する。

海賊退治の時には大変お世話になった二人である。

無尽蔵の体力と強力な腕力を持つので非常に強い。


「他にも各貴族領地から参戦する者を加えると

 おおよそ3,500人くらいか。少し膨れ上がりましたね」

「急しのぎですが、戦は数です。

 アーシャネット中佐」

「そうですね。エリオス殿。

 参戦しない貴族の代わりに

 国防の為に、参戦する者も少なくないという事でしょう」

「しかし多勢に無勢でもあります。

 果たして生き残れるかどうか、ですが」

「個々の戦闘能力は非常に高そうでありますが、

 戦は集団戦であります。

 厳しい戦いになることは代わりはないでしょう」


 アーシャネット中佐と雑談するエリオス君。

思いの外、義勇軍として参戦する人が多い事に気づく。

本来、援軍を出すべき貴族が出さないので

国防のために伯爵軍に参加してくるのであろう。

それは本来残念な話であるが、こちらとしてはありがたい。


「さあ出陣しましょう。

 エリオス殿」

「ええ、絶対に生きて帰りましょう。

 アーシャネット中佐」

「エリオス君はアタシが守るから大丈夫だわ」

「エリオス様。我らエルフもがんばりますよ」


「僕らにはこんなに力強い仲間でいっぱいですね」

「敵は侵略者ですからね。

 無事作戦通り戦いましょう」

 

 季節は6月の変わり目。

夜戦築城の砦を築くための木材や資材を運搬しながら、

城塞都市ローリッジに向かう。

隠し倉庫も用意するので、物資を送る必要がある。

こうして戦いに参戦するのであった。


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