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第1回帝国大学祭② 農学部の出店検討

全体会議は一旦終了して農学部関係者が集まる。


「さて、農学部は料理のメニューを作るわよ。

 美味しい料理で話題を独占するわ。

 お小遣い、もとい研究費もしっかり稼ぐわよ」

「リリアンヌ教授。

 主目的を忘れないように。

 あくまで農学部のアピールと餓死を防ぐ救荒食物を

 普及させるため」

「大丈夫わよ。

 一挙両得よ」


と周りがリリアンヌ教授に苦情もといアドバイスする。



「とりあえず屋台の準備。

 後はメニュー。

 例のじゃがいもの、

 フライドポテトやポテトチップスとか。 

 油が必要になるわね」

「ガレットやジャーマンポテト、ベークドポテトとか

 その場で気軽に作れるものにしましょうか」

「飲む物も欲しいわね。

 ワインやビールでも置いておきましょう」

「アルコールは作っていないけどね」

「調達しましょう」


事前に試食会をしていたのでサクサク決まる。

出し物の大枠は決まっている。

 


「よし、私のビートの出番ね。

 含蜜糖と糖蜜を売るわ。

 まだ色は茶色だけど、

 ビスケットにするわ。

 しっかりアピールするわよ」


エリカお嬢様も当然参戦するつもりだろう。

会社を作ったばかりでまだ太い客もいない。


「じゃあ、ウチは繊維を売ろうかな。

 綿と羊毛の糸と布と靴下。

 上品を格安で」

「キルテル村産直販ね。

 チェリーとミネアに手伝ってもらいましょう」


エリオス君とニーナさんが打算する。

こちらもアピールが必要である。

高品質で安価な靴下。

そろそろ冬なので温かい衣類は欲しいだろう。

寒い地域なのである。


「セドリック教授。

 畜産は何か出すのですか?」

「畜産はな・・・

 普通に羊と豚かな。

 ソーセージでも焼くか?」

「ビールとセットにしましょう。貰ってきて。

 まあそれでも良いかも知れません。

 来年はネタを考えましょう」

「宜しく頼む」


畜産はまだ新しいネタが無さそうなので、

オーソドックスにおつまみにしておくらしい。

準備不足である。



「ハイハイ。細かい話は各自で決めて準備するわよ。

 頑張ってメニューを考えましょう。

 知り合いに声を掛けて参加してもらうのも良いわ。

 どうせ数少ないんだし。許可する」

「・・・誰か誘いますか?

 リリアンヌ教授」

「良いわよ。好きにして。

 場所はあるわ」


ちょっと考え込むエリオス君。

出版関係でニールさんとか誘おうか。

どうせ理工学関係でも出店するんだし、

産業分野でもメンバーを誘おう。

あちらにも声を掛けて何か出店しようと思ったエリオス君。


「出店の方は一旦リリアンヌ教授とエリカお嬢様でお任せします。

 応援メンバーにも手伝って頂く様にお願いしておきます」

「エリオス君は手伝ってくれないの?」

「理工学のメンバーも同時に出店しようかと思っています。

 せっかくなので、何かを作って展示もしくは販売しようかと」

「・・・ああ、そちらもあったのね」

「理工学の物も調整しますので、

 一旦そちらを纏めてきます」

「まあ、大学祭だから盛り上げないと駄目だから

 そちらはお願いするわね。

 じゃあエリカちゃん。がんばりましょう」

「大学と会社の将来のために」


盛り上がるリリアンヌ教授とエリカお嬢様をさておき

イベントの概要を練るエリオス君。

これから色々と考える事が出てくるであろう。

まずは主催者にお願いして、周囲の段取りが必要である。

場合によってはギルドにも協力をお願いしよう。


「やることが出来てきましたね。

 学生にも参加してもらいましょう。

 折角のイベントなので楽しまなくては損です」

「そうよ、そのいきよ。

 たまには楽しんでも損は無いわ」

「じゃあ、あちこちに相談してきます」

「宜しく頼むわ」


今回は裏方としても重要になりそうなので、

調整に入る事にする。

複数の研究室を又にかけているエリオス君なので

相談が沢山くるであろう。

頑張ろう。

 





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