開戦(>_<)
(>_<)
開戦
午後2時になりました。
そろそろ時間です。
私は読んでいた本をしまい席を立ち上がります。
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城の外へと出た私はいつもの木の下へ向かいました。
「待っていましたよ、シィティ。」
そういっていつも通りにはぐをしてくれます。
「エレ、今日の授業の事ですが、、、。」
「今日は、最上級魔法陣を、、、、」
「いえ、今日は、あなたと話あいにくきました。」
「話しあい?何の事ですか?」
「この城を強力な結界で覆っているのはあなたですね?
それに、皆に魔術を掛けているのも.........」
「もちろん私ですよ?」
エレノアは全く悪びれる様子もなくいってのけた。
「.........っ、何故!!」
「理由はあとのお楽しみです☆
そんな事より、今私にとって興味深いのはシィティの能力の方かな~。
ずっと疑問に思っていた事があるの!」
まるでエレはとっておきの玩具が見つかった時のような調子で続けます。
「ねぇねぇ、
シィティって、本当に、
人間?」
「........................。」
「だって、私の魔力は一柱の神にも値する。そんな私の魔術を防ぐなんて人間の域を超えてるし、
それに何より、シルティは魔法を使える。
周りには隠しているようだけど、私にはバレバレだよ?
隠している理由は、まだ私にもわからないけれどね。」
「あなたは、この国をのっとってどうするつもりですか?」
「フフッ、まさか、私は本当に目的としているのは
そんな事ではありませんよ?」
「では、いったいあなたの目的は.....」
そこまで言いかけた私はいきなり後頭部に激しい痛みを感じ倒れこみました。
見るとそこには私の血の付いた石を持つ、虚ろな瞳のお姉様がいました。
「お....姉.....様?」
「もうあなたの呼びかけには応じませんよ?
今はもう私の術を完成させた後ですから。」
「やっぱり......、最近の城での皆の様子も....あなたの.......せいだったんですね......。」
「まあね。でも何故かシルティにだけはきかなかった、
それに、シルティの周りの者達にも、あるいはシルティの声を聞いちゃうと最初から術をかけ直さなきゃならなかっし。」
「私を殺した後この国をどうするつもりです!!」
「まさか!私の大親友であるシルティを殺すだなんて!
シルティには、ちゃ~んとお部屋を用意して生涯そこで私の魔術の研究物として過ごしてもらいますよ?」
エレノアは身振り手振りを添えてわざとらしく言ってのけました。
「エレッ!今ならまだ引き返せます!
もうこんなこ.........」
「だまれ!!」
それは初めて聞いたエレの大声でした。
「あんたなんかには一生理解出来ないでしょうね。
私の気持ちなんか。」
『エミシャレス[眠り歌]』
そして、最後に聞こえた声は、憎しみ悲しみをたたえていました。
(^^)v