お庭で
ブックマーク50件こえました!(゜Д゜)
マークしてくれた方、ありがとうございます!(≧▽≦)
これからも頑張って書いていきます!
「ーー!おじょーー、おじょーま、お嬢様!」
「ん・・・」
「よかった!お嬢様ぁ!」
「ここ・・・は?」
「お庭ですよ!着いたのでお嬢様に知らせようと思ったら気絶してるんですもの!」
・・・・・あ
「だって、速すぎでしょ!?チーター並みに速かった!」
「言ったでしょう?走るのには自信があると」
「た、確かに言ってた・・・けど・・・あなた今、何歳?」
「10歳・・・ですけども?」
だから驚いてるんだよ!大人の中にはそりゃあ、チーターより速い人は居るかもしれないよ?
でも、女の子でしかも10歳て!
「ところで、お嬢様はどうしてお庭に急いで来たんですか?何かご用事でも?」
「いや、ちょっとお庭・・・を・・・」
・・・!気絶してたのと、焦ってたから気づかなかったけど、この庭・・・
「綺麗・・・」
気づいたらそう口に出ていた
木々が道の両端に沢山並んでいて、木の葉から光が漏れている。道を真っ直ぐ見ると、真ん中に噴水があり、太陽の光を浴び、キラキラと光っている、その先には花畑が広がっていて・・・
まさに幻想的な庭だった。
しかも凄い広いし!
「綺麗ですよね!・・・私も拾われ、初めてここに来た時は驚きました。」
「・・・え?」
「本当に・・・綺麗・・・」
そよそよと、優しく風が吹き、彼女の赤毛のポニーテールがユラユラ揺れる。
・・・この子の過去には一体何が・・・
「?どうかなされましたか?お嬢様?」
「え?あ!いや、何でもないにょ!」
「クスッ、お嬢様って変わりましたね?前はそんなに噛まなかったのに・・・」
カアアアッ
顔が熱くなるのを感じる!うぅ、今更ながら恥ずかしい・・・
「ふふっ、ちょっとからかっただけですよ!」
「え?あ、う、もっもう!」
「アハハ・・・あ、お嬢様の髪の毛がボサボサ・・・結い直しますね、あちらの椅子に座って下さい」
「あ、うん・・・」
「出来ました!」
「ありがとう」
・・・あ、
「こうしてると、私達、姉妹みたいだね?」
「うぇ!?そ、そうです・・・ね?」
「あ、そうだ!私の呼び方、お嬢様じゃなくて、ルーシーって呼んでくれない?」
「え!?お嬢様、流石にそれは・・・」
「ルー・シー!」
「あ、う・・・じゃあルーシー様で・・・」
「むう、まあ、それでも良いか」
「あの、おじょ・・・ルーシー様、でしたら私も、アン・・・と、呼んで下さいませんか?」
「もちろん、アン!」
「ありがとうございます、ルーシー様。・・・あ、この後、家のお掃除を手伝うんでした・・・ルーシー様、お部屋に戻られますか?」
「んー、もう少しここにいる」
「そうですか、では、お気をつけてお部屋にお戻り下さい、もし、何かありましたら庭の入り口に立っている方に話しかけて下さいね?」
「うん、ありがとう。アン」
「では、失礼致します」
アンの背中を見送った後、私は庭の白い椅子にもたれかけた。
・・・ここ、落ち着くな・・・、今度ここでお茶でもしようかなー?
「・・・あなた、ここにいたのね。」
「へ?」
声のするほうを振り返ると、そこには、白いネコ耳?、尻尾が生えていて、黄金の瞳をしている美少女がたっていた。