追いかけよう
私の過去。そう、ほとんど覚えていない、私の家族。
「もしかしたら、ここに私の両親が…」
顔を見れば、思い出せるかもしれない。…いやいや、流石にありえないよ。だって、もしここにいたら、私がタイムスリップしてることになるし…そもそも何で私天井の端に… っ!?
キーーンという耳鳴りと共に、頭が痛くなった。そして、ついさっき聞いたばかりの声が、私に響きだした。
『ねえ、もう思い出した?』
…そうだ。私、もう一人の私の目を見て…
私は、手にギュッと力を込めた。
…う、動けるかな…?……駄目だ。力をいれても全然動かないぃぃ!!!
「…せめて、あそこの座るところまで行ければ…!…って、うわぁあ!?」
私が呟くと、私の身体がすごい速さで待つところのベンチへ移動した。…もしかして、唱えると動けるみたいなやつかな…?
気を付けて行かないと…よ、酔う……。
私が少し深呼吸をしていると、ドドドド…と、大きな走る音が聞こえた。
…あ、懐かしい臭い……?
私は走ってくる人を見るため、顔をあげた。
「まりぃぃぃいいいい!!!!生まれたのかぁぁぁ」
…ピューンという効果音がつくぐらいに、私の前を男の人が走っていった。
…もしかして、あの人に付いていけば、何か手掛かりが掴めるかも…!
私は、「あの人に付いていきたい」と唱えた。よし、これで…
「わあぁああ!!!は、はやいいぃ!!!」
心臓がバクバク鳴っているのを感じながら、私は思った。
は、早くこのコントロールに慣れないと、死にかける…と。
はい。久々の投稿です…(;>_<;)最近テストの関係があり、投稿するのが遅くなってしまいました。すみません。(本文が短いうえに、展開が遅くて申し訳ありません…)
また、遅れるかもしれませんので、そこはご理解いただけると幸いです。(_ _(--;(_ _(--; ペコペコ




