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悪令嬢とやらに転生してしまった!!  作者: アップルティー
第一章
30/41

ランベル視点~後編?~

「おー、こりゃ。ルーシー嬢ちゃん…いや、今はランベルちゃんだったかな?久しぶり~」


「お久しぶりね、ユーマ。…いつも寝ている貴方が、寝不足なんて珍しいわね」





私達の目の前で、フワフワ浮いているのは、夢魔のユーマ。

夢魔というのは、夢を操れる魔物の事。彼は、異世界中…つまり、全ての夢を管理している夢魔である。




「まー、管理って言っても、夢を見てるだけだから暇なんだけどね。俺以外にも、夢魔は数えきれないほどいる。…それで、そちらの坊っちゃんは?」


「俺は魔獣のクロルスだ。」


「ふーん、僕は夢魔のユーマだよ。宜しくね。」





「…二人の自己紹介が終わった所で…早速だけど、ルーシーの夢について聞きにきたの。…彼女に前世の夢を見せたのは、貴方?」




しばらく沈黙が流れてから、ユーマは口を開いた。




「ふぅ、聞きにきた訳はそれか…さすが、ルー…ランベルちゃん。情報収集が早いね?」


「…今のルーシーからさっき聞いただけよ。それで、どうなの?」


「僕じゃないよ。むしろその夢を見せた犯人と闘ってたんだ。だからほら、寝不足だろ?」




ユーマは自分の目の下の隈を指差す。



「!……その犯人って誰なの?」










「…………彼女の、前世の、闇。」



「!?え?」



クロルスは動揺しながら、ユーマに問いかけた。




「おい、ちょっと待て。…と言うことは、ルーシーは前世、悪い事をしていたのか?」



「違うよ。闇は、悪い事をしたから出来る魔力じゃないんだ…苦しみ、悲しみ、憎しみ…そういうのでも、魔力は作られていく。」



「ルーシーの前世には、何があったの…?」


「…ここからは教えられないな。教えられる範囲を簡単にいうと、彼女の前世の闇が強く、魂と闇が引き離された為に、闇が意識を持った…って事。」



「でも、何で前世を思い出しては駄目なんだ?むしろ好都合じゃないのか?」



「ーー前世と今の記憶、最初から前世の記憶を持っているのなら、大丈夫だけどね。途中から記憶を思い出すと、彼女の身体は、消えて無くなる。」



私達は驚きで目を見開く。

ルーシーが…きえ…る?

嫌だという気持ちが、強くなっていく。けれど、今考えても、解決案にはたどり着けない。…私が、ルーシーを守らなければ。



「あー後、一つだけ。君達の武器、出してくれないかな?」


ユーマの言葉に、私達は戸惑いながらも、私は『ナイオルソード』クロルスは『ロードナール』を、ユーマの前に出す。


すると、ユーマは二つの武器に手をかざした。




「はいっ!これでオッケー。」



「…?何をしたの?」


「ん~ちょっとね?夢の被害に遭わないように、魔除け?的なの流し込んどいた。これでこの屋敷は夢の被害に遭わずにすむよ。」



ケラケラとユーマは笑う。



「これが俺をこの屋敷に住まわせて貰ってるお礼ね。」



「…これでしばらくは大丈夫なのか?」


「まぁね。…後は君達次第だよ。護衛なんだろ?…今のルーシー嬢ちゃんを、守ってやって。ま、…会ったこと無いけど☆」



私達は苦笑いをした。

こういう所、相変わらずね…。




ファンタジー系になってきてますね…汗(;゜∀゜)

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