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悪令嬢とやらに転生してしまった!!  作者: アップルティー
第一章
28/41

…夢?現実?

フワフワ フワフワ

私はどこかに浮いている

ボヤボヤ~っと見えてくる二つの影。



「何て……可愛い私の娘!」


私にとっては知らない声。

けど、すごく、懐かしく感じて。


「ゥッゥッ……よかった!……」


「何泣いてるのよ!…抱いてあげて。貴方の子よ」



「お、おぅ!…よしよし、可愛いなぁ!」


「ね、名前何にしましょうか?」


「んー、あ!最初考え付いた名前にしよう!……!これで決まり!うん!いい名前だ!響きも良いしな!……ほーら、…、お父さんだよ!」



……お父さん?私の?




「ちょっと、まだ私挨拶してないのよ?…!私がお母さんでちゅよ~」


一つの影にギューっと抱き締められる。

その上に、もう一つの影も抱き締めてくる。



「今日から君は家族だ!……、これからよろしく!」



抱き締めてくれた影のその温もりが、温かくて、何だかくすぐったくて。

私は安心して眠りに着いた。



****


「ルーー…!起きて…下さい!……様が、いらっ…よ!」



声が聞こえるーー?

ーーお母さん?




「!……様、すみませ……まだ、寝ぼけて……みたいで、……私、…をとりに行って…ここで…待っていて貰って…も?」


「あぁ、構わない…。じゃあ私が起こしておきますね」


「本当に…みま…ん!」





あれ?お父さん…?



影が、私を除きこんでくる。




「……、起きて下さ…、もう昼…すよ」


…優しい声が聞こえる…

さっきの温かさが欲しい……



私はその影を抱き締める。


「!?」


影は若干震えている。けど、恐る恐る手を背中に回してくれる。

背中を支えてくれている手から、感じる温もりが安心してーー



「お父さ……大好き」


「!!!!!」



そのまま更にギューっと抱き締める。

……ん?


視界がだんだんとクリアになってきた。

あり?黒…髪


「っ、る、ルー……シー?」


この声はマサカ…



「す、すみません!!!ヴォルフ様ーー!」



慌ててズササッと後ろに下がる。



「あ、あのですね、懐かしい夢を見まして、それでお父さ…まとヴォルフ様を間違えて抱きしめてしまってんです!本当にすみません!!」


頭を必死に下げる。だって、ヴォルフ様体震えてるんですよ!?顔も真っ赤にして…!凄い怒ってる証拠だよ!どうしよう、一応言い訳?いや、本当の事を言ったけど許してくれるかどうかは…!…あれ、でもなんでヴォルフ様が私の部屋に?



「失礼します。ルーシー様、お目覚めになりましたか?何度も呼び掛けても起きないんですから!今日、リアフィリア様家でパーティーを開きますので、その時にアドラス様がルーシー様の部屋に伺うと、昨夜知らせたはずで…あら?」



ア…アン!この状況ヘルプミー!

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