?
ーーふう。
なんだか今日は、疲れた・・・
私はベッドに倒れ込む。
そして、手を上げて、腕についている赤いミサンガを見上げる。
・・・不思議な一日でもあったな。ライト・・・
一体彼は何者何だろう?もしかしたら・・・
・・・まあ、考えても分からないんだけどね・・・
あ、そう言えばミサンガって、願い事を願って、ずっと肌身離さず付けていれば、願いが叶った時、自然に切れるんだっけ。
ん~、願い事、か。
・・・ーーー
*************
「ルーシー、昨夜の社交界、お疲れ様。」
「・・・!あ、うん」
「?どうしたんだ?ボーッとして・・・何かあったのか?」
「・・・いや、ちょっと考え事をしてただけ。」
私は、ちょっと用があるから、といって、家の書斎に向かった。
「・・・本当にどうしたのかしら・・・?」
「さあな?」
****************
んー・・・
「やっとオジサン二人の身元が分かったぜ・・・」
やれやれ、大変だったな・・・二人が言っていた、『ボス』の事は、まだ謎だけど・・・まあ、これだけでも、大きな進歩かな・・・
俺は、頭をカリカリとかく。
さーて、もうちょっと・・・あ、
「奥様、おはようございます」
「クロルス君、今日もルーシーの護衛、ご苦労様です。」
「いえ・・・」
奥様が、ニコニコと穏やかな笑顔から、キリッとした真面目な顔になり、聞いてきた。
「その、ちょっと独り言を聞いてしまったのだけれど・・・、ルーシーを攫った二人は、誰かに命令されてやったのかしら?」
「・・・いえ、二人の内の一人が、自分で判断してやったようです。」
「・・・そう」
奥様は、何故かホッとしたような顔になった。
「では、またあの二人の事で何か分かりましたら、私に報告して下さいね?」
「分かりました」
・・・一応本当の事を言ったが、ボスとやらの為に、一人が判断してやったとは、さすがに言えないな。
・・・何かを奥様は隠しているから。




