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悪令嬢とやらに転生してしまった!!  作者: アップルティー
第一章
18/41

ランベル視点(過去)  後編

あれから一週間が経ち・・・


私はだんだんと表情を無くしていった。


最初、お父様とお母様に心配されたが、だんだんとそれがなくなり、

私の表情が無いのが当たり前になっていった。




~夜~


寝る準備を済ませた私は、ふと、自分の足を見る。

・・・何でだろう?


足が震えている。そう、私は、心底怖かったんだ。

また、繰り返すんじゃないか・・・



あの時を



また誰かを傷つけてしまったら・・・


そう思い、気付けば私は、人の顔色を伺うようになっていた。

そして、考えたのが、無表情になること。


これだったら誰も傷つかない。

だけど・・・

これが駄目なのは分かってるの・・・


分かっているけど・・・





・・・あー、もうこの事を考えるのはもうやめよう。


私は一つため息をつき、毛布の中に潜り込んだ。

















朝、目を開けると、そこは真っ暗だった。


『!?ここは、痛っ!』


?ベッドの・・・下?

私は目線を下に向けると、信じられないことに、白いふわふわの毛が生えているではないか!

しかも人間の手じゃない。


・・・どうやら私は二度目の転生をしてしまったようだ。



ちょっと這いつくばって、外に出てみた。

ベッドの私は、まだ寝ている。


よし、ちょっと試してみたい事があるから・・


私は鏡の前に立った。

うん、猫だ。猫だけど、もう一つの可能性があるから・・・


私は人間の姿を想像してみた。


ポンっ



音が聞こえ、目をつぶっていた私は、恐る恐る目を開ける。



・・・!

鏡を見ると、私は、ネコミミとしっぽが生えている女の子に変身していた。


・・・やっぱり、私は魔獣・・・


・・・とりあえず、ベッドの下に、猫の方になって隠れていよう。

     

「ん~・・・」




そろそろ、別の私が目覚めそうだから・・・




















と、こんな感じで、私は魔獣になったのでした。


さて、今は王子との対面をしているルーシーをクロルスと見ようとしています。



(小声で喋っています)


「・・・おい、何で俺がこんな事しなければならないんだ?」



「良いから、黙ってついて来なさい」


「ー・・・」




私達は、アポロ様と王様が、別の部屋に入るのを見届けてから、コソコソと二人がいる部屋を覗いた。





最初に隙間から見えたのは、ヴォルフ様だった。



!驚いた・・・!


あんなに楽しそうな顔は、初めて見た・・・

私が見たのは、ただの愛想笑いだけしているヴォルフ様だけだったから・・・


まあ、その笑顔に、私は惚れたのだけれどね。




そんなことよりも、


「ルーシーは・・・」

あ、見えた・・・






「・・・やっぱり、変わってきてるのかもしれないわね・・・」

私はポツリと呟いた



「?何の事だ?」


「いいえ、何も。」




昔の私は真っ赤なドレスを着ていた、けれど彼女は水色のドレスを着ていたのだ。



ーールーシーの物語が変わってきているーー



・・・これから、どんな風になるのか


私には予想がつかないわ・・・だけど、彼女は私と同じ人生を歩んでほしくない。



分からない未来に不安を感じながら、私は彼女を守る事を心の中で誓った。



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