クロルス視点
ブックマーク100件!!!(゜Д゜)
この数字を見たとき嬉しすぎて舞い上がりそうになりました!!!(笑)
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俺の名前はクロルス。
人間から俺を見ると、『魔獣』という種類の動物に入っている。
・・・・・
突然だが、俺は人間が嫌いだった。
人間達は俺達『魔獣』を捕まえては、遠くの所で売って、お金を貰っていたからだ。
だが、俺達は希少動物として認定されてから、
あまり人間達の欲で被害に遭うことは無くなっていた。
そんなある日・・・
『クロルスーー!助けてーー!』
『!?』
「おいまて!魔獣!」
!?人間!?
くっそ、二人もいるのか・・・厄介だな。
・・・こうなったら
『おい!皆!彼女を連れて物陰に隠れろ!あいつらは俺が囮になって引き寄せる!』
『クロルス!』
『早く行け!』
俺は人間二人の前に飛びかかって行った。
・・・ここはどこだ・・・!?檻?・・・狭いな。
「ーー~--!」
・・・何だ、声か?
俺はピクピクと耳を済ませた。
「よっしゃ、魔獣を捕まえたぜ!希少だから売ればがっぽりお金が手にはいるな!
ボスに誉められるかな?ウヒヒ」
「何たって美人だからなぁ・・・くっそう、俺の嫁さんにしてぇ!」
何言ってんだこのオジサン達・・・ボス・・・?
美人って事は女か・・・?
・・・気になるな、一応調べてみるか。
・・・にしても、檻かあ・・・
木だったら魔法で壊せるんだが・・・この檻は魔力を吸収して壊せないようにしてあるんだな。
やれやれ、中からだと何も出来なさそうだ。こうなったら檻が開いたら人間の姿になって姿を眩ますか・・・
「なぁ、腹減ったから俺、町で何か買ってきて良いか?」
「ああ、別に良いぞ。俺は馬車に残る。誰かに馬車を取られたらおしまいだしな」
「分かった。じゃ、行ってくるわ」
「ついでに俺のも頼む。」
ふむ、ここは町か・・・
随分仲間が居る所から離れたな・・・あっちに戻ろうとするのは諦めるよう。
・・・あー・・・ずっと考えててたら、
なんか眠たくなってきた・・ちょっと寝てよう・・・
ドサッ
ん?何の音だ?
俺が目を開けると、そこにはかわいらしい人間の女の子が眠っていた。
「おい、この子どうしたんだよ?」
「いやあ、なんかボス、妹が欲しいって言ってただろ?
だから偶然、魔法を使ってる女の子がいたんで、薬嗅がせて連れてきた。」
「・・・全く、お前は勝手なことばかりしやがって・・・だが、これでボスに誉められる確率が上がったな。」
「よっしゃ、じゃあ出発するかー」
人間は人間もさらうのか・・・
この子も可哀想だな。
そう俺は眠っている彼女の事を見て思った。
・・・この後、俺が彼女の護衛になることなんて思いもしていなかったが。




