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悪令嬢とやらに転生してしまった!!  作者: アップルティー
第一章
11/41

さらわれた馬車の中で  前編

ガタゴト・・・ガタゴト・・・





「・・・ん?あれ・・・」


『やっと気がついたか。』


!?

私が声のした方を振り向くと、そこには

小さい檻の中に、藍色の毛並みの犬が居た。

           


            ・

・・・犬?ううん、違う。彼はランベルと同じ・・・




「!あ・・っここはどこ?」



そうだ、私、誰かに口にハンカチを当てられて、眠っちゃったんだ。






『さらわれたんだよ、薬をかがされてな。』


「ええ?じゃあここは・・・」


『さらった奴の馬車の中。といっても後ろの方だけどな、これから俺たち、売られに行くんだよ。』





「・・・・・・あの、こんな時に聞くのもあれ何だけど、もしかしてあなた・・・魔獣?」




『!そうだ。よく分かったな?』


「だって動物が話すなんて、魔獣しか居ないもの・・・友達に1人居るし」



『ん?何か言ったか?』


「なんでもない!・・・でも何で人じゃなく魔獣を?」



『希少な動物だから、売ったら高く売れるんだそーだ。運転してる奴が言ってた

・・・・・・・』



「・・・」


『・・・』



「ひ、酷い・・・」


『え、』



「命をもの扱いする事態がおかしい!・・・・・あ!あなたの、名前は?」


『・・・クロルス』



「クロルス、ね!私はルーシー。よっし!クロルス、私達何とかしてここから抜け出すわよ!」



『・・・張り切るのはいいんだが』



「何?」


『そんなに大声で言ったら、奴らに聞こえるんじゃないか?』



「あっ・・・」



ヤバい!めっちゃ大声だしてた!?

・・・だけどギリギリセーフ!だって馬車がガタゴト鳴ってるから聞こえてない!多分!




「・・・これからは小さめの声で話すね。・・・じゃあ、まずはクロルスが閉じ込められている檻を何とかしなきゃ」


『鍵は奴らが持ってるから開かないぞ?』




「うーーーん・・・・どうしよう。」



『・・・。そろそ「そうだ!」!?』

「魔法で鉄を溶かせば良いのよ!」


『どうやって・・・流石に魔法で鉄は溶けないぞ』




むむ、呆れてるな?だけど私には作戦があるのだ!




「火の魔法をある場所に集中的にやれば良いのよ!」


私は得意げに鼻をフフンと鳴らした。



『それはやったことあるのか?』


「フッフッフ・・・ない!!」



ありゃ?もっと呆れた顔になってるよ?


「や、やってみなきゃわからないじゃない?クロルス、危ないから一応離れててね!」




『ああ・・・』


「じゃあいくよ!『ファイア』」

私は頭の中で火を想像し、指先に力を込めた。






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