四年が経ち・・・
あれから、なんやかんや・・・(ほぼ毎日マナーや魔法の練習が)あり、あっという間に四年が経ちました!
8歳だよ!(私の年はランベルから聞きました!)
・・・うん、ここまでの道のりは長かった!
「・・・大分魔法も使えるようになってきたわね」
「そりゃあ、四年間ずっとランベルに教えて貰って来たから・・・」
「・・・んー・・・そろそろ良い頃かもね・・・」
「え?何が?」
「あなたが持つ道具よ。私は『ナイオルソード』を持ってるでしょ?
そろそろルーシーも魔法も上手にコントロール出来るようになったから・・・」
「わ、私も、道具を持つの!?」
「ええ、私は護衛だけど、24時間ずっと一緒じゃないから、あなたも一応持っておかないと万が一の時に・・・ね」
「そっか・・・そうだね。・・・でも道具ってどこにあるの?」
「町にあるから・・・お母様とお父様に許可を貰って行きましょう。」
「うん、わかった!」
ーー許可を貰いました!ーー
「フン♪フンフッフフーン♪」
「ルーシー様、今日は本当にご機嫌が良いですね!」
「だって、初めて町に行くんだよ!?すっごく楽しみで!あ、そうだ、今日は動きやすい服でお願い出来る?」
「はい!かしこまりました!」
「・・・わっ!もうこんな時間!急がなきゃ!」
私は、薄いピンク色のワンピースを来て、急いで外へ出た。
「ランベルー!お待たせ!」
ランベルはニッコリと笑って
「あら、やっと来たわね?それじゃあ行きましょうか。」
「えっと、何で行くの?」
「馬車で行くのよ?」
ふぉうおおおおお!
馬車!馬車だよ~!
馬!馬が二頭前にいる!(そりゃそうだ!)
「・・・興奮してる所悪いのだけれど、そろそろ馬車に乗らない?」
「そっ、そうだね!」
ジロジロ見てたら駄目だよね、うん、中に乗らないと・・・・・
おおおおおおおおお!!!
中もすごい!クッション大量!フカフカモフモフ~!!
「ルーシー、つっかえてるつっかえてる」
「あっ!ごめん!つい・・・」
「ふふっ、本当にルーシーは面白いわね?」
「エヘヘ・・・」
ガタゴトガタゴト・・・
「結構馬車って揺れるんだね?」
「道が結構デコボコしてるからかしらね・・・私も初めて乗ったとき同じこと思ったわ・・・
あ、そうだ、あなたに道具をなんの種類にするか決めて貰わなきゃね?」
「?」
「『物理の道具』と『遠距離の道具』。
物理は相手と直接。遠距離は遠くから、相手を攻撃するの。
私の道具は、物理の道具だけれど・・・どっちにする?」
「うーーーん・・・・」
「・・・今無理に考えなくてもいいわ、もうすぐで町につくから、道具を見てから決めても遅くないし・・・」
「うん。そうすることにする」
そう言うと、ルーシーは小声で話しかけてきた。
「・・・前から思ってたのだけれど、あなた、前世の記憶は?」
「・・・それが、あんまり覚えてなくて。私のしてきたことはボンヤリと覚えてるけど・・・
名前とか、自分のことはあまり・・・はっきり覚えてるのは友達が話してくれた乙女ゲームの話だけで」
「そう・・・ごめんなさいね、変なこと聞いて・・・」
「ううん・・あ!あれ?あれが町?」
「ええ、ここよ」
私達は、町の入り口で馬車から降りた。
「おおーー!すごく広いね!!」
「広いから、私から離れな・・・って!もう居ない!!」
「いい・・・匂い・・・」
「おう!お嬢ちゃん!ワッフルはどうだい?」
「こっちは甘いパンケーキがあるよ!」
「ああ、どっちも捨てがたい・・・!ランベル!どっちも・・・って、」
あり?もしかして、はぐれちゃった?
・・・あわわ!どうしよう!早速迷子になっちゃったよ!
そうだ!ランベルに教えてもらった魔法で・・・!
「『サーチ』」
多少魔力を使うけどこれで・・・!?
「ムグッ!!」
私は誰かに口をハンカチのようなもので塞がれて、徐々に眠くなり、意識を手放した。




