かき氷
今日もまた、リデルのお誘いを受けてお家にお邪魔している。そこまではまぁいい。
「あ、ちょっと動かないでね」
うう…これが貴族がつけるっていうコルセット?私、貴族なんて絶対無理だよ~。
ノックをする間もなくリデルに確保されて、服を剥ぎ取られた。そして一枚布のようなものをあてられて腰のあたりを長めの布地でキツく固められた(今ここ)
同じような格好のリデルは腰に手を当てて、満足そうに頷いている。
「後は髪は編み込んで、と。花を模した飾りをつけて。おお~!!かわいいかわいい」
そう言いながらぴょんぴょん跳ねつつ腕をブンブンするリデル。テンションが高い。
「私も着替えるね」
リデルはそう言ってついたての奥へいく。
私は自分の姿を見下ろす。白地にピンクの花柄の入った服はかわいらしい。少し頼りなげな気もするが悪い気はしなかった。
「お待たせ」
そう言って姿を見せたリデルも私と同じような服を着ている。紺地に白の精緻な模様が描かれている。私のより大人っぽくてうらやましい。髪を後ろで丸くひとまとめにしているせいもあるのだろう。
金魚柄が…とか何か言っていたが、よくわからなかった。
「はい」
と言って大きめの器に目の細かい氷が入ったものを渡される。
「アンジェは何色がいい?」
赤と黄色の液体の入った器を見せながら尋ねてくる。私は赤色のを選ぶ。リデルはそれを氷の山にドバっとかける。自分のにも黄色い方をかけてスプーンを渡してくる。
あ、これ食べるんだ。
果汁を煮詰めたものをかけた氷はおいしかった。
思わず勢いよく食べすぎて頭がキーンとする。
「ゆっくり食べようね」
と言いながらあったかいお茶を渡される。
シャクシャクっとスプーンでかきとって、口に入れるとじゅわと溶ける。
食べやすくて危険だ。
「後は花火でもあればなおいいんだけどな。」




