初めてのパジャパ 終
お酒も飲んでご機嫌テンションで恋話という名の絡みを受け続けているうちに段々とアンジェのまぶたが下がってきて、うつらうつらと船を扱ぎはじめる。
「ほらアンジェ、布団で寝なよ」
その場で丸くなろうとするアンジェをなんとか布団に押し込んだ。
あ~あ、歯磨きしないで寝ちゃった。歯、磨けよ!
私はちゃんと歯磨きをして寝ましたよ。
「う゛ぅん」
アルコールを摂取したこともあって眠りが浅かったのか、0時をちょっと過ぎたくらいなのに、何かが聞こえて目が覚めた。
「はぁ、はぁ」
隣からうめき声が聞こえて目をやると、
アンジェが胸元を掻き毟るようにしていた。
悪夢でも見ているのだろうか、その表情は苦しそうだ。
---起こしたほうがいいだろうか。
そう思ったところでアンジェが動いた。
服を脱ぎ捨てた!
何をいってるか分からないと思うけど私も理解できなかったのでありのままに起こったことを話すよ!
私の寝間着は特に色気のないいわゆるパジャマなのだけれど、アンジェはホットパンツにタンクトップという格好だった。アンジェのスラリと引き締まった手足を見せ付ける格好でよく似合っている。
---それを脱いで放り出したのだった。
パンツはなんとか穿いていたが、ちょっとあらわというかあわわ!な格好だが、苦しそうにしていた表情は穏やかになる。
いつもパン一で寝てるのかな?アンジェは裸族なの?
微力ながら重力に抗う双丘に手を合わせ、何にか祈ると布団を肩までかけてやる。お腹こわしちゃうからね。幸い布団はかけていても大丈夫らしい。なんだかおかしくなって笑みを浮かべたまま再び私は眠りにつきた。
習慣というものはおそろしい。飲み会の翌日もいつもどおりに目を覚ます。くーくーと寝息を立てるアンジェを起こさないようにそっと置きだして着替えると準備体操をして走り出す。山間の人気のないところまで来たところで、"現実"でも欠かさなかった鍛錬を行う。
祖父によって強要されたものだったが、最早やらないと調子が狂うのだ。一通りの動作をさらって、帰宅すると、手ぬぐいを水で塗らして身体を拭う。さっぱりしたところで朝食の準備だ。
メニューはパンとスープとベーコンエッグ!本当はトーストにしたいのだが、固いパンはスープなどで浸して食べざるを得ず、メニューが限られるのが残念だ。ベーコンをカリカリに炒めていると、香りに誘われたアンジェがフラフラと起き出してくる
半裸で。
「アンジェ!服!服!!」
慌てて声をかけ、手ぬぐいを渡して顔を洗ってくるように言う。
フラフラと動くのを心配しつつ見送りながら朝食を準備する。
「「いっただっきま~す」」
アンジェは本当に美味しそうに食べるので作るほうとしては喜しいかぎりである。リンゴみたいな果物を食後に食べて歯磨きとかしたら出勤の時間です。
「リデル、いってらっしゃいのチューは?」
とふざけて言うので、本当に CHU♪ としてあげたら顔を真っ赤に染めちゃってました。
「早くいかないと、ガノフさんが困ってるよ」
苦笑気味に言って、何度も振り返るアンジェがようやく行って、私も出発できたのでした。初めてのお泊まり会はとても楽しかったです。
またやりたいな。




