ログインしてみたら
画面に表示されたのは
どこかの室内の部屋の中と、真っ黒ドットキャラ【アシッド】
「あれ?ここどこだ?」
2年前最後にログアウトしたのは……
「ギルドハウスのマイルーム?!!」
懐かしさが込み上げてきた…
このギルドハウスで多くの仲間と共に過ごし
くだらないチャット話で朝まで話し込んだり、、、、
マイルームは2階のはずだったから、下におりれば
懐かしいギルドホールに出る
当時所属していたギルド 「Midnight Butterfly」
は攻略、攻城GVGをメインにしたギルドだった
攻略では最前線に、GVGでも上位5つに入る程で
引退する時に
「戻れないと思うから、時期をみて除名しておいてほしい」
とギルドマスターのクラウスに頼んでいたはず、、、
「そうだ!ギルドメニューでログインメンバーに聞けば何かわかるかも。」
そしてギルドメニューを開いて、驚いた
「人数が、、、どうなってる?」
当時130人程いた懐かしいギルドメンバーは
今は30人程しかいなく、ほとんど見た事がない名前が並んでいた
「そうだ…クラウス!マスターは?」
【ギルドマスター】 【くらうす】
「なんでひらがなになってるの……」
表示されているギルドメンバーには10人程ログインマークが出ていた
「まず下に降りて、誰かいたらきいてみよう」
そして画面をクリックして部屋を出て、下に降りる階段に向かった。
懐かしのギルドホール
宿屋の食堂のように作られた広いホール
カウンターがあって、そこの右端が俺の定位置だった
俺が階段のワープポイントから現れると
丁度5人のキャラが円形に座り込んで、チャットしている最中だった
一番上にいるキャラは魔法系ぽく杖をもった赤い髪の女の子
そこから時計回りに 青い髪の弓手系の女の子
赤茶の髪の戦士系の男、製造系ぽい黒髪の男、最後は回復系の金髪の男
俺が現れると、一勢に全員がこっちをむいた
「「こんばんわー」」 赤茶男と赤髪の女の子から挨拶のチャットがでた
「こんばんわ、初めまして」
なんかちょっと抜けてるチャットを返してしまった、、、、
「「「「はじめましてー!」」」」 なんか全員から元気なチャットが帰ってきた
なんだろう…このアウェー感…
「あの、俺しばらく引退?休止かな?してて久々にインしたら
みんないなくて、クラウスもくらうすになってるし、できれば最近のギルド
の情報を教えてもらえないかな?」
「おー!おかえりなさい!」赤髪の女の子が返してくれる
なにげにおかえりなさいの言葉が嬉しかった、
「マスターの名前が変わってるのを知らないって事は一年ちょい前位か」
「じゃとりあえず、私、アンジェリカがご説明しましょー!」
赤髪さんは、アンジェリカさんっていうか
「アシッドといいます、よろしくアンジェリカさん」
「りょうかいー!よろしくねアシッドさん!えーとまず何からだっけ?」
この人に説明してもらって大丈夫なのだろうか、、、
「おおっとそうだ!まず人がいないていうのは、うちのギルドが攻略やGV
Gから手を引いたからだと思います!」
「え、、本当ですか?!!!」
「はい、なんでも主力になってた方達が就職や受験で休止や引退が続いて
クラウスさんが、これ以上最前線は無理だと判断されて攻略やGVGをされ
たい方にはそれぞれ移籍先を紹介して、ギルド自体は縮小してのんびり系に
方向性を変えられました、その時にマスターキャラも製造系のサブキャラに
変えられました!」
そうか、みんな結構近い年齢だったから就活や受験がかさなったのか、
「アンジェリカさん、ありがとう!大体わかったよ、大分いなくなったのは
寂しいけど、俺もいなくなってた一人だからしょうがない、、、」
「ちょっと久々なんで街中の様子をみてから、今日は落ちます
クラウスがきたら、俺もVR版には移行してまたやりだすからよろしくって
伝えといて! じゃあいってきます」
そうして俺は、ギルドホームを出て久々に見る
ゲーム内の最大都市 アイズフェロー を歩き回って落ちた
「あ…他の四人の名前聞いてなかったわ、しかもまだ話の途中だった
かもなのに久々のログインで嬉しくて町に飛び出してしまった」