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アサシンズ ロア  作者: ぽんこっつ
帝国編
30/52

転職クエ事件

稚拙な文を読んで頂きありがとうございます、うまく書けずに申し訳ないです、そんな稚拙な文でも読んで頂ける方がいてありがたいです、読んで頂いた方々本当にありがとうございました

12月22日転職クエをサポートフェアリーが介入する仕様に書き変えました

【黄金の羊亭】に戻って、今会った事を話す


「もうっ!なら黒子ちゃんをいますぐ転職させてあげなさいよっ!」

みどりさんが言い、ガーネットさんが目をきらきら輝かして見てくる


「ごめん、多分転職キーアイテムの本を読んでないからだと思うけど、まだ受付状態にならないや…」


「なら本を読んでくれば大丈夫ですか?」

ガーネットさんは凄い勢いで聞いて来る、まだメイド服のままだけど…

それ今日ずっと着てたのか…


「そうねっ!図書館入場は私と黒子ちゃんはクエスト終わらしたわっ!」


「うむ!拙僧は途中で筋肉に呼ばれてしまったのでな…無念である!」


「あんたは途中で『筋肉が呼んでいるのである!』とかいって、外に戦闘しにいったんじゃないっ!ほんと脳筋なんだからっ!」


【伽藍】さんは途中で面倒になったぽいな、


「私は、つい南の広場で情報を集めるのに時間がかかってしまいましたね」


「とりあえず私、図書館にいってきます!」

そういってガーネットさんは駈け出して行く


「よっぽど気に入ったのでしょうね、あの衣装が」

王子様が笑顔で見送る、

「そうねっ!今日はずっと着てたわねっ!とりあえず帰ってくるまでご飯よっ!ご飯!」


「うむ!夕餉時である!」


そうして各自食事をとりつつ、今日の情報を交換する


「うむ!聖骸布のクエストは長いのである!」

あれは確か、今の教国にもいかないとだっけな


「私は西区画においしいお店をみつけたわっ!」

時間がない中でよく見つけるな…


「私は、北の山脈に2Dではいなかった竜型のボスがいるらしいというのと2Dにあったモンスター系のテイミングがこちらでも可能らしいという事ですね」

王子様の情報で竜型がいるというのが気になった


「うむ!そうえばさっきログアウトした時に公式に追加で3千人テスターを募集すると出てたのである!」


テスター追加か…新規組が多くなるのだろうか


話しながら、食事をしているとガーネットさんが走って戻ってきた


「本がないんです!昼間まであったそうなんですが、貸し出された形跡もなくて、盗まれた可能性が高いそうなんです!」


なんだって!あの本がなくなった?


「ほんとなのっ!どういうことっ?黒子ちゃん!」


「はい…図書館について、ア行から探し出したんですが無くて…司書さんに聞いて一緒に探してもなくて、司書さん総出で探してくれたんですが…」


「無かったという訳ですね?」

王子様が優しく聞き返す


「はい…なんでも昼間に黒ずくめの怪しい男とがその辺りにいて大騒ぎになったとも…司書さんが言うにはその男が怪しいと…」


それ俺だ…

みんなの目が一斉にこっちを向く…


「あんたねっ!黒子ちゃん安心してっ!犯人は確保したわっ!」

「アシッドさん、悪戯が過ぎますよ」

「うむ!ちゃんと返すのである!」


いやいや盗ってませんからね!

前にもこの流れあったな…


「正直にお出しなさいっ!怪しい黒ずくめなんてこの世界にあんただけよっ!変人!」

みどりさんは、杖を出してにじりよってくる!

俺は本当に無実!

しかし俺の訴えより早く、みどりさんの杖が振りおろされた


「吐きなさいっ!『ボグッ!』」


いってえええ!!!!なにこの痛さ!

余りの痛さに転がって悶える、VRとは思えない痛さで、涙が浮かぶ…


「さあっ!まだ吐かないのねっ!ならまだいくわよっ!」

やめて!2発目はっ!


「ふむ!あの1発で言わないので無実の可能性があるのである!」

そうだ【伽藍】さんもこの杖の犠牲者だったんだ…


「それもそうねっ!言い分を聞いてあげるわっ!」

お願いです…聞いてから殴ってください…


俺は無実である事を何度も説明した、本を手に蒼い部屋に転移したものの、戻ってきた時は、本棚にしまわれていた事、盗るメリットが無い事を、


「どうやらアシッドさんではない様ですね」


「そうねっ!なら最初からいいなさいよっ!紛らわしいわねっ!」

ガーネットさんも頷く

俺最初から無実だと言ってた気がするんですが…


「うむ!無罪である!しかしそのみどり殿の杖は痛すぎるのである!」

それは俺も殴られて初めて分かった、痛すぎるぞアレ!


「乙女の秘密よっ!秘密!乙女には聞いてはいけない秘密が無数にあるのよっ!わかったっ?!」

ガーネットさんもなぜか高速頷きで同意している


「そうですね、本についての情報を少し集めてみましょう、可能性の一つとしては、ガーネットさん以外にも【シャドウ】転職を進めてる方がいる場合もありますからね」


王子様の言葉に少し驚く、転移組にも何人かの高いLVのアサシンがいるだろうし、その中の一人が本の辿り着いた可能性は高い、この前のござる達だってふざけてはいたが充分転職クエをうけれるLVだったし


「私以外にも【シャドウ】になりたい人が?」

ガーネットさんが小声で呟く


「すこし情報を集めに行きましょう」

王子様の提案で、俺達は夕暮れの街に散って行った


王子様と俺は南門にきていた、ここで高いLvのアサシンの情報を得るつもりだ、門付近は相変わらず賑やかで、活気に満ちている


「殿!殿ではござらんか!やはり我らのプレゼントを受け取りに…」

今日はござるさん達は一人しかいなかった


「ちょっと聞きたい事があって来たんだけど、この街にいる高いLVのアサシンを何人かしらないかなって思ってね 」


「ふむ?高レベアサでござるか…拙者達が180台でござるが、あとは明確にはレベルはきいてはござらんが4名程でござるな」


「4名いるんですね、もしよければ名前を教えて頂けませんか?」

王子様が尋ねる


「拙者達が知るのは【メイ】【闇空】【†りく†】【めるど】でござるな」


王子様の眉間が微かにしかめられる、王子様が珍しい…


「その【めるど】はまさか1鯖にいた【めるど】でしょうか?」

王子様が苦々しげに物を言うのを初めて聞いた


「多分間違いござらん、拙者は同鯖ではなかったでござるが、ここでも新規組に対して、悪辣なMPKをしかけてござるよ…」

ござるさんも苦々しげに言葉を吐きだす


MPKモンスタープレイヤーキラーモンスターを大量に引き連れ、そのモンスターで他のプレイヤー殺してしまう悪質な嫌がらせだ、不幸な事にアサシン系は移動速度の速さと隠れるスキルの豊富さで、この手の嫌がらせをするプレイヤーが好んで使う、


「我らアサシンの面汚しでござる…拙者達も外でパトロールをしてござるが奴は警戒の薄い所に現れるのでござるよ…」

ござるさんがすこし俯いて呟く


「ありがとうございます、アシッドさんちょっと皆さんに集まって貰いましょう、多分本を盗るとかやるのは【めるど】でしょうから…」

王子様が提案し、集合場所は城の見える丘の広場にした


「どういうことっ!犯人が予想できたって」

みどりさんに続いてガーネットさんも頷いている


「うむ!拙僧も知りたいのである!」


「説明しましょう、今回の様な本を盗ると言う様な手段を取りそうなキャラに行きあたりました、私と同じ鯖出身の【めるど】というアサシンです」


「うむ!そやつはどんな奴なのであるか?」


「MPKの常連で、他にも色々な迷惑行為をしかけてくる愉快犯です、何回もアカウント停止や消去されても戻ってくる厄介な奴です」


「そいつが犯人なのねっ!捜せばいいのねっ!」

みどりさんが杖を出そうとすると


「いえ、多分探さなくても平気でしょう、奴は南広場で私達に目を付けて着いてきてる筈ですからね…」


その言葉に驚き周囲を見回す、同じアサシンなら隠れていてもLV差が大きければ見破れるはず…周囲を見渡すが見当たらない、LVが近いという事なのだろうか、意識を集中し改めて見直すと、丘の茂みの一つに違和感を見つけた、迷わずそこに【暗器】スキルでダガーを打ち込む


「あらあら…怖いわねぇ…」

現れたのは予想に反して、背の高い女アサシンだった、茶色の長い髪は後ろで軽く結ばれていた


「こっちでは初めましてね【エレル】、相変わらず爽やかね」

王子様の名前を呼んで軽く微笑む


「あなたこそ、その下品な笑みは変わらないのですね【めるど】」

王子様が言い返す、王子様からトゲのある言葉を初めて聞いた


「なんなのっ!あんたはっ!王子と知り合いなのっ!」

みどりさんが杖を出し構える


「はっ!コイツはね、私がせっかく集めたモンスター達で轢き殺す邪魔を何度も何度もしてくれたのさっ!」

【めるど】は大げさに肩をすくめて見せる


「あなたがやる行為は見過ごせませんからね、何度でも守りますよ」


「ふむ!そのような輩がなぜ本を盗んだのであるか?」

【伽藍】さんも聞き方はソフトだが構えに入って臨戦態勢だ


「簡単さ!【シャドウ】になったら新スキルでもっと楽に敵を集めれそうだからさ!」

そういって、薄く笑う、嫌な笑い方だ


「あなたみたいな人に【シャドウ】になって欲しくありません!」

ガーネットさんが強く叫ぶ


「ふふっ無駄だよっ!私の前には今【転職を申し込みますか?】の選択肢がでているんだ、もう止められないよ!」


煌めく光と共にサポートフェアリーの【ミーア】さんが現れ話し出す


「【めるど】様より転職申し込みがありました!私【ミーア】が【アシッド】様のサポート及びクエストの見届け人となります!」


【シャドウ転職試験の申し込みを受けました、これより開始します】


「駄目だ!自動で受けてしまう!止められない!」

俺は、止める選択肢がないか探すが見当たらない


「【ミーア】さん!なんとかこれ止められないか?!」

すると【ミーア】さんは申し訳なさそうに頭をさげながら

「申し訳ありません…システム上受付拒否はまだできないのです…」


「変人っ!なんとかしなさいよっ!止めるのよっ!」

「アシッドさん!何か方法はみあたりませんか?!」

「うぬ!筋肉で止めてみせるのである!」

【伽藍】さんが【めるど】を捕まえようとするが、弾かれた


「ふふっ無駄よ!もうクエストは始まってしまったのよ!システム会話が終了するまでは手がだせないのよ」

そういって女は不快な笑いを浮かべる


【ではランダム課題を作成します!この課題の達成報告はアシッド様のみ受け付け可能です、よろしいですか?】

このログは俺と【めるど】にしか見えてない様で、

【ミーア】さんは俺にしか見えてない


「ふふっイエスよっ!早く私を【シャドウ】にしてっ!」

そう言ってまた笑い出す、本当に嫌な笑みだ


【ではスタート!】


目の前に大きなルーレットが高速で回転しだす


「【アシッド】様!手元のストップボタンを押してください!」

【ミーア】さんに言われ、嫌々ながらボタンを押す


「くそっ…もう止められないか…」


【まず最初は】ルーレットが止まる【討伐】です!】


これは指定された敵を規定数倒してくるクエで高いレベルの敵程討伐する数は少なく、lvが低い敵だと数が増える仕組みだ


【達成難度を決定します!】 【ルーレットスタート!】

ん?俺の方にだけなにか表示が現れた、難度を表しているE~SSSまで書かれたルーレットが回転しだしたーー


コマ送りのスローで…


「【ミーア】さん…これは?…」

「あれ?おかしいですねー?壊れちゃったのかなー」(棒読み)


そう言って【ミーア】さんはスロット部分を、ぺしっ!と叩きながら


「おっかしいなー、普段の【めるど】様の行動が悪いからこんな所でバチがあたったのかなー?おっかしいなー」(棒読み)


バチってVRの中でもあたるものなんだ…

成程ね…運営も【めるど】の行動は問題視してるって事ね…

なら【ミーア】さんのご厚意にのりますか…

もちろんこんな奴には…SSSで行こう!


【難度SSSで開始します】


まだ【めるど】は高笑いしている…

【討伐対象の敵を選択します!】 【ルーレットスタート!】


これもコマ送りだな…そうして討伐候補のリストを見ていく…

リストの上位にあるのはボス達だが、PTで挑めば倒せる可能性があった…

くそっ…これじゃ駄目か…何かお返ししてやりたい所だが…

そうしてリストを探すうちにある物を見つけた、

それに狙いを定めて止める、すると


「それを選んじゃいますか!さすが【アシッド】様!なかなかエグイ!」

【ミーア】さんは笑いながら言ってくれる


【討伐数はーーーーになります!】


「ここで【ミーア】さんのっ!討伐数増加減少ちゃーーーんす!」

はっ?なにそれ…

「ここでは討伐数を増加減少するルーレットに挑めます!さあ!どうぞ!」

そうして数字が書かれたルーレットが回り出す

これ…プラスの増加しか載ってませんが…

とりあえず…ストップ!


「おお!おめでとうございます!!増加!そして赤マスなのでもう1回どうぞ!おおっ!また赤マスでプラスですか!さあもう1回いきましょー」

回っているマスの9割以上赤マスでもう1回なんですが…


「さて!追加分も決まりましたのでこのクエストを発動します!」

【このクエストで発動します!】


【討伐クエストに決定しました!】

【これより転職クエを開始します】


その文字は輝いて二人の間に浮かび出て、どうやらみんなにも見えている、


「変人っ!許さないわよっ!」

「アシッドさん!!」

「むう!無念である!」

「アシッドさん…」


「ははっ!討伐なんて楽な物あてたわっ!すぐに終わらせるわ!」

嫌な笑いは高まるばかりだ…


【討伐対象は】

【自由連合港町にいる特殊モンスター】

【ヒトデ】【です!】


「「「「「「 えっ??!! 」」」」」」


みんなの声が重なる、【ヒトデ】港町付近の海岸にいる普通のヒトデであるHPも5しかなく、いわば海岸の雰囲気を出すためだけに置かれてる敵だ


【そのモンスターを】

【138万匹倒して、アシッド様に報告して第一段階は完了になります】


「「「「 はっ??!138万匹? 」」」」


そうレベルやHPが高いほど討伐数は減る、ましてやSSS級で発動したので、ボスクラスでも10体とかだった、それをHP5LV1に置き換えたのだ、そして追加要素でさらに増加した


【なお本転職クエストはアシッド様で受け付け致しましたので】

【本クエストが達成されるまで、他NPCでの転職は受け付けられません】

【では御武運をお祈りします!】


【ミーア】さんは腕組みしながら、笑みを浮かべて

「偶然ってこわいですねー、バチとかも怖いですねー」(棒読み)

自然と笑みがこぼれてくる


「よかったな【めるど】さん!簡単な【ヒトデ】だ!港町にまでいって頑張ってきてくれ!」


「な…なによこれっ!138万匹とかふざけるんじゃないわよ!あれ海岸に10匹もいないわよ!」

【めるど】さんは嫌な笑みを消してうろたえている


「よかったじゃないっ!簡単な敵でっ!頑張って倒してきなさいよっ!」

みどりさんが煽る!ガーネットさんは高速で頷きながら、べーってしている

器用だな…舌噛まないか心配だな…


「うむ!何ヵ月かあれば達成できるのである!籠りっきりである!」


「そうですね、ずっとヒトデだけ倒してたら何カ月かでいけますね」

【伽藍】さんも王子様も少しは気が晴れた様だ


「じゃ、俺らはいくけど頑張ってね!」


そういって俺らは宿屋でに戻る事にした


「覚えてらっしゃい!やってみせるからね!」


そういって叫ぶ女アサシンを残して、でも達成しても俺に報告できないと駄目だし、転職の試練はまだあるからね……

がんばってね【めるど】さん!

【ミーア】さんも頭を下げて帰っていった


宿屋についてから思い出したようにガーネットさんが呟いた


「結局本はどうなったんでしょう…」


「「「「  あっ!  」」」」





12月22日、転職クエストを主人公だけで決めれる物から、サポートフェアリーが介入する物に書き変えました

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