放送後半&丘陵地帯にて
読んでいただいた方々ありがとうございます、お陰さまで12月8日に右も左もわからないまま書き始めて、今日30万PV、2万ユニークになりました、読んで頂いた皆様のお陰です、ありがとうございました、
救出された【スカラ(略)】さんは画面の向こうでスタッフと抱き合っていた
生還を喜びあってる様だ…
でも、忘れちゃいけない…そもそもの犯人はスタッフ達だという事を…
「おお生還おめw」「おめw」「世紀の救出劇に全米が泣いた」
「食べられる結果はみえてたw」「お約束w」「妖精さんキレていいw」
とコメントが流れる
「 続いては【アリス】に届いたご質問から『現在は、先行テスターという形で開放されていますが、正式後はどれ位の月額課金になる予定ですか』」
これは気にはなるな、VRだと色々開発にもお金がかかるだろうし、確かVR技術特許は某国際的巨大複合企業がもってて使用料も馬鹿にならないはず
「 城田がお答えします、現時点では500円~1000円程度を考えております 」
あれ?思ったよりかなり安い、そんな金額で元がとれるのだろうか
コメントも
「このクオリィティなら安いのか?」「安いっしょ」
「VR使用料だけで何十億じゃなかったけ?」「運営大丈夫か?」
そうして他にも何個かの質問に答えていて、このコーナーは終わった
「「 さて次は~おまちかねっ!あっぷで~と情報ですっ! 」」
「「 どんどん…ぱふ…さて部長さん、どうぞ! 」」
妖精さん達は今度は自制できたようだ…
「はい、月末のアップデートで、ワープポイント開放、グランドクエスト開放、今現在各種ダンジョン追加を行います、あと製造生産スキルの作れる物を拡張します、新装備も追加します 」
へえ…新装備は興味あるな、ワープポイントは便利だし、ダンジョンは遊べそうだ、製造生産は何が増えるんだろう
「 ではでは、今回はこの辺で【アリス】と 」
「 【ミーア】のサポートフェアリーずと! 」
「 オンラインゲーム部門 部長 城田がお送りしました 」
「部長おつかれww妖精さんもw」「おつかれw」「正式早めて~」
「俺やっぱり正式きたら妖精さんと(ry」「もうフラグ飽きたw」
コメントもおつかれさま!
さて…ログインし直しますか
ログインすると
王子様とみどりさんがいた、でっかい巨人と共に、
「 なんで?!! 」
思わず叫ぶ
「 変人!遅いわよ!もう【ネギオス丘陵】の危険地帯のど真ん中よっ!」
「 助かりましたよ、アシッドさん、【丘陵】のフィールドボスを引き当ててしまったようで 」
「 街道は、モンスターの出現率低いはずじゃ? 」
「 余所のPTが引っ張ってきて全滅したわっ!ついさっきねっ! 」
なるほど、他のPTが遭遇して逃げながら戦ってたのか、そしてそのPTは全滅してしまったのか
「 何割かは削られているでしょうけれど、正確にはわかりませんね 」
「 もう遅いわよっ!やるしかなさそうよっ! 」
迫っている巨人は、身長は5m程、赤銅色の皮膚を持ち、皮膚と同じ色を持つ短髪は逆立ち、目の色は紅く輝いていた、粗末な衣服を纏い、右手に巨大な槌を持っていた
「 アシッドさん!とりあえず私がタゲを取ります!フォローを頼みますよ、みどりさん、全力でお願いします! 」
さすがPTの良心、王子様
「 わかってるわよっ!王子様こそしっかり押さえてよっ! 」
そうだ…うちには女王様もいたんだった…
平民は俺だけかっ!
王子様はその姿に似合わぬ巨大で武骨な大剣をその両手に出現させる、大剣は2m近くあり、異様な存在感を醸し出す
「いきます! 【ソードエクセレラート】【スピリットブレード】 」
攻撃速度をあげるスキルと攻撃力をあげるスキルを纏い王子は駆ける
「 まずひとつ! 」
王子は大剣を横殴りに叩きつける、凄まじい衝撃音と共に、巨人は歩みを止め叫びをあげる!巨人は巨大な槌を振り上げ王子に迫る
「【パリィ】みどりさん!お願いします! 」
王子様は巨大な槌を大剣で受け流し、呼びかける
そしてみどりさんは、杖を出現させない!
あれ…そこは杖で魔法をドーーーンってとこじゃ…
「 私も行くわよ! 」
みどりさんは右手を軽く前に差し出す、その人差し指と小指には銀色に輝く指輪が煌めいていた、
「 いくわよっ!王子頼むわよっ!【バーニングインフェルノ】! 」
みどりさんはさらっと最上級魔法スキルの一つを使った、燃え盛る地獄の炎で敵を焼き、その後も30秒燃焼状態ダメージを残す範囲スキルだ
そう…範囲スキルだ…確かにPTメンバーにはダメージは通らない、でもVRの世界で味方ごと燃え盛る炎に包まれるのは衝撃だった…
「 お…王子様が… 」
思わず呟く
「 焼けてる訳ないでしょっ!馬鹿ねっ!今ので多分王子のタゲはずしちゃったんでフォローしてよねっ!あんただけよっ働いてないのっ! 」
うちの女王様は厳しい…
みどりさんの言う通り、巨人はこちらに目線を向けて来た、巨人の回りにはまだ炎の残滓があり、王子様の姿はまだみえない
その時、王子様の声が聞こえた
「【レイジ】」
王子様それ…
【怒りで攻撃力を爆発的にあげる代りに毎秒HPが減っていく】スキル…
少し怒ってるのかな…
王子様の武骨な大剣が凄まじい音で高速で振るわれる
「 二発目いくわよっ!【メテオストライク】 」
みどりさん…せめて今は範囲はやめてみませんか…
あっ…もう王子様の元に隕石が降り注いでますね…
「 一気に削りますよ!アシッドさんもお願いします! 」
王子様は、いつも通りの王子様だった!
少し安心した…
「 了解!【クリティカルバースト】 」
暫くして、巨人はゆっくりと崩れゆき、白いエフェクトに包まれる
「 なんとかなりましたね、みどりさんいい火力でしたよ 」
あの後も王子様の元には、範囲魔法が降り注いだのだ、単体攻撃スキルはなかった…
「 ありがとっ!王子もお疲れ様っ!変人はもう少し働くようにっ! 」
「 みどりさん、質問が 」
思わず聞いてみる
「 なによっ! 」
「 なぜ範囲攻撃ばっかり? 」
「 範囲魔法の方がかっこよかったからよっ!2Dの時からエフェクトがねっ、私のスキル構成はほとんど範囲よ!素敵でしょっ! 」
聞いた俺が悪かったのだろうか…
「 さあ、帝国首都までもう少しです、後の二人が来るまで馬車を進めておきましょうか 」
王子様はいつも爽やかだ
「 そうねっ!そろそろ美味しい料理が食べたいわっ 」
また食べ物ですか…
話していると、【伽藍】さんがログインしてきた
「 うむ! 本日もいい日和である! 」
「【伽藍】さん、おはようございます 」
王子に続いてみんな挨拶をかわし、今の出来事を話す
「 ぬう!拙僧も闘いに参加したしたかったのである!無念!」
「 そうねっ!脳筋がいてくれたらもう少し楽だったかもねっ! 」
「 うぬ? まだ闘いが終わったばかりならヒールをかけるのである! 」
「 そうねっ!お願い 」
「 お願いします 」
みどりさんと王子様が返す
そうかモンクなので簡単な回復はできるんだった、いつもわすれてしまう、どうしても【伽藍】さんとヒールが結びつかない
「 うぬ!では【ヒール】である! 」
みどりさん、王子様と【ヒール】エフェクトに包まれる、
あれ?二人ともどうしたの、びっくりした顔して
「 【ヒール】である! 」
視界の左上に、ログが流れる
【ヒール】HP回復 +36
36?! 初心者用ポーションでも回復50なんだけど…
「 36って、あんたどんなステなのよっ!脳筋! 」
「 うぬ!拙僧のステは筋肉である! 」
STR特化なのね…ごめん知ってた…
ちょっと投稿時間が遅くなってしまいました、すいません