馬車の旅&軽い戦闘
読んで頂いた方ありがとうございます
稚拙な文をお読み頂きありがとうございます
まだまだ未熟ですがまた読んで頂けると幸いです
ガタゴト、ガタゴト
馬車の御者台に座り、のんびり街道を進む、小高い丘を越え、遠くに山々を望む、広がる青空は真っ青でとてもここがVR世界とは思えない
馬車はゆっくりと心地よい揺れで包んでくれる、そんな牧歌的な雰囲気の中、
御者台の座るのは、全身黒ずくめの目付きの悪い男、彼が何かを叫び出した
「 留守番暇だぁぁぁ!早く誰か戻ってきてぇぇぇ! 」
レンタル馬車は、乗合馬車とは違い全自動で街まで行ってくれる訳ではなかった、誰かが御者台に座っている時だけ進む、全員がログアウトしている時はその場所に留まっている様だ、街道はモンスターへの遭遇率が極端に低かった、なにか調整されているんだろうな…
今日仕事が遅くなって、ログインが最後になった俺は、最初に狩りに出かけたみどりさんが戻るまで留守番をまかされたのだった…
「しかし、いい天気だなぁ、雨とか降るのかな?」
2Dの時はマップ自体が、吹雪や霧がかかった所があったので天気の移り変わりがVR版にはあるのだろうか?始めてからは晴天続きだったなあ
「おまたせっ!一応言われていた武器クエ品オーガの牙何個かもってきたわ、VRでみるとなかなか迫力があっていいわね!でもあいつらLVの割にHPが高いのよね 」
「おかえり、攻撃力も高いから中級lvの時はなかなか苦労したよ」
オーガはlv的には120付近のモンスターで高いHPと攻撃力が厭らしいモンスターだった、魔法防御が低いので魔法系は相性がいいが、物理系はかなり苦労をさせられる
「あんたもとってきなさいよっ!西の近くに脳筋がいたから遊んできたら?王子様は、女の子一人ではもしもの事がって黒子ちゃんの所みたいだし、私だって女の子なんだけどねっ! 」
【伽藍】さんとこか、どんな闘い方か気にはなる、ガーネットさんはLV的には高いはずなんだけど、小動物ぽくて心配なのは理解できる、みどりさんは…… 一人でもどこでも生きのびそうだもの…
馬車から西に少し進んだ所で【伽藍】さんを見つけた
「こんばんわ、どんな感じですか? 」
「うむ!オーガ系が多いのである!腕がなるのである!」
【伽藍】さんはいつもと違い、手の部分に白い包帯の様な物が肘の手前まで巻かれていた
「それが【伽藍】さんの武器ですか?」
「うむ!【聖骸布?の手甲】である!」
【聖骸布】偉大なる聖人の亡骸を包んだとされるアイテム、防具に編み込めば対悪魔や不死に強力な防御力を誇る
問題は【 ? 】が付いてる事だな……
「その聖骸布、オークションか露店で買ったでしょう?」
「うむ!【引退最終処分価格露店】で格安で購入したのである!」
あー……
こういうレジェンド級の素材では、【鑑定】スキルが効かないものがある、高いLVのクエスト品で、由来とそのアイテムがそこにある理由がわかってないと明確な名前が出てこないし、真価を発揮できない、露店で購入しても【聖骸布かもしれない物】扱いになるのだ、そうしてこれを利用した詐欺露店も多かった、つまり偽物かもしれない……
「とりあえず一緒に狩りませんか? 」
流す事にした…
「うむ!共に闘う仲間がいる!すばらしき事である!では呼ぶのである!」
え…呼ぶ?呼ぶって何?オーガさんお友達だった?
「【闘士の咆哮】である!」
『ウォォォォ!』
【伽藍】さんの口から、力の籠った叫びが響き渡る
味方の攻撃力をあげて、相手に【恐怖】効果を与えるスキルだがモンスターから集める【ヘイト値】が高い、スキルLVが高いほど効果範囲が大きくなる、この場に呼ぶと言うのはコレの事だったか……
そして俺は
「耳がっ!みみがあああああっ!」
いきなりの凄まじい叫びに耳を押さえて転がっていた……
叫びに釣られて左手側から3匹、右手側から2匹オーガがでてきた
(でっかいな…【伽藍】さんより頭一つでかい)
現れたオーガ達は手に、錆びた剣や槌、棍棒など思い思いの武器と、粗末な皮鎧を身に着けていた、
「俺左手側いくわ、【伽藍】さん右よろしく! 」
「まかされたのである! 」
オーガの元へ、一直線に駆ける
一瞬で間合いを詰め、戦闘状態にはいる
(やっぱスローか!ゴブリンみたいにコマ送りじゃないけど)
オーガ達が振るう武器はどれもスローに見えた
(ちょい残念、少し楽しめるとおもったけどねっ!早く終わらせますか)
【シャドウペイン】を左右の手元に出現させる
【クリティカルバースト】
(?! !! なにこれ! )
スキルを発動した途端、身体からなにか【黒いオーラ】ぽい物が溢れだした
今までVR内で使わなかったから衝撃である……
確かに厨二病ぽくみればかっこいい!
かっこいいけど、これ発動してたら場所モロバレでアサシンなのに隠れれないという矛盾……
そしてオーガ達をみると、オーガの身体に、ゆっくりと明滅する光が5か所できていた、
(あそこに攻撃したらクリティカル判定って事かね)
首の光を切る
次の瞬間他の3つがオレンジ色に、1つが赤色に点滅した
(え?なに?)
一瞬で元の白色に戻った
(ひょっとしてリズムゲー?)
一撃入れると赤点滅に攻撃を入れると高いダメージ、オレンジならコンボ継続で次も赤、オレンジ明滅が出て来た、赤を狙ってコンボするリズムゲー要素が入っていた
(ほい!赤赤オレンジ赤!)オーガがエフェクトに包まれる
ちょっと楽しい!
三匹のオーガはあっという間にいなくなってしまった
(【伽藍】さんはどうだろう!)
気になってみてみた
うん…衝撃的な闘い方だ…
「さあ!拙僧と筋肉を競うのである!」
オーガに対し、手招きをして挑発をいれる
「【剛の覇者】【重撃】発動である!」
【剛の~】は移動速度を犠牲に攻撃と耐久力を爆発的に高める物だ
【重撃】はその名の通り攻撃力を増加させる
なんて火力特化だ!
オーガの一人が【伽藍】さんに槌を振り上げる
【伽藍】さんは避けーーーない?
なんで?
『ドグッ!』
肉に響く音がして【伽藍】さんの左肩を叩く
なんで避けない?充分避けれるLVのはず
「ふむ!お主の鍛え上げた筋肉!見事であった!次は拙僧の番である!」
【伽藍】さんが右手を振りかぶり、
オーガのボディーを狙い拳を打ち込む
そして…
オーガのボディはエフェクトを残して吹っ飛んだ…
【伽藍】さんの拳が突き抜けて背中からでてるし…
遅れてオーガがエフェクトに包まれる…
一撃ワンパンってどんな火力なんだ!
オーガはLVの割にHPはけっこう高い、魔法職ならまだしも物理で一撃ってかなり高火力、しかもオーバーキル気味だし…
ごめん…【伽藍】さん、やっぱロボだわ…
残りのオーガさんは、右肩を吹っ飛ばされて光に包まれていった…
「うむ!今日も拙僧の筋肉は順調である!」
そうして少し狩りを続けて、馬車に戻った
オーガの牙は16個とれた
戦闘描写が下手ですいません、もうちょっと勉強してきます