街でのひとコマ&出発準備
稚拙な文をお読み頂きありがとうございます
まだまだ文法上おかしい所も多々あり申し訳ありません
読んで下さった方、ご意見ご感想を頂いた方、お気に入りをして頂いた方皆様本当にありがとうございます
翌日、目が覚めると、軽く伸びをして周りを見回す
「VRだと目覚めがいいな…」
俺自身は、朝は弱くて毎日のように二度寝の誘惑と闘っていた
「あいつは、強敵なんだ……倒したつもりでも、すぐ蘇ってくる…」
しかしVRでは、睡眠という区切りではないのか、目覚めは最高だ
俺は部屋を出てゆっくりと下に向かう階段へむかった
「あらっ、のんびりしたお目覚めねっ!王子様と脳筋は情報収集にでかけたわよ!」
「むぐむぐ…アシッドさん…あっこれおいし…おはようご…これもっ!」
みどりさんとガーネットさんが、テーブルの上一杯に並べられた料理を食べながら出迎えてくれた
ざっと見ただけで8皿はあるな…
「朝から凄いな…」
すこし呆れた感じの声になってしまう
「なにゆってんのよっ!いくら食べても太らない!美味しく食べれてカロリーの無い世界っっ!乙女の夢よっ!!希望よっ!銀河の遥かにある希望の星なのよっ!! 」
フォークをこちらに、突きつけて熱弁を奮うみどりさん
ガーネットさんは、こくこくと高速でうなずく
それはなんてイス●ンダルで、地球滅亡まであと何日ですかね……
とりあえず、女将さんから食器を貰って俺も席につき、横から頂く
「だめよっ!変人!そのお肉は私達のよっ!食べるのならこのムギムの実って酸っぱい奴あげるわっ!」
こくこく高速でうなずくガーネットさん、一日で飼いならされてるな…
口いっぱいに食べ物入れてるのでなんか、ハムスターをみたいだ
まあ、横からつまんでるのでしょうがないか、ムギムの実ね…
(すっぱあああああ!!)
食事も落ち着いたので
「王子様達いつもどるって?」
「あと一時間程じゃない?戻ったらPTチャットで呼ぶわよ 」
そうか、PTチャットがあったんだっけ
「俺もちょっと出かけてくる 」
「「いってらっしゃい 」」
石畳の道を、てくてく歩く、人通りはけっこうあるし活気があって賑やかだ周りの煉瓦造りの街並みも心を落ち着かせてくれる
現実みたいにあくせくしていない、どこかのんびりしている
ま…狩り場とかプレイヤーは違うんだろうけどね…
そうして歩きながら、通行人に道を尋ねながら目的地についた
【 冒険者ギルド 】
ゲーム内に置いて、クエストの斡旋、ドロップ品の買い取りやオークション消耗品の購入などのサポートをしてくれる場所であった、VRでは二階建てのちょっと大きめのお屋敷風で、剣と盾のマークの看板がでていた
「プレイヤーもまだそんな来てない感じだな」
中に入ると10人程のプレイヤーがいた、新規組はまだ首都周辺かな?
新規組は公式発表通りなら、首都スタートで、転移組とは取れるスキルが違うはず、どんなスキルか興味がある
受付のカウンターに座っている、青い髪をアップに纏めた眼鏡さんに声をかける、
(青い髪っ!ファンタジーっ! 眼鏡さんクルービュティーっ! )
「すいませんちょっとお尋ねしたいんですが 」
「なんの御用でっしゃろ?うちは受付担当【クリスア】やでっ!」
威勢のいい声が返ってきた、元気いっぱいだ
なんか想像とちがった
「買いたい物があるんですが、【販売屋】はいます?」
眼鏡さんの眉毛が、すこし上がる
【販売屋】 アサシン系の毒材料やそのもの、専用武器を扱う店でギルドで紹介がないと入れない、ちょっと面倒くさい仕様である
「表に1回でてもろてから、裏手の階段で二階にあがってや」
「ありがと!」
「あっ…できればゆっくり目にあるいていくんやでっ!ゆっくりやで! 」
なんでゆっくりなんだろ?
まあ言われた通りゆっくり裏手に回る、そこには小さな階段があって登りきると小さな扉があった、屈まないと入れない、屈んで入ると、中には壁に並べられたカタールや短剣、無数の毒々しい色の液体入りの小瓶があった、
そしてカウンターには、肩で息をして髪が乱れまくってる眼鏡さんがいた
「はあ……うちが【販売屋店主】クリスアや…でぇ…」
ええ、名前はさっき聞きましたよ…
「はぁはぁ…【販売屋】は今は、アサシン系が少ないから兼任せな、人件費が大変なんやでぇ…はぁはぁ」
裏事情までご丁寧にありがとうございます…
なんかごめんね…クリスアさん…
「でっ!何を買いにきはったんや?」
ずれていた眼鏡をなおしてクリスアさんが話しかけてきた
体力が回復したようだ
「含み針とスローイングダガー、麻痺毒瓶10本かな 」
「了解や!ちょいまっとりや!」
含み針とスローイングダガーは【暗器】スキル用である
含み針はロマンである!
敵の目を狙って
『げへへ油断しやがったな!』
『げっ!避けやがった!!』
『やっやめてくれ!俺が…俺がわるかったぁあぁぁあ…グハッ!』
こそが含み針の全てであり、2Dから愛用している理由だった
どこかに厨二病治してくれる専門病院しりませんか…どなたか…
(ねえっ!!戻ったわよ!どこほっつき歩いてんのよ変人!)
「うおっ!」
いきなり響いたみどりさんの声にびっくりする、PTチャットは心臓に悪いわ…心の準備がないと危ないわ…眼鏡さんに変な目でみられてるし
(今から戻るわ…10分位かな…)
(わかったわ、ご飯食べながらまってるね)
まだ、食べんのか……
宿屋に戻ると全員集まっていた
「おはようございますアシッドさん、ちょっと収集した情報を纏めますね」
「拙僧も、情報を集めて来たのである!」
「おはようございます!お願いします」
王子様が纏めた情報は
① 帝国首都までは最短ルートで約10日、狩りしながら行くなら乗合馬車よりレンタル車の方がいい事、レンタル馬車は向こうで開放して大丈夫な事
② モンスターの配置は現在は2D版と同じ事
③ 王都への最短ルートには危険地帯【ネギオス丘陵】がある事
④ 現在移行組のパッシブスキルが、前提条件を揃えても上位スキルが習得できなくなっている事、これは不具合か仕様か不明
なるほど…王子様短い時間で集めて来たね
「お城よっ!お城!そのためなら最短ルートよっ!決定! 」
みどりさん決断はやすぎますよー
「ええ、みなさん高いLVだと思うので久々に戦闘もしたいので私も賛成ですが、どうでしょうか? 」
「腕が鳴るのである!拙僧のロケットパンチが火を吹くのである! 」
いやいや!!【伽藍】さんロボだったの!きづかなかったわー超合金だったかー……ファンタジーを壊さないでっ!
「え?そんなスキル、【モンク】さんにはあるんですかっ!」
ガーネットさん、ありませんから安心して…この子純粋だな…
「ないわよっ!そんなもんっ!超合金脳筋ってだけよっ!変形すれば完璧ねっ! 」
みどりさん、あたらしいあだ名つけましたね、変形ってどうなんのよ
「うむ!修行中である!三段階はしたいのである!」
修行でなんとかなるもんなのか!なるなら俺も修行するわ!まってろ俺の夢
………
お客様の中にお医者様はいませんかー?
ここに急病の厨二病患者がいますよー
最短ルートで行く事は決定した
「そういえば【伽藍】さんも情報収集いったんだっけ?」
「うむ成果は上々である! 」
【伽藍】さんが集めて来たのは
① 筋肉をつける食事には、【ポクラリザード】の肉がいい事
② 年1回、自由都市で【マッスルトーナメント】という筋肉大会がある事
③ 北の区画の【メルシーの料理屋】さんがおいしい事
などなど……
どうでもいい情報ばっかり集めてんな…うん…どうでもいいや…
「なっなんですってっ!いくわよっ!黒子ちゃん!」
「はい!みどりさん!出陣準備はばっちりです! 」
二人にはとても有用な情報だったようだ
「なぁ…王子様、今日は準備で明日出発しようか…」
「そうですね、女性陣はしばらく無理そうですし、私達で旅の準備を進めておきましょうか 」
「うぬ!もう二人ともいないのである! 」
女将さんにもう一泊分の料金を払いに行った、いない二人分も含めて
お仕事お休みは嬉しいですが家事がたまっている…
洗濯早く乾くといいなあ…