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アサシンズ ロア  作者: ぽんこっつ
VR編
16/52

晩御飯&初クエスト

稚拙な文をお読み頂きありがとうございました

PVの伸びがすごいなと驚いていたら、感想を頂いた方から

ランキングでとあったので見てみたら、日間にでていて本当に驚きました

読んでくださっている方、ご評価いただいた方、お気に入り登録して頂いた方、みなさん本当にありがとうございました


「ローナ、サーナ、お話を聞かせてもらうのは、母さんが作ってくれた

 ご飯をちゃんと食べてからだぞ! 」


「「 はーーーい!! 」」

双子の声がハモる


(クエストですか)(そうみたいねっ、楽しみだわ!)

(拙僧が最初にクリアするのである!)(なんかいいネタ話あったっけ?)


「はいはい、みなさんお待たせしました!いっぱい作ったので食べてね!」

奥さんのエミーナさんが、次々お皿を運んできてくれた


鹿肉のシチュー(お肉も野菜もゴロゴロいっぱい)

手作りパン

色とりどりの野菜のサラダ

鹿肉と野菜の炒め物 などなど


「これは…美味しいですね」

「おいしっ!いくら食べても太らないのも嬉しい所よね! 」

「拙僧は……感激である!!! 」

「うまっ!パンもふかふかもちもち!」

本当にVRかと疑う程だ


(ねえねえ)(ん?なに?)

(みんなハーフダイブタイプ以上のVR機みたいね)

(そんなのわかるの?)(バイザータイプだと味覚と嗅覚が弱いのよ)

そんな特徴あったんだ、無理して買ってよかった


そして、夢中で食べていると、ふと裾を引っ張る感覚があった


「ねえねえ、ちゃんとご飯食べたよ!お話い~い? 」

「お話きかせて! 」

双子達だった


「そうですね、そろそろ始めましょうか」

「まかせて!おねーさんはこうみえても作り話は得意なのよ!」

「拙僧が最初に挑むのである!」

「あーじゃあ俺最後でいいや」

そしてみどりさん、それは自慢できる事ではないと思います…


「それではまず、拙僧からお話するのである! 」

あれ?みどりさん、何をごそごそしてんの?

ああ、杖を準備してたのか…ぶったたく気満々じゃん!!!


「あれは拙僧が、モンクになって初めてPTで【赤き灼熱の砂漠】のボスに 挑みに行った時の事である!」


(ちっ!)

あれ?なんか今聞こえた気が…みどりさん舌打ちは駄目ですよー

そして、どうやら冒険話はクライマックスの様だ


「その時敵が『ドガガガンッ!』と振り出した攻撃を、

 拙僧が『ガキィィン』と受け、

 すかさず『ズバァッ!』となんちゃらかんちゃら~~」


あーすいません【伽藍】さんまったくわかりません

他の二人もあきれ顔と苦笑いである

ギャロさんだけ

「ふむふむ」「おお!」「なるほど」「凄いな」

と相槌を打っていた、凄いなギャロさんアレわかるんだ


「あなた、その適当に相槌打つ癖直した方がいいわよ」

「ああ、すまん、熱心に話してくれてるのでつい…な 」

やっぱりギャロさんもわかってなかったのか


「とまあこんな冒険であった! 」話し終えたようだ、なぜかドヤ顔である

双子をみると、彼女達の上になんか数字が回転しだした

カラオケの採点するやつみたい……


【ただいまの点数】 【38点】

惨敗だな、まあ、話しの内容がよく解らないもの

「ごめんなさい、大きいおにいちゃん、全然わかりませんでした」

「おばーちゃんが、勢いと擬音で無理やり話を押しきろうとする人は、

 元々の話に自信がないからだっていってた! 」


おばあさん毒舌である、そして【伽藍】さんががっくり崩れ落ちる


「次は、私ですね、それではお話をさせて頂きます」

王子様が話しだす、

それはある騎士が悪い魔女に攫われた王女様を助け出すため長い長い旅をして、仲間を得て魔女から王女を助け出し、悪い魔女さえも改心させて国に帰り、みんなに祝福されるハッピーエンドだった

する話もイケメンだな、王子様


【ただいまの点数】 【50点】

「どこかできいたことあるお話~」

「可もなく不可もなく、つっこみどころもむずかしい~」

つっこまなくてもいいとは思うけど


「二人ともだめねっ!女心をわかってないわ!やっぱり私しかクリアできなさそうね!それじゃいい?お話を始めるわよ」

その自信はどこからくるのかうらやましい


「ある学園に、イケメン鬼畜クール生徒会長がいたわ!

 そして新学期、何も知らない純粋な一年生が書記として

 この生徒会にやってきたのっ!

 『ふふっ君が新しい書記さんかな?純真無垢で~』」


駄目だ!こいつ腐ってやがる!!!


俺と王子様がすかさず、みどりさんを引きずって退場させる

口をおさえられて 『うがー』『もがー』とかいってるが気にしない


【ただいまの点数】

え?点数今のでもでんの?


【倫理規定にかかるので測定不能】


ちょっとほっとした


「あとはアシッドさんだけですか」

「もうっ!これからがいい所だったのに!あんた、なんとかしなさいよ!」

いい所ってなんですか…あっ続きを聞きたい訳じゃないので続きはやめて!


「拙僧は惨敗である……」

意外と引きずるのね【伽藍】さん


「ん~そうだな、ある【シークレットクエスト】のお話をしよう」

「「【シークレットクエスト】??」」


「そうだね、今から約500年前のお話だよ、聞いてくれるかな? 」

「「は~~い」」


それは昔々のお話、

南の大陸の中央にある 【シャングリアの大穴】

数キロはあり、底も見えない地の底まで続くといわれる大穴

大穴からは、凄まじい魔力と瘴気が溢れだしていた

そしてその大穴の周りに広がる【シャングリアの魔森】

凶悪な魔物が徘徊し、カンストプレイヤーさえも簡単に毒牙にかける

そんな森の奥の奥、そんな所にある【宿屋】があった

【竜の晩御飯亭】それが宿屋の名前

古代竜の一人が、人間の女性の姿を借りて営む【宿屋】

女将が竜なら、お客も人ではない者達だった

やってくるお客は【長命種】の永遠に近い時間を生きる者や

時間の観念がない精神生命体達だ

彼らは、あまりに長い長い時間を生きるうちに

生きる意味、意義、そこにいるための理由を見失う時がある

そして本当に意義を失ってしまった時、土に還るのである

その前に、ここに立ち寄り、再び意義を取り戻せないか

探し、考えるのだ、生きる意味、意義、理由を

再び見つければそこは魔森、魔力と瘴気で力をすぐに戻せる

見つけれなければ、魔森の魔力の元に還るだけである

そうしてそんな【宿屋】に迷い込んだ男が

かって【真祖】とよばれた吸血鬼や、海底に眠る神殿の守手などと

話しこんで宴会をしたり、イカサマ賭け事で【真祖】のみぐるみはがしたり

ばれて守手と二人で逃げまくったりして遊んだ毎日

そんなお話だった


「どうかな?長かった?つまらなくてごめんよ 」

「そんなクエストがあったのですね」

あれ王子様知らなかった?

「なんかそのクエ面白そうじゃない!ずるいわよ!」

ずるいって言われても

「拙僧は、筋肉が生きる意義である!! 」

明確でいいね…神に仕えるモンクとしてそれはいいのかとも思うけども


双子を見る

【ただいまの点数】 【90点】 【クエストクリア】


おっとぎりぎりクリアできたみたい

ゲーム内の物語だから加点でもあったのかな?


「ねえねえ!まだそのやどやさんはある?? 」

ローナちゃんが聞いてくる


「ああ、遥か昔からずっとずっと【宿屋】はあったらしいから」


「じゃあわたしもいく!! 竜さんにのしてもらってお空飛ぶの! 」


「ああ、竜さんはすごい優しいからな、あそこにいるみんなは

 もうおじいさん、おばあさんばっかだからみんな二人の言うことなら

 可愛くて聞いちゃうだろうな 」


「「ほんとに!!お空をとべる?? 」」


「ああ、きっとね」


話し終えた俺達は、自警団の宿舎に案内されて

俺はそこでログアウトした


ああ…明日も仕事か…

土曜日はまだかな…

あと二日がんばろう…







ちょっとアシッドさんのお話部分が長くなった上、うまく表現できずにすいませんでした

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