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くっきんぐぱぱwith娘。

 そういうわけで花嫁修業だ。

「何作りましょう」

「え、何でも…ってか、男視点だとどうなの、コレ作れる女の人はイイ!とかあるの?」

「えっ…?」

 うーん…と考え込み始めるユーキ。

 制服は既に着替えて終えて、ラフな私服姿ではあるのだけれど、明らかにサイズがでかすぎるYシャツを着ていて、しかもその下が半ズボンだから裸Yシャツみたいだった。

 男がそんなのしてどうすんだ。

 袖も長すぎるので何度も何度も折りたたまれて、本来ひじがあるような位置あたりまで捲くってようやく指先が見えるくらい。

 最悪なのはコレがゆーきの趣味じゃなくてクソババアの趣味くさい所。

 ミカにしても母にしても、犯罪だろ自重しろ。

 小さめの椅子の上に立ってようやくキッチンにたつユーキは、ぶっちゃけ小学生って言われたほうがまだ信憑性があるんだから。

「あっ、いろんな料理をつくれたり、あと、煮物上手な人はすごいっておもいます」

 何の話?と一瞬戸惑って、思い出す。

 さっきの質問の答えか。

「でもそれさ、なんか料理人の意見っぽい気が」

「えっ、そ、そうです?」

 えーと、えーと、とまたしても考え始めるユーキをまぁまぁ、となだめておく。

 これじゃいつまでたっても花嫁修業が始まらないので。

「じゃぁ、肉じゃがをつくりましょう!」

「おー、定番」

「作り方知ってます?」

「…材料も知らない」

 …。とアタシとユーキはしばらくみつめあってから、

「隠れた才能があるかもしれませんよ!」

「マジか!よしアタシがんばるわ!」

 おー!と二人で手などあげてみて、そして当然あんな母の娘なので、才能はなく。

 本日の晩御飯は肉じゃがのはずが野菜炒めになっていた。

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