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なんで娘(あたし)が後始末w・・・orz 【異世界編】  作者: M2-1015
第一章 涙のシャマール王都こんにちは編
26/37

24話 涙のカリス この作者だって偶にはシリアス展開も執筆できるんです!?まあ、あれだ・・・滅多にない事だろーがねw

※作者からのお知らせです!

2月3日20時に第24話を大幅加筆修正致しました!

旧24話は本文が6500文字でしたが

さっきUPした24話はallで12000文字弱あります

主に感情部分等が結構変わりましたので

もし宜しかったらお手数ですが再読を宜しくお願いします!

それでは前書きにどーぞー^^


真琴「こんばんわー^^」

レティ「おはよーさんでーす^^」

ジョン「こんにちはー^^」

カミヤ「ペ○ギン村からおはこんばんちは?」

ケイト「カミヤさん、それは30年前に流行ったあいさつ?」

リリス「うむ、梅干食べてス○パマンだな」

メアリ「『だぎゃー』ってしゃべる宇宙人出てましたよね?

    えーと、確か・・・ヘコちゃん大王?」


真琴「なんで知ってるの!そしてメアリ!ヘコじゃ無い!ニコだ!

   ってかあんたら3人とも異世界人だよねw・・・

   しかも生まれてすらないんじゃ・・・」

レティ「・・・えーと?・・・もしかしてカミヤ?」

ジョン「・・・だなw・・・」

カミヤ「あははは!ノートPCでDVDを見せているのだ!」

真琴「なんでさ!」

カミヤ「だって、ギャグ要員は多いほうがいいだろ?レティ達にも見せてるぞ?」

真琴「・・・はあ~w・・・この親父はw・・・」

カミヤ「今度、ギルドの連中や王宮でポーラ達にも見せよう!」

真琴「かんべんしてw・・・」


ポーラ「でぃぶいでぃとはなんぞや?」

カリフ「さあ?なんでしょーかね?」

ギブリ「デブがイデーって痛がってるとかか?」

アブ「あやつらのギャグはこの国には無いセンスがあるぞ?」

カラ「・・・止めましょうね、ギルド長」


真琴「ほらー・・・変な人たちが興味もっちゃったじゃんかーw」

異世界人「「「変な人たち!?って酷い!」」」

カミヤ「いいじゃん^^」

ジョン「そろそろ始めるか?」

レティ「そうね・・・取りとめ無くなっちゃうわね・・・」


真琴「それでは!第24話はじまるよー・・・ってシリアス展開なの!?

  この作者ってシリアス書けるのか?」





真琴「アブさん!ノーダ村にドラゴンモドキがでたんだって!?」


アブ「おお!来てくれたか!皆さんも来て頂いてすまんのう・・・・・・それでだマコト、

  ドラゴンだが、まだ村そのものには被害が無い様だが・・・騎士団からの話に拠ると最低でも

  10匹は居るみたいだな・・・で、ノーダ村に現れたのは例の小型の方だ」



あたし達はカラさんの案内の下、急いで冒険者ギルドに駆けつけてきたんだけど・・・・


ギルドの1階は閑散としていて 軽食堂部分のテーブルにギルド職員さん達が突っ伏してます・・・

ある人は神に祈って・・・ある人は精気の無い顔で天井を見つめて・・・

ある人は涙で目を腫らして・・・ある人は口惜しさで拳を握り締めて・・・

アルさんもカウンターにもたれかかっていて 顔だけこちらに向けてますが・・・これってさ・・・

なんかギルド内がお通夜みたいになってるねw


で、あたしがアブさんに問いかけると アブさんはこの前に渡したラプトルのツメを

弄くりながら 青い顔をして状況を説明してくれたんだけど・・・



アブ「最初に村人が例のドラゴンを見つけてな・・・ケガは負ったが命からがら逃げ帰ったそうだ

  それでブール隊長と騎士の小隊が話を聞いて村の西方を調べていたら奇襲を食らったらしい・・・

  ブールの小隊8名のうち、5名がケガを負ったそうだ・・・そのうち2名が重症だ・・・」


カラ「王宮に届いた早馬の連絡では 騎士団の剣や槍では傷つける事も出来なかった

  そうです・・・唯一、ブールさんの槍だけがドラゴンに傷を与えられただけとか・・・」


あたしの右隣に居たジョンさんが思い出したような顔をして言います


ジョン「それってマコトがプレゼントしたナギナタか?」


真琴「うん、多分そうだね」


アブ「そうか・・・やはりこの国の武器ではなく、ヨコタ国の武器だったのか・・・」


アブさんが少し残念そうに言うと メラが急かす様に問いかけてきます


メラ「そ、それで王宮は騎士団や軍を動かすんですか?」


アブ「うむw・・・それがな、10匹以上のドラゴンって事でそれなりの装備をした派兵を

  しなきゃならんだろ?直ぐには無理なんだとさ・・・準備に2~3日かかるらしい・・・

  だから冒険者ギルドで討伐目的ではなく、防衛目的の依頼として冒険者をノーダ村へ

  派遣してくれとの話だ・・・まあ、依頼と言う名の『命令』だな・・・」


やり場の無い怒りを滲ませてアブさんがメラに答えます


カラ「で、ですが、ドラゴンを相手にできる高ランクの冒険者なんて数が知れているんですw

  少なくてもAランクでしたら死傷する確立は下がるんですが・・・

  ですがこの国に居る殆んどの冒険者はCランク止まりです・・・人族が多いので・・・

  だから、まずこの依頼を受ける冒険者は居ないでしょうね・・・」


カラさんもどこに怒りをぶつけて良いのか解らない様な口調で説明します・・・

するとすかさずレティが怒りで爆発!


レティ「冒険者と言う民間人に防衛をやれですって!この国の軍は何を考えているの!!」


ジョン「そうだな・・・間抜けなやりかただな」


ロッテ「村人やブールさん達のケガもきになるわね・・・」


リア「一般の国民を守らないで何が騎士団よ!」


モース「くそったれでご立派な国だな!」


ヒューイ「だな・・・吐き気がする!」



まあね・・・レティ達が怒るのも当然だよね・・・みんな正義感バッチリだもんね・・・

それに海兵隊ってさ、アメリカや その友好国にさ何かあったら真っ先にかけつける軍隊だもんね

即応できない軍隊なんて金食い虫で張子の虎でしかないしね・・・

たださ、軍隊そのものよりそれを預かってる この国の采配が悪いんじゃないかと思うわけよ、

あたし的にはね・・・


それまでじっと目を閉じて話を聞いていた親父さんがあたしに振り返っていいます



カミヤ「それで真琴はどうしたい?・・・ん?」



真剣な顔で親父さんがあたしに聞いてきます

とーぜんあたしも真剣な顔で答えますよ?



真琴「行くに決まってんじゃん!」


ファスト「アネさん!俺も行くっス!」


ロッテ「私も一緒にいくわ!怪我人が心配だし」


リア「裂傷なら私の専門ね・・・一緒に行くわ」


全員「「「おう!行くぞ!」」」


メラ「私も行きたいのですが・・・王宮の許可が下りてないので・・・すいません皆様・・・」



うん、みんなその気だね^^

まあ、メラさんはしょーがないけどね・・・



カミヤ「・・・俺は行かないぞ?」



真琴「へ?なんでさ?」


いきなりの親父さんにあたしはちょっと怒りながら突っ込みます

すると親父さんは・・・



カミヤ「ヨコタ国の人間が行くのは10人もいれば十分だろ?・・・ラプトルだけなら

   10匹だろーが20匹だろーが真琴1人だって事は足りるんじゃないか?」


真琴「そりゃ、そーだろーけど・・・」


ギルド職員達「「「「「ドラゴン複数相手に・・・ひ、1人で十分だと!?」」」」」


ありゃ、ギルドの連中ってば期待と疑念を混ぜた様な目であたしを見やがって・・・

よし、あとでいぢめてやる^^



親父さんが何かを決めた様に皆の方を見つめて言いました


カミヤ「俺は、悪いが王都でやることが出来た ジョン、レティ、マック、ファストは残ってくれ

   その他は真琴を指揮官として装備をそろえ次第直ぐにノーダ村へ出発してほしい」



ん?親父さんってば何を考えてるんだろ?

まあ、今までの経験上 任せておくのは大丈夫なんだけど・・・ちょっと気になるね?

その辺は帰ってから詳しく聞くとして、今は急いで行かないとね!


真琴「取り合えず解った。説明は帰ったら聞く・・・んじゃみんな行くよ!」


カラ「まって!マコトさん!私も一緒に行きます・・・いいですよね、ギルド長?」


アル「わしは構わんが・・・」



ちらりとあたしを見るアルさん・・・カラさんもこっちを見るですか・・・

メアリ達も一緒に行きたそうにこっちを見てるしね・・・



真琴「カラさん、良いですよ^^一緒にいきましょう・・・・・・

   そんでケイト達はどーする?」


3人娘「「「もちろん一緒!」」」


真琴「ジョンさん、LAV-25を1台とトラックはおいてくからね!」


ジョンさんに車両の使用許可を取ります


ジョン「あいよ!グッドラック、マコト^^」


アブ「カラ、気をつけるんだぞ」



みんなと一時の別れの挨拶をしてから みんなでギルドを出て宿へ歩いて向かいます

んで、準備の為に幌馬車亭に戻ってきましたよ

さあ、みんなに指示しないとね!


真琴「ヒューイさーん!皆で手分けして車両の燃料補給と装備チェックよろしくー」


ヒューイ「あいよー!そっちは元海兵隊・・・・でやっとくわー」



あたしはヒューイさんに出発前のチェックをお願いして 残った現地の人とユキそれにモモにも

装備を渡します


真琴「まず全員にこれを配ります」


皆にM9銃剣を手渡します


リリス「うむ、これは嬉しいぞ!」


ケイト「ありがとう」


メアリ「マコトさん・・・(ポッ///)」


ユキ「・・・・・・」



3人娘は喜んでるね^^カラさんは戸惑いながらも何とか受け取ってもらいましたよ?

モモには要らなかったかな?

ユキは・・・ん?・・・無表情だね・・・これはもしかして・・・やっぱりなのかな?


取り合えずだ、まずは簡単に このM9銃剣(ナイフ)の説明をみんなにしちゃうかね・・・



真琴「鞘についてる留め具をこうやって開くとベルトなんかに挟んで留められるからね^^

  これはナイフや解体なんかの作業でも使えるし、ここを外すと砥石も付いてるからねー^^

  鞘のポッケには拳銃の予備マガジンが入ってるから欲しがってる人が居たら渡してねー^^

  んでM9銃剣(ナイフ)の細かいその他の使い方は 元海兵隊(あっちの人)に聞いてねー^^」


って、ノコやワイヤーカッター、ドライバー等の説明、あたしってば丸投げやん!

ま、いいか^^

んなことやってるとカラさんが遠慮がちに あたしへ近づいてきましたよ?



カラ「あの~、マコトさん・・・本当にナイフ(これ)をもらっても・・・いいのですか?」


真琴「いいよー^^後は武器だねー・・・カラさんは何を使ってるの?」


カラ「私は魔法がメインなので この杖をつかってますが?」


真琴「ちょっと貸してくれるかな?」


カラ「どうぞ・・・」



あたしはカラさんから杖を受け取って強化の魔法をかけます

お?なんとなくだけど杖の構造って言うか理論って言うか頭に浮かんでくるね・・・

その浮かんできた内容を更に強化していきます

で、後はいつもの折れないとかの魔法を掛けてっと・・・

しかし魔法関係の道具は時間がかかるね・・・魔力もいつもの10倍は使ったかな?

あたしはカラさんの杖に魔法を込めていきます



カラ「マコトさん・・・いったい何を・・・って!私の つ、杖が光ってるんですが・・・」


真琴「はい!できたよー・・・確かめてみて^^」


カラ「はあ・・・?」



カラさんは首をかしげながら あたしから杖を受け取って確認しています

ケイトはニヤけてそれを見てますね・・・でもたぶんケイトの想像どーりなんだけどね^^



カラ「な、ななな、何ですとー!・・・つ、杖が・・・とんでもない事になっとるがなー!」


ケイト「そんなにすごいの?(にやにや^^)」


カラ「だ、だって、効果範囲も攻撃威力も ざっと見ただけで3倍になってるし・・・

  しかも物理攻撃力なんかアイアンソード並なんだよ?

  その上、魔力の消費量なんか半分くらいだし・・・これがマコトさんの魔法・・・

  ロストマジックなんですね!」


真琴「さあ?・・・神様から直接もらった魔力だから よく解んないだけどね・・・てへっ♪^^」


カラ「てへって!神から直接授かったって、何をトンでもない事をさらっと言ってるんですか!」


真琴「てへっ♪^^」


カラ「・・・もう、いいですw・・・私だけ慌ててアホの子みたじゃないですかw・・・orz」



さて、カラさん弄りはこのくらいにして・・・問題はユキだね、思いつめた顔をして

さっき渡したM9(ナイフ)をジーッと見つめてるしね・・・

昼間にギルドでユキが殺し合い未経験な事を話したからリリスも気が付いたみたいだね・・・



リリス「マコト・・・ユキ殿はもしかして・・・」


真琴「うん、多分そうだと思う・・・でも、ここはまかせておいて」


リリス「うむ、この世界で生きる為には誰もが通る道だからな・・・マコト、まかせたぞ」



あたしはワザと普段通りにしてユキの手を取ってトラックの荷台まで連れていきます

ユキは心ここに在らずって感じで黙って手を引かれるままに付いて来ます・・・



真琴「さあユキ、この中からユキが使えそうな武器を選んでくれるかな?」


ユキ「あ・・・うw・・・」


真琴「ユキ?早く選んで」


ユキ「・・・うw・・・」


真琴「ユキってば、早く選んでくれるかな?そろそろ出発したいしね」


ユキ「・・・え、選べません!・・・このナイフも要りません!・・・武器なんて・・・要らない

   ・・・ひ、人殺しの道具なんて・・・私は絶対に要らない!」



ユキは そう叫ぶとM9(ナイフ)をあたしに押し付けるように渡してきます・・・が、

あたしはM9(ナイフ)を受け取らず 腰に両手をあてて ジーッとユキを見つめます



真琴「・・・そう・・・ユキは人を殺した人間って嫌い?」


ユキ「あたりまえです!」


真琴「じゃあ、ユキは あたしや・・・ここに居るみんなの事も・・・嫌いなんだね」


ユキ「え?・・・なんで・・・真琴お姉さまが・・・そんな事を言うんですか!?」


真琴「ねえユキ・・・ここに居る地球から来た他の人もみんな戦争で人を殺したんだよ?

  みんな殺人の経験者なんだよ?」


ユキ「・・・でもそれは国を守るため・・・しかたがないんじゃ・・・」



あたしはちょっとだけ考えて この場面に適任だと思うモースさんを呼びます

ユキは怪訝な顔で そんなあたしを見てますね・・・



真琴「モースさん・・・ちょっといいかな?こっちに来てくれる?」


モース「ん?なんだい、マコト^^」


真琴「ユキ、モースさんはね アメリカ海兵隊で狙撃兵をやってたんだよ」


ユキ「そげきへい?」


真琴「うん、狙撃兵・・・モースさん思い出させて悪いんだけどさ・・・アフガニスタンで

   狙撃した最悪のターゲットってなんだった?」



モースさんはあたしとユキを交互に見つめてから 何かを納得したように話し出します



モース「ああ、そう言う事か・・・マコト、解った話すよ・・・

   あれは・・・あるゲリラの村を包囲する時だったかな・・・俺達が接近しようとしたら

   重機関銃の あめあられでさ・・・近づく事さえできやしなくって・・・

   そこで俺が相方バディと一緒に分隊からはなれてさ・・・

   んで重機関銃の横300m位に回り込んで機銃手を狙撃したんだよね・・・

   スコープ越しに相手の頭が血まみれで吹っ飛ぶのが見えたよ・・・

   普通の兵隊と違ってね・・・狙撃兵ってのは確実に敵を殺さなきゃいけないんだよ

   因果な兵隊さんだよね・・・」


ユキ「で、でも、それって・・・それって戦争なんですよね?」


モース「ああ、戦争だね・・・もっとも何の為かは今でも解らない戦争だけどね・・・

   特にゲリラ相手ってーのは戦争と呼べないかもしれないけどね・・・

   でも、だからこそ俺はこう思ってる『国に居る家族や友人、一緒に戦う仲間の為』ってね^^

   でだ、最悪だったてーのはその重機関銃をつぶして村に飛び込んだ所であったんだ・・・

   その敵の銃座跡から相方バディと一緒に2人で村へ入ったんだけどさ・・・

   死んだ機銃手の横に呆然とした10歳くらいの小さい女の子が座っていたんだよ・・・

   俺はとっさに銃をむけて撃とうとしたんだけど・・・撃てなかったんだよね・・・

   小さい女の子を咄嗟に銃で撃てるかい?・・・まあ、普通は撃てないだろーね・・・

   そしたらさ、相方に『何ボケッとしてんだ!』って突き飛ばされたんだよ・・・ドンってね

   ・・・で、突き飛ばされて相方を見たらさ・・・首や顔がさ・・・血だらけでさ・・・

   さっきの小さい女の子に拳銃で撃たれてたんだよね・・・俺がさっきまで居た場所で・・・

   相方はさ、俺に笑顔をむけてさ・・・『モースが無事で良かったよ^^』って

   俺を真っ直ぐ見つめて笑いながらそう言ったんだよ!それが相方の最後の言葉さ・・・

   んで、気づいたら俺はライフルで女の子の頭をふっ飛ばしてたんだ・・・

   近距離からの7.62mmのライフルで撃ったから、綺麗に頭がふっとんだね・・・

   で、あん時ゃ泣いたね・・・そりゃー体中の水分が涙になったって思うぐらいにさ・・・

   後悔したよ・・・あんなに素晴らしいツレを永遠に失くしたって事と・・・

   悔しかったよ・・・なんで俺が見つけて直ぐに女の子を撃たなかったかって事をね・・・

   ジョン中尉にも殴られたっけ・・・まあ、殴られて当然の事を俺はやらかしたんだしね・・・

   2年ほど前の話さ・・・だけど今は絶対に躊躇わない!躊躇わずに撃つよ^^

   俺の仲間の為にもね!

   ユキちゃん・・・このライフルは確かに武器だ・・・人殺しの道具だよ・・・

   だけどね ユキちゃん、守りたいものを危険な相手から守る為の道具でもあるんだよ?」


ユキ「・・・守る為の道具・・・・・・それでも、私は人殺しなんて・・・」


真琴「ねえユキ・・・あたしの話も聞いてくれるかな?

   あたしがね、最初に人を撃ったのって中学一年の夏休みだったんだ・・・

   お父さんと初めて行った海外旅行・・・そこであった あたしの事実・・・

   あれは確か・・・8月20日だったね・・・その日があたしの初めての殺人記念日」


ユキ「っ!」


真琴「あたしが初めて殺しちゃった人はね・・・その人ってね・・・

   レティのお父さん・・・なんだよ・・・」


ユキ「・・・そんな・・・」


真琴「それだけじゃなくてね、あたしはね、地球に居た頃に・・・何人も人を殺してるんだよ?」


ユキ「っ!・・・ま、まさか・・・い、いつもの冗談ですよね?お姉さま・・・冗談って言って!」


あたしの告白に もう耐えられない!って感じでユキが叫びます・・・

でも、あたしはユキに言わなくてはならない・・・ユキに嫌われるとしても!

だって、今 言わなかったら・・・ユキが死んでしまうかもしれない・・・

死なないまでも苦しんでおかしくなっちゃうかもしれない・・・

だからあたしは言う・・・ユキの為に!


真琴「いいえ、ユキ・・・これって本当の事だよ・・・まあ、進んでやった事ではないけどね・・・」


ユキ「・・・・・・」


呆然とした中にもしっかりと話を聞こうとするユキ・・・あたしは話を続けます


真琴「初めての殺人はね、あるきっかけで事件に巻き込まれちゃってね・・・

   事件の犯人達と銃撃戦になっちゃったんだ・・・

   親父さんとアメリカ旅行に初めて行った時だったんだ・・・

   現地でレティ達とも知り合ってさ、みんなでシアトルへ遊びに行った時に事件があってさ、

   あたしも射撃なんかの訓練は受けてたんだけどね・・・やっぱり怖くって・・・

   どうしても・・・どうしても怖くて撃てなくて・・・」


ユキ「・・・・・・」


真琴「それでさ、あたしが撃たれそうになっちゃって・・・レティの親父さんがさ・・・

   とっさにあたしを庇って・・・撃たれちゃってさ・・・あたしが・・・あたしがさ、

   怖がってないで 威嚇でもなんでも撃ってたら・・・あの時、相手が傷つくのを恐れずに

   ちゃんと銃を撃ってたらレティの親父さん、死なないですんだかもしんないって・・・

   だから、あたしの最初の殺人は・・・レティのお父さんなんだよ・・・・・・・・・

   だからさ、あたしってばレティには返そうにも返しきれない程の借りが・・・

   一生掛かっても返せない借りが出来ちゃったんだよ・・・

   あたしはさ、この時の事は今でも教訓にしてるんだ」


ユキ「・・・・・・」


真琴「あたしや兄貴やジョン(あたしの大切な人)を守るために・・・あたしは戦うよ?

   実際、襲われたりしたからさ、いろんな国で殺し合いをやったしね・・・

   まあ、それでも殺人は殺人なんだけどね・・・

   でもね、ユキ・・・あたしに黙って仲間を傷つけるやつらを絶対にゆるさない!

   友人や仲間を守る為ならあたしは相手を躊躇わずに殺す!」


ユキ「・・・・・・」


真琴「ユキ、聞いて!ここは地球の日本じゃ無い!異世界で魔物や恐竜、魔法を使う相手だって

  居るんだよ?日本みたいに女の子が一人歩きなんてできやしない!・・・解る?

  ユキ!・・・ユキも見たでしょ?・・・ギルドに居たみんなの沈んだ顔を見たんでしょ!?

  ユキはあれを見て何とも思わないの?・・・黙っていられるの?・・・あたしには無理!

  王宮騎士団や軍にも見捨てられて・・・かれらには村を救う手立てが無いんだよ?

  それでもノーダ村のみんなを救いたいと願ってるんだよね・・・出来ないと解ってて・・・

  でも!でもさ、あたし達にはそれが出来る力や武器がある!あっさり解決できるんだよ?

  ユキにだって今はその力があるんだよ?それもこの世界の人よりも沢山の力がね!

  それにさ、ユキは今日の昼間に暴漢からジュリアさんを守って助けたでしょ?・・・

  でもさ、相手がアレだったし 回りにあたし達が居たから素手でも済んだけどさ・・・

  もし、ユキ1人だけでユキより強い相手だったらジュリアさんを守る事ができたかな?

  それとも敵わないからってジュリアさんを見捨てて ユキは・・・逃げだしたかな?」


ユキ「そ、それはw・・・」


モース「マコト、そのくらいにしといてやったら?ユキちゃんだって頭では解ったみたいだぞ?」


真琴「そーだね・・・日本で受ける教育じゃこーゆー事って習わないしね・・・

   ごめん、ユキ・・・ちょっと言いすぎた・・・

   でも今のはあたしの本音だよ?」


ユキ「はい・・・わたしは、わたしに出来る事をがんばってみます」


真琴「うん、それで良い^^・・・実戦は訓練とは違ってなれでしかないからね・・・

   後は身体で覚えてもらうしかないかな?」


モース「だな^^今回の落とし所はそんなもんだろ」


ユキ「はい」


モース「さて、ユキちゃんの武器だが何にするのかな?」


真琴「うん、ユキは去年一緒に行ったグアムで実弾射撃の経験があるから銃も当然もたせるよ?」


モース「え?去年グアムに来たときってユキちゃんも居たのかい?」


ユキ「はい・・・居ましたけど?」


真琴「うん^^だけどあたしは基地で射撃三昧だったけどユキは最初の2日だけ射撃して

  あとは買い物三昧だったからね^^モースが沖縄から来たのってあたし達が3日目の

  時だったしねー・・・ざまみろモース!^^」


モース「・・・ぬかったw・・・orz」


真琴「3日も遅刻したモースが悪い!」


モース「あれはグアム行きだと思ったC-130が間違ってフィリピン行きで・・・くっ、ガッデム!」


あははー^^モースってばさ、ほんとに悔しそうだね^^


真琴「って事で、ユキ!はい これね^^」



あたしはユキにリーフパターンの戦闘服やジャングルブーツなどの装備を渡します

当然銃もね!渡したのはMP5A4サブマシンガンとM9ピストルです

ユキはうちの道場で剣術もやってたんでカタナもとーぜん渡しましたよ?

ふふふふ・・・またシゴイテやるからね、ユキちゃん^^

あ、ユキの装備にはちゃんと強化等の魔法はかけましたからね^^


ユキ「お姉さま・・・ユキ、何かいや~な予感がするんですw・・・主に訓練関係でw」


よしよし、ユキの口調も元に戻ったね^^

んじゃそろそろ出発するかね?

後ろを見るとみんな並んでこっちを見てますね・・・にやにやとしてw・・・



真琴「うw・・・んじゃあ出発しますかね・・・飛ばして行けば2時間はかからないでしょ?」


カラ「へ?・・・ノーダ村まで2時間かからない?・・・へ?」


リリス「うむ、カラ殿はこいつに乗るのは初めてだったな」


ケイト「これ、急げば1時間に100kmくらい進めるらしい」


メアリ「はい^^乗り心地もとっても良いんですよ!」


カラ「・・・解ったわ・・・もう、驚くのはやめて 素直に受け付けるわ・・・」



お、そうだ!良い事考えちゃった^^



真琴「モースさん、ちょっとお願いしてもいい?」


モース「なんだい?マコト・・・」


真琴「ユキの面倒をみてくれる?モースさんはどっちかって言えば後衛だしさ・・・

  モモも護衛で付けるしさ・・・いいかな?」


モース「うーん・・・それって俺にとっての厄介ごとになるのか?」


真琴「半分当たり^^ユキをさ、バディとして教育してあげてほしいんだ」


モース「えーw・・・俺がやるの?・・・面倒だなw・・・」


真琴「ユキは彼氏いないよ?」


モース「承りました!お姫様!^^」



よし!素早く二つ返事だね^^えらいぞモース!

ふふふ^^・・・で、結果モースとユキがくっつけばあたしへの被害が減るよね!

モースも彼女いないしね・・・まさしく一石二鳥だね!



真琴「こっちのハンビーはあたしが運転してくね^^あとはそっちで運転手を適当に決めてね!

   メアリとカラさんはあそこのこれと同じのにに乗ってください

   で、カラさんはメアリに魔法を教えていただけると助かります^^

   ロッテはこっちで銃座をお願い・・・リリスとケイトもこっちね^^

   みんな、準備は良い?

   よし!んじゃ出発ー!」



宿を出て南大通を下って南門につきます

門番さんの相手をリリスにおねがいして場外へ出ますが・・・

あいかわらず車両に対しての周りの眼差しが・・・めっちゃ痛いですw

ああ、そこのおばあさん・・・拝まないでいいですよ?

たぶんご利益は無いですからね^^



100kmくらいのスピードで整備された砂利道を快調にすっ飛ばしていきます

ノーダ村まで半分くらい走ったところでケイトが一言いいました・・・



ケイト「マコト・・・いいの?」


真琴「へ?何が?」


ケイト「夕飯」


真琴「夕飯?確かに食べてないけど・・・村に着いたら何かあるでしょ?」


ケイト「マコト、忘れてる?」


リリス「うむ、マコトは忘れてるな?」


真琴「何がさ?」


ケイト、リリス「「カリス (・∀・)ニヤッ」」



真琴「ぎゃあああああぁぁぁー!!忘れてたー!!!」



そーだよ!ジュリアさんにカリス料理頼んでたんだよ!・・・どーすんべw・・・

よし、いっそ戻るか?・・・戻る・・・もど・・・うん、無理だよね?

無線で聞いてみるか?


真琴「えーと、おいしい夕飯を宿に頼んでたんだけど・・・戻ったらダメだよね?」


リア『マコト・・・はぁ~w・・・』


ベル『マコト・・・やっぱりカミヤと親子だったんだなw・・・』


フレック『ケチャップ持ってきたから村で食べてもへーきだよん』


メアリ『これで喋れるんですか?え?もう喋れる?

    キャー q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p キャー・・・って聞こえてるんですか?これって』


真琴「全部聞こえたよ、メアリw・・・このままの速度でそのまま村に進みまーすw・・・」


他の車両「「了解^^」」



あたしは無線をフックにかけてシュンとしちゃいます・・・


いいモン、いいモン・・・また買ってきて作って貰うモン!


あ~・・・カリス食べたかったw・・・

ジュリアさんが美味しく作ってくれたカリスw・・・じゅるw

お、ヨダレが・・・グスッ・・・泣きたいです!


あたしのカリスの酸味ソースかけw・・・

あたしのカリスのスープw・・・

あたしのカリスのカリカリ揚げw・・・



グスッ・・・泣くぞ?



。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。ウワーン!!




あたし、いぢけてもいーですか?


ρ(-ε-。)イイモンイイモン・・(。_ _)シュン・・・・・・orz






真琴「うえ~ん!・・・あたしのカリスがw~・・・」

レティ「あらあら・・・」

ジョン「どーするよ、これ?」

カミヤ「俺達スタッフが美味しく頂きました!^^ノ」

真琴「びえーーん!・・・あたしのカリスー・・・」

レティ「ああ、マコト?私が市場で買ってきておいてあげるから・・・」

ジョン「そうだぞ?だから泣かないでくれ・・・」

レティ「そ、そうだ!新しい調理方法とか考えとくから」

ジョン「だな!グラタンとかどーだ?」

真琴「グスッ・・・グラタン?・・・作れるの?」

ジョン「俺は作れないが・・・」

レティ「わたしも・・・でも!カミヤが料理上手じゃない^^」

カミヤ「よし、さっそく明日の朝にでも試作品を作ろう!」

真琴「・・・ほんとに?作ってくれるの?」

レティ「もちろんよ^^」

ジョン「ああ、ほんとうだぞ^^」

カミヤ「そして真琴が帰る前に 俺達スタッフが美味しく頂ました!^^ノ」


真琴「ぴぎゃーーん!。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。」


ジョン「あーあw・・・」

レティ「どーすんのよ・・・これw?」

カミヤ「では、みなさん!まーたーねー^^ノ」



どーもです!作者のM2-1015です^^

寒さが厳しくなりましたね・・・日本海側は大雪だそーで・・・

インフルエンザも流行ってます 皆様もお気をつけ下さいね^^


さて、今回はシリアス展開です

親子で相談してアフガニスタンの戦闘描写をかなり抑えました

詳しく描写するとR-15では収まらなくなりそうで・・・

資料の一部はアメリカの友人から頂きました

ゲリラ戦って非常に汚い戦争みたいです(友人曰く、敵も味方もだそうです)


さて、次回ですがノーダ村に着いた真琴たち・・・

恐竜やモンスター相手にどうなるのか!

ユキは果たして戦う事が出来るのか!

まあ、筆者の小説ですから期待はできないですけど・・・


それでは皆様に笑顔が増えますように願って^^

では^^ノ




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