第9話 スーパー○リオブラザーズ
平原での午後。
昼ご飯後のゴトーとシーナ。
ゴトーは「空間収納」から携帯ゲーム機を取り出す。
「「○トリス」「○よぷよ」「○ードランナー」「○庫番」「○イカゲーム」の次は「スーパー○リオブラザーズ」だ」
「おー、新作か!」
ゲームを起動して喜ぶシーナに手渡す。
――
『アーケード・アーカイブス VSスーパー○リオブラザーズ』
――
「新しいゲームか、ワクワクするのう」
「右へ右へと進みゴールへとマリオを導くゲームだ。
操作は十字キーの右を押し続けると右に進み、Aを押すとジャンプ。
Bを押し続ける進むとダッシュ(走る)だ」
デモ画面。
「なんじゃ、このちっさいオッサンは?」
「マリオだ」
「まるお?」
「丸尾君ではない、マリオだ」
<タランタ タラッタ♪> (スタートのBGM)
シーナはAボタンを押す。
<ボヨーン>(跳ねる) <ボヨーン>(跳ねる)
「おっさん、跳ねたぞい」
「右に進んでみろ」
右ボタンを押し続けるとマリオが進む。
「お、おい、なんか変なんがこっち来るぞい」
「魔物の「くりぼー」だ」
「魔物じゃと? くりぼう…」
ジャンプをして躱すか、真上から潰すといい」
「…潰す?」
<ボヨーン>
ジャンプのタイミング失敗、「くりぼー」に接触。<死亡時BGM>
「は…?」
「死んだ」
「…え?」
マリオがスタート地点で復活。
「もう一度チャレンジだ」
「お、おう…」
右へと進むと「クリボー」。
「あ、また来た…。なんかメッチャ怒ってないか?」
「タイミングを見計らってジャンプだ」
<ボヨーン>
「くりぼー」が潰れて消え去る。
「居なくなったぞい」
「魔物は倒すと消える」
「そうなんか?」
「「くりぼー」はキノコ王国を裏切った悪者、遠慮なしに踏み潰すといい」
「国を寝返るなど、悪い輩じゃな…」
「このブロック(ハテナブロック)の真下でジャンプしてみろ」
<ボヨーン> ジャンプすると<チャリーン>
「!」
「金貨1枚ゲットだ」
「なんと!この金貨はワッチのもんなんか!?」
「ゲームの中だけの仮想通貨だ。
今度はこのブロック(ハテナブロック)の下でジャンプしてみろ」
「また、金貨か?」
<ボヨーン> ブロックの上からキノコが現れる。
「は? なんじゃこれ?」
「キノコだ」
「へ?」
キノコは上段から地面へと落下。土管から跳ね返ってマリオの方向へ流れていく。
「なしてキノコが、あ!こっち来る、こっち来んな!」
キノコと接触。<チャンラッラ!>(パワーアップのBGM)
「なんじゃ? でっかいおっさんになったぞい」
「キノコに触れるとマリオの身体が大きくなる」
「喰ったんか?」
「パワーアップのスキルと思えばいい。
これで一度魔物に触れても元の小ささに戻るだけで死を免れる。
とにかく魔物に触れず避け、もしくは潰してゴールを目指すことだ」
「なるほどの、そんな遊戯か」
「大きくなったままなら、ジャンプをしてブロックを破壊できる」
<ボヨーン> ジャンプするとブロックが破壊。
「おっさん頭硬すぎじゃろ…」
土管の手前で進めず。
<ボヨーン><ボヨーン> (跳ねる)
「おい、これが邪魔で前に進めんわ」
「右へ歩きながらAボタン、反動でジャンプするといい」
少しの距離を戻り、右側へ歩きながら<ボヨーン> 土管の上に着地。
「上に登ったぞい」
「進むといい」
進んで2つ目の土管に登る。
「下に「くりぼう」がおるんじゃが…」
「踏み潰せばいい」
土管を降りると「くりぼー」に接触。
「あ…」
「数秒の無敵アドバンテージがある。今の隙に右へジャンプして脱出だ」
<ボヨーン><ボヨーン> (跳ねる)
「おっ、お、お…」
うまく脱出できず、あたふたしてる間に「くりぼー」に接触。
<死亡時BGM>
「………」
「初見はそんなものだ。失敗を学習しながら進んでいくといい。これは人生と同じ試練と言えよう」
「このゲームは人生を教えてくれるんか?」
「うむ」
「チキュウのゲーム、凄いのう…」
再スタート。
「くりぼー」を避け、金貨を取り、キノコでパワーアップ。
2つ目の土管から「くりぼー」を潰して土管を超える。
「金貨も2枚も取って「くりぼう」もやっつけたのじゃ!」
「油断は禁物だ」
「お、おい、道がないぞ!」
「奈落に落ちないようにジャンプをすればいい」
「なるほど、歩きながら跳ぶんじゃな、任せろ!」
<ボヨーン>
タイミングが早く、距離がとれず奈落へ落下。
「あ…」
エンドのBGM <チャラッター タラララララタララーン♪>
「ゲームオーバーだ」
「いやいやいや、さっきおっさん「復活」せんかったか」
「復活は2回まで、今ごろ奈落の底でマリオは魔物に襲われ屍となってるだろう」
「…このオッサン死んだんか?」
「そうだ」
「…ワッチが殺したようなもんか?」
「そうだ」
「おいおい!殺したないわ!」
「心配しなくていい。マリオは転生のギフト持ちだ」
「このオッサンが「転生」のギフト持ち?有能過ぎじゃろ。
じゃあまだ遊べるんか?」
「うむ。スタートボタンを押せばまた最初から遊べる」
☆
「オ、ノアッ! この魔物の「くりぼう」がやっかいなんじゃが…」
「この世界に例えるなら最弱魔物のスライムにあたるな」
「これが、最弱…?」
☆
「今度は「カッメ」か…」
「のこのこ」がこちらに向かってくる。
<ボヨーン>
カメを潰すと甲羅になって右へと流れていく。
「? どっか、行ったぞい」
「これを利用して、右から来る「くりぼー」を倒す手段もある」
「おー、そいつはええな!」
右から来る2匹のくりぼーの1匹目を潰すと、2匹目に接触。
エンドのBGM <チャラッター タラララララタララーン♪>
「……」
「まずは「くりぼー」「のこのこ」に慣れなければこの先には進めないな」
「……」
☆
――
<タランタッ タランタッ♪>
・
・
<チャラッター タラララララタララーン♪> ×10回
――
「クッ…」
「中間地点超えは2回か・・・」
「難し過ぎじゃろ」
「貸してみろ、お手本を見せてやろう」
<タランタッ タランタッ♪>
キノコでパワーアップし危なげに先へ先へと進む。
「ここに隠しブロックの1upキノコがある。これを取るとマリオが1人増える」
「ほほう」
「そして、このブロックを破壊せずに登り、
このハテナのブロックの「フラワー」アイテムと接触。Bボタンで火の玉攻撃が可能だ」
「おっさんは火の魔法も使えるんか」
「これで魔物を近づくことなく攻撃すれば、楽に進めることができる」
「おー、それはリスクが少なくなるわ」
「あとはBダッシュと言って、Bボタンを押しながら進むと早く走ることができる」
ゴールの旗にジャンプ。<ゴールのBGM>
「これで1の1面をクリア。次は1の2面、地下だ」
1-2面。
<ダラタラタラン ダラタラタラン タンタン♪ >
「黒くなったぞ、音楽も不気味なのじゃ」
「進むほど難易度が上がり、全部で32面ある」
「もっと遊ばせるのじゃ!」
エルメダとスライムのスイスイがやってくる。
スイスイの全体は半透明、顔は「のっぺらぼう」で手足がある人型に変形状態。
『あるじ! デビルバッファローをたくさん捕まえてきたぜ!』
「ご苦労だった」
「ゴトー、晩ご飯は「スキヤキ」を所望なの!」
『あ!シーナがゲームをやってる!』
「新しいゲーム「スーパー○リオブラザーズ」だ。
エルメダとスイスイと交互に遊び、1人10回遊んだらシーナも入れて遊ぶといい。
シーナ、ゲームのルールを説明してやってくれ。
俺はバッファローを解体、下処理をしてくる」
「お、おう…」
ゴトーは広場へと行く。
『よし、遊ぼうぜ!』
「シーナ、遊び方を教えるの!」
シーナは右へ進むこと、Aボタンでのジャンプを教える。
エルメダからスタートをする。
<タランタッ タランタッ♪>
<ボヨーン>(跳ねる)
「ジャンプするの!」
右へ進む。
『なんか変な魔物が来たぞ』
「あれはなんなの?」
「「くりぼう」じゃ。国を裏切ったテロリストなのじゃ」
『すごい怒ってるな』
<ボヨーン>(跳ねる)くりぼーに接触。<死亡時BGM>
「あー死んだのじゃ、あと2回でエンドなのじゃ」
<再スタート>
<ボヨーン>(跳ねる) くりぼーが潰れる。
「あ、消えたの」
『これが魔物の倒し方じゃないのか?』
「そうみたいなの」
『この上(?ブロック)はなんだ?』
「分からないの」
「早く先に進まんと時間オーバーで死んでしまうぞい」
「…分かったの」
土管の前。
<ボヨーン><ボヨーン>(跳ねる)
「進めないの」
『押すんじゃないか?』
「押せないの」
<ボヨーン><ボヨーン>(跳ねる)
「シーナ、どうすればいいの?」
「そこは頭を使わんとな」
「「……」」
<タランタラータランタラータランタラーー♪>
時間オーバー1分前。
「時間がなくなるぞい」
タイムオーバー。<死亡時BGM>
<再スタート>
『なあ、シーナはホントに自力でやったのか? あるじにやり方、聞いたんじゃないか?』
「怪しいの…」
歩いてジャンプすると土管の上へ。
「進んだの」
『こうやって進むのか』
2つ目の土管の上へと。
下に降りると、くりぼーに接触。
エンドのテーマ <チャラッタ タラララララタララーン♪>
「……」
スイスイと交代。
エルメダと同じような死に方を繰り返す。
エンドのテーマ <チャラッタ タラララララタララーン♪>
「……」
エルメダ、スイスイ1回目終了。
「チキュウのゲームは難しいのう」
☆
エルメダ3回目。
ハテナブロックの下でジャンプ。
<チャリーン>
ハテナブロックでキノコが現れる。
「きのこ?」
『向かってくるぞ』
キノコと接触すると身体がパワーアップ。
『大きくなった!』
「敵じゃなかったの」
『おい、キノコのこと、あるじから聞いて知ってたんだろ!』
「ずるいの!教えずに早く終わらせて自分も遊ぼうとしてたの!」
『汚ねーー、コイツここまで腹黒いのか…』
「な、なにを言ってるのじゃ。じ、自力で見つけた、のじゃ」
「目が泳いでるの!」
エルメダとスイスイは試行錯誤し、翻弄しながら手探り状態で進めていく。
スイスイ6回目。
中間地点突破、フラワーを発見。
『なんだこれ?』
フラワーを取り、Bボタンを押すと炎攻撃。
「くりぼー」が倒れる。
「炎の攻撃なの!」
エルメダ8回目。
フラワーマリオのまま「1-1面」クリア。
「1ー2面」に突入。
敗北感の顔色のシーナ。
『シーナのやつ、絶対ここまで来てないな』
「シーナは、なんのゲームをしても下手くそなの」
「クッ……」
☆
エルメダ20回目。「1-2面」突破。
スイスイ20回目。「1-2面」中間地点4回突破。
シーナ20回目。「1-1面」突破できず。
『ザコだな』
「スイスイ。ザコは言い過ぎなの。一応、成長はしてるの、一 応 は」
「ぐぬぬぬ…」
☆
「1-4面」で苦労するエルメダとスイスイ。
『しかし恐ろしいとこだな、ここ』
「一筋縄でいかないの…」
シーナ、いまだに「1-1」面突破できず。
☆
エルメダ32回目。
「1-4面」小さいマリオで中ボス戦。
「どうすればいいの?」
『炎の攻撃も今はできないか。上からジャンプか?』
「これは、今までの敵とは違うような気がするの」
逃げ回るうちに中ボスと接触、死亡。
スイスイ34回目。
「1-4面」小さいマリオで中ボス戦。
ジャンプして中ボスと接触、死亡。
『うわーー、ダメだった!』
エルメダ38回目。
「1-4面」小さいマリオでボス戦。
「どうしても、大きいままでここに辿り着けないの」
『難しいよな』
「一番右端に行けばいいのかもしれないの」
中ボスを避け、右端へダッシュ。
中ボスはマグマへと落下。
「1-4面」クリア。
「やったの!」『よっしゃー!』
エルメダとスイスイはハイタッチ。
「………」
☆
エルメダ40回目。「2-1面」中間地点突破。
スイスイ40回目。「2-1面」突入。
シーナ40回目。「1-2面」突入。中間地点まで突破できず。
☆
エルメダ、スイスイ50回目。
「2-2面」突入。
苦戦する水の中。
シーナ50回目。
「1-2面」中間地点1回。
『水の中むずかしいな』
「いろいろなコースがあって面白いの!」
『確かに、凄いゲームだな、これ』
疎外感のシーナ。
(´・ω・`)
――――
9 スーパー○リオブラザーズ 終わり
10 獣人アイドル化計画
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夜。
屋敷の中。
タブレットの前で目を輝かせ獣人、人族の子が「○ロライブ」のライブを観ている。
エルメダも真剣に観ている。(2回目)
シーナは「マリオ」のゲームの特訓中。
「シーナもゲームばかりやってないで「○こら」を見るの!」
「そっちもまた見たいんじゃが、ゲームももっと上手くなりたいんじゃ!」<キッ!>
「明日からゴトーの歌の特訓が始まるの」
「ワッチはええて、歌なんか歌いとうないわ。
「ブイチュバ」はゲームで「はいしん」いうやつがある言うとったのじゃ。
それで稼ぐことができるらしいからのう」
「たぶんだけど、下手くそなシーナのゲームなんて誰も見ないの」
「なっ!」
終わり




