第8話 バーチャル VTuber
「斗羅子は起死回生を賭けて実費でグッズ制作を決意し、キーホルダー、フィギュア、Tシャツを依頼するもそこで事件が起こった・・・」
「な、なんじゃその、事件とやらは…」
「依頼した会社が悪徳業者。詐欺被害に引っかかり200万円以上の負債を斗羅子は負ってしまった」
「…被害の「200まん」ってなんぼなのじゃ?」
「金貨20枚分相当だ」
「そりゃ、死活問題じゃわ」
「ひどいの…」
「一時、斗羅子はメンタルが病んでしまったがそれでもめげず、
『LIVE part30。新規100人増やすまでリクエスト歌耐久は終わりません。高評価1につきルームランナーで100メートルを全力疾走で走ります!足元だけどライブでカメラを回すよ♡』を実践。
20時間過ぎたところで、新規獲得者は27人。高評価の数は150。
15キロ走行に、リクエスト曲80曲。
疲労、脱水症状から力尽き倒れてしまい、斗羅子はそのまま気絶してしまった」
「「……」」
「全然意味分からんことしておるが、苦労してるんは伝わっておるのじゃ…」
「全然わからないけど、倒れてかわいそうなの…」
「これがその時の映像だ」
動画を再生。
――
画面にはマイクを持ったトレーナー姿の2Dアバターの斗羅子が歌を歌っている。
【海の○リトン】GO!GO! ○リトン (ト)(ト)
画面左下には実写の短パン姿、細い足元。
画面右にはコメント欄。
ほうおう ♪♬✧✿♪☀♩♪
モフモフneko侍 ♪♬✧✿♪☀♩♪♪♬✧✿♪☀♩♪
norimaki ♪♬✧✿♪☀♩♪
レータン1998 (゜∀゜)o彡゜(゜∀゜)o彡゜(゜∀゜)o彡゜
かず坊 ♪♬✧✿♪☀♩♪
「~ゴーゴーゴーゴーゴッ、トリ―トオ~~ン♪」
歌が終わる。
ほうおう 8888888
サブマリン パチパチパチパチ
白玉大好き 8888888
モフモフneko侍 888888888888
norimaki 力強い歌唱力、惚れる!
「はい、norimakiさんからのリクエストでした、がお~」
「高評価2つ増えたがおー……200メートル追加、がぉ…走るがぉ…」
ルームランナー機を起動。走り出す映像。
――
「のう?これ何しとるんじゃ?」
「走っている」
「いや、意味分からんぞ」
「今回の斗羅子の趣旨は高評価、登録者数を増やすため走行だが、
この世界では健康のためにランニングやウォーキングはしないのか?」
「は? それただ疲れるだけじゃろ」
「地球では室内にルームランナー等のトレーニングマシーン有り、健康維持、体力作りのために体を鍛えたり走ったりをする」
「家の中で、走る?」
「意味不明なの。外でもそんなことしないの」
「食料が潤沢、生活に余裕ができたら、ここでもいずれそういう時代も来るだろう」
「「……」」
動画の続きを見る。
――
フラフラになりながら200メートル分を走り終わる。
息が上がる斗羅子。<ゼェーゼェーゼェー……>
コメント欄。
ガゼルマン 辛そう。
赤ウナギ こん斗羅~ ん?どうしたの?
白玉大好き 斗羅ちゃん無理しないで(´・ω・`)
モフモフneko侍 水を飲んだ方がいいですよ
「だいじょうぶ、がぉ……赤ウナギさん、こん斗r……」
<バタン!>
斗羅子が倒れ動かなくなる。
ルームランナーのベルト音と、うつ伏せの斗羅子の映像。
コメント欄。
白玉大好き え、マジ!?
サブマリン 大変だこういうときどうせればいいの
モフモフneko侍 救急車を呼ぶ
白玉大好き モデレーターさん、頼みます!
norimaki おねがいします!
かず坊 大丈夫かな…
グール男 話題作りw 嘘乙
↑
ブロック 即削除
モフモフneko侍 救急車は直に来るはずです
白玉大好き ありがとう、ねこ侍さん!!
かず坊 よかった。
赤ウナギ なんか自分がここに来て、たおれて…
白玉大好き 赤ウナギさんのせいじゃないですよ
モフモフneko侍 元々限界だったんです。無理のし過ぎ止めるべきだした
サブマリン 完全な放送事故に…
・
・
――
動画終了。
「「………」」
「斗羅子が倒れ、モデレーターである俺は救急車の手配をした。
幸い大事には至らなかったが、入院中モチベーションが下がり、今では「VTuber」業は休養、半引退状態・・・。
このモチベーション低下は今回の倒れた件だけでなく詐欺被害の心労が大きいと判断した」
「心が弱ってたいう訳じゃな…」
「金貨20枚ならしょうがないの…」
「私情では仕事はしない主義だが、今回ばかりは例外。
親 (キャラクターデザイン Live2Dモデル制作)の俺は、子の為に報復を決意。
詐欺を行ったグループを捜索、グループを一網打尽。
(ピ――――、ピ――。ピ―――――――――。ピ――、ピ―――)
などを行い、生まれてきたことを後悔させながら加害者を地獄へと送った」
「よく、そんな残虐なことを……」
「アンタッチャブルなの……」
「斗羅子・・・・・」
落ち込むゴトー。
「「……」」
<ヒソヒソ>
「ソツギョー、したいう女子といい、ゴトーは「ブイチュバ」が好きじゃのう」
「ゴトーはウサギ獣人だけでなく、トラ獣人も好きなの?」
「じゃな。いま向かっておるタイザーの街にワッチの知り合いがおっての、ゴトーはソイツと会いたいと望んでおるのじゃ」
「それはシーナが20年前「王国精鋭者」だった頃の仲間、副騎士団長のトラ獣人「グラーツ」なの?」
「知っとるか、そういやエルは冒険記が好きじゃったな」
「無双のトラ獣人グラーツは男なの。ゴトーはまさかの男色なの?」
「童がなんちゅう言葉を…。前に違うて本人は否定しておったわ」
「ゴトーが二刀流でも、我はk、」
<パコーン!>
ハリセンでエルメダの頭を叩く。
「いたいの……」
「ちょいちょい「ブイチュバ」の「トーロクシャ」いう言葉が出るが、それは少ない方なんか?3000は数が多いみたいじゃが」
「生身の3次元(人間)の「YouTuber」を除き、「○こら」のようなアバター持ちの「VTuber」人口は現在約6万人と言われている」
「6万…!?」
「飽和状態と言われ、登録者数1000人を超える者はそのうち数%」
「ほう、じゃあ3000は多い部類なのじゃな」
「大手や事務所に所属していない個人勢「VTuber」に限るなら、10万人を超える登録者は全体のわずか数十人。
100万人を超えている者は、わずか数名しか存在しない」
「数が多過ぎて訳分からんが6万のなかで数人て、これもう王族や貴族の元に生まれる確率じゃろ」
「交通事故に遭う確率の方が高いと言われている」
「「……?」」
「この機会に俺は企業「Vtuba」の事務所を立ち上げようと思っている。
事務所を構え獣人ユニットを作り、デビューさせることができたなら登録者100万越えは余裕。
live2D、3DCGモデルは元より、3次元もかませれば絶大な人気になるだろう」
「そういや、前にワッチを「ユチューバ」にして大儲けできるとか言うとったな」
「その容姿なら問題はない。第一陣はシーナ、お前だ。「YouTuber」として、まずそのオタク受けする「金髪幼女吸血鬼」から攻めようと思う」
「……」
「収益化を達成、知名度が上がってきたのなら、エルメダをゲストに呼び雑談やゲーム配信。
「VTuber」活動に復活の意志があるなら「斗羅子」を招きコラボをしてみたいが、いいか?」
「お、おう…?」
「そしてシーナ、エルメダの亜人獣人コンビで歌と踊りで攻め込む。その後が獣人グループの出番。
初手は3次元ではなく、俺がママとなり全てのキャラクターデザインを手掛け「バーチャルVTuber」としてのデビュー、3次元への移行は小出しにするのも良きだろう」
「……のう、それチキュウに行ける前提じゃろ? 行けるんか?」
「それはまだ模索中。行けない可能性の方が大だがな」
「チキュウにワッチらがとか、あまりに現実味がないわ」
「もし地球へ行くことができたなら「YouTuber」活動をし自前のゲーム機が買えることになるがな」
「なんじゃと!…それはワッチ専用のゲームいうことか?」
「それどころかまだ遊んだことのない未知のゲームソフト。まだ観たことのないアニメ、映画。それに美味い料理。いくらでも欲しいものが手に入る」
「チキュウの娯楽が遊び放題、喰いモンが食べ放題なんか!?」
「スマホも持つこともできる」
「なんじゃと! ワッチがチキュウの「じぇぃーけー」のようになれるんか!?」
「うむ。今のままの容姿なら「JS」だがな」
「おいおい、ゴトー、なんとしてもチキュウにワッチらを連れ帰るんじゃ!」
「我もゴトーとならどこにでもついて行くの!」
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<注>
後に地球編を開始します。
「VTuber 斗羅子、異世界人(外惑星)の獣人たちと○ouTube界で活動します」(仮題)
(斗羅子視点)
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「いずれ孤児たちにもこのタブレットの動画を見せ、歌や踊りを覚えてもらう。シーナ、エルメダ、お前たちが率先だ」
「分ったの!」
「歌、か……」
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8 バーチャル VTuber 終わり
9 スーパー○リオブラザーズ
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VTuber界の知識、間違ってたらすみません。
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