第7話 VTuber 斗羅子Ch
「それにゴトーよ、熱弁しとるが魔王のこと忘れてるんじゃないか? 本懐の魔王退治を」
「・・・・・」
「メッチャ忘れとるやないかい!」
「魔王のストーリーは別の所でする」
「別の所とか、後とか、さっきから意味わからんて…」
「ここでの掲載は「楽しく」「面白く」がスローガンだ」
「「……」」
「しかしチキュウはミックとか普通の人族とか、それぞれ別々の形で混乱するわ」
「アニメーション、live2D、3Dと、3次元とは別物だからな。
メインは「○ンク・レディ」のような普通の人族3次元バージョンだ。
それと今後獣人の子たちにはそれぞれのイラスト、live2Dのアバターの用意しようと思う」
「あじゃぱー?」
「「あじゃぱー」ではなく「Avatar」だ。デジタル空間でその人の分身となるキャラクター像。「ミク」や「○こら」のような動く絵。
ネットスラングでは「ガワ」とも呼ばれているバーチャルアイドルだ」
「「……?」」
「俺はアバターの容姿を作成する絵師でもあり通称「ママ」と呼ばれている」
――
<注>(ネット用語 「ママ」=「キャラクターデザイン」)
――
「…ゴトーが、ママ、じゃと?」「?」
「ここでは詳細を省くが、同時に「パパ」とも呼ばれている」
――
<注>(ネット用語 「パパ」=「Live2Dモデル制作」)
――
「……パパ?」「?」
「近年、地球では猫も杓子も「VTuber」志願者が後を絶たない」
「あー、だからネッコ獣人か。「○ろらいぶ」にもいろいろ獣がおったからのう」
「獣だけじゃないの。天使や魔族もいるの!」
「俺は趣味でイラスト作成を「SNS」に投稿をしている。フォロワー数は207だ」
「もうまったくなにを言ってるのか分からないの」
「心配すなワッチもじゃ。詳しく説明されてもあんまり分からんしの」
「1年前にある女性から「X」の方に「アバター依頼をしたいのですが」と連絡が来た。「○こら」のような歌って踊る「VTuber」志願者だ」
「…ゴトーはその女子と会ったんか?」
「あくまでビジネス上のこと、直接には会わず連絡手段はDMのみ。
この世界では「魔導通信」に近いモノと思っていいだろう」
「じゃあその「でーえむ」とかで「ブイチュバ―」の依頼は受けたいうことか」
「生半可なことでは「VTuber」業界を生き残ることはできない。
熱意や本気度を知る為、SNSから住所、氏名、年齢、家族構成などを特定。
彼女の経歴は田舎から都会へと上京し、住居は安い物件の1LDKのアパート。
バイトをしながら地下アイドルとして生計を立てていた。
しかし上司のパワハラ、セクハラ。
同僚からのイジメなど人間関係の悩みからアイドル活動を脱退。
その後、夢は諦めきれずバイトを掛け持ちしながら歌や踊りのレッスンに通い続けた」
「勝手に調べたんか?」
「依頼者の素性確認は仕事をする上で当然の事。
スマホ、パソコンの登録チャンネルには数多い「○ロライブ」「○じさんじ」の面々。
それと、「○う一度だけVTuberやってもいい?」「○おぎり高校」の履歴。
個人的にその2つのポイントが高く、その熱量が決め手となり依頼を了承した」
「それは黙って家に入ったんか?」
「俺に依頼をするということは、そういうことだ」
「「……」」
「ちょっと、引くのう…」
「ゴトーじゃなかったら変態なの」
「ゴトーでも変態じゃぞい。
ポイントの高い、おにぎりこーこー、ってなんじゃ?」
「オニギリではない、「○おぎり」だ」 (あ)
スマホの電源を入れる。
「ほんにそれ何でもあるのう。
チキュウ人はみんなスマホやタブレットに動画を入れてるんか?」
「動画のコピーは必然。「○ouTube」界、いつBANや消去するか分からないからな」
動画を再生する。
――
Live2D派と3D派の終わらない論争
↑
「○ouTube 」で検索しよう!
――
「お、おい、最後の女子はなんなのじゃ?」
「いままでこんなの見たことないの」
「フリー素材の「いらすとや」だ」
「「……?」」
「なんかまた新しい形態が出てきたのう」
「チキュウ、奥深いところなの」
「彼女の依頼を承諾し何度かDMでやりとりをし、虎獣人をモチーフのイラストを送信すると大層それを気に入ってくれた。
命名はママ(キャラクターデザイン)である俺に是非にと頼まれ、
名を「斗羅子」と名付けた。
挨拶は「こん斗羅~」。終了時は「おつ斗羅~」だ」
「「……?」」
「これが彼女の「○ouTube」サイト「斗羅子Ch」のスクリーンショットだ」
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(斗羅子のアニメ風の画像) < こん斗羅~ ガオウ~
【 斗 羅 子 Ch 】
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○ラクエⅠⅡ part8 雑談part48 ゲームの話しよ♡
119回視聴 1ヶ月前 90回視聴 1ヶ月前
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live part30 斗羅子は利用規約に同意する!
15078回視聴 3週間前 286回視聴 1ヶ月前
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コピーした動画を再生。
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可愛い部屋(CG作成)で、
虎獣人の斗羅子(2Dアバター)が元気よく挨拶をする。
「みんなー!こん斗羅~。待機してくれてアリガトーがおー。
あーみんさん、こん斗羅~
ヤマトさん、こん斗羅~
ぶんぷく塩釜さん、こん斗羅~
モフモフneko侍さん、こん斗羅~
白玉大好きさん、こん斗羅~。
モフモフneko侍さん、5件のメンバーシップギフト、アリガトーがおう~。
受け取った人おめでとうがお~。
今日は雑談と、喉の調子が絶好調なので少しだけ歌を歌ってみたいと思います。新作を覚えたがおーん♪」
――
動画再生停止。
「「………」」
「なんじゃこれ?」
「誰と話してるの?」
「リスナーだ。
「斗羅子」が配信者、見せる側。
リスナーは視聴者、「斗羅子」を見る側。
ここでのファンの呼称は「とらんファミリー」と呼ぶ」
「「……?」」
「「斗羅子」は夢である「VTuber」活動を開始し「ライブ」「歌ってみた」「雑談」「企画系」「ゲーム実況」「ショート動画」「コラボ」など精力的に動画を量産。
俺も「石油王」となりライブや雑談では「スパチャ」や「メンバーシップギフト」を送り応援、支援を行った。
もちろん俺が絵師とは明かしてはいない。
リスナー名は「モフモフneko侍」。
メン限での雑談は、中小企業の部長という設定で話しをていた」
「「……?」」
――
<注>
「スパチャとは、スーパーチャットの略。ライブ配信中に視聴者が配信者へメッセージと共に金銭を送る投げ銭機能のことです」
――
「もふもふネッコサムライ…」
「せきゆ王、ってなんなの?」
「石油王とは、投げ銭を惜しみなく送る人のこと。上級者は虹スパを送る」
「…虹すぱ?」
「色によって投げ銭の額を識別ができる。
青の銭貨(100円単位)から、緑、黄色、桃色は銅貨(数百、千円単位)。赤色は銀貨(万単位)。全ての色を投げ銭すると虹スパと言われている」
「けっこうな額になるんじゃないか?」
「なるな」
「じゃあ「ぺっこら」も「ブイチュバ―」なんじゃろ。いつもなんぼ「すぱちゃ」を貰うんじゃ?」
「1年間で換算すると、大金貨数十枚(数千万円)だな」
「……は?」
「「○なたそ」の卒業ライブは、一夜にして大金貨30枚分(3000万円)飛び交った」
「「………」」
「金、投げるいうことは、あの「あきば」の「きっさてん」の「ちぇき」みたいなもんなんか?」
――
ースルーOK-
第14話「魔法少女マジカル冥土マイ」
(秋葉原のメイド喫茶店の鑑賞回)
ttps://ncode.syosetu.com/n1209ko/15/
↑
「h」は抜いてます。
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「その認識でかまわない」
「斗羅子も最初は順調なすべり出しだったが、しかし大手事務所ではなく資金も乏しい力のない個人勢。
競争力が激しい「VTuber」界では厳しい状況が続き、同接平均15名。3000人を超えたところで登録者数は停渋。リスナーのファンクラブも最高人数24人。
斗羅子は起死回生を賭けてグッズ制作を決意。
赤字覚悟でキーホルダー、フィギュア、Tシャツを依頼するもそこで事件が起こった・・・」
「な、なんじゃその、事件とやらは…」
――
7 VTuber 斗羅子Ch 終わり
8 バーチャル VTuber
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