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詩&詞(作詞企画関連含む)

月こいし

作者: momo_Ö





「月を見ると思い出す」、


 とかじゃなくって

 染みついてるよ

 ずっとここに在る


 下向いて石蹴ってばかりのわたしたちが

 あの光る(こいし)だけは見上げてたなんて可笑(おか)しいね



 終わりの来ない Just the Two of Us 進行にのせて

 即興の鼻歌えんえんと


 ふわり宙に浮かんでは消えて 次の瞬間には忘れて

 もうよみがえらせられない旋律



 ほんとうに終わらないと思ってたよ 怠惰な余白

 金木犀の香りが夜風に溶けてた、なまぬるい日々


 自分では吸わない煙草の匂い いつまでも消えなくてさ



「どうせいつかは死ぬんだから てきとうに生きたって同じ」

 それがどれだけ救いになったか きみは知ってるのかな




 いつか言ったね

 サヨナラと愛してるは似てるって


 でもたぶん

 さよならと、

 ありがとうも似てるね



  *

    *

      *

        *

           .







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― 新着の感想 ―
とても余韻のある作品ですね 最後の記号の使い方も心に響きました 出会いと別れ、忘れ得ぬ思い、月に金木犀、それから礫をこいしと読むところ 好きな要素ばかりでした
「月こいし」、タイトルから惹かれました。それは宙に光る礫(こいし)のように何気なくそこにあり、そしていつまでも残る匂いのように、恋しき記憶となって。 サヨナラとさよなら、その四文字にこめられた、滲む…
 鼻歌の旋律と煙草の匂いに、学生時代を彷彿とさせる「なまぬるい日々」の語感が、少し斜に構えながらも社会性を気にして大人に成りきれず、藻掻くでもなく今日に明け暮れる、あの何ともし得ない微睡みの時間が今と…
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