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6.

 





 自分が守られるのは、当然だというように、メアリー様は元婚約者様の腕に抱きついていらっしゃいます。


婚約者でもない男性に抱きつく行為は見ていていいものでもありません。


怪訝な表情をした私をメアリー様が見つけ、さらに元婚約者様に腕を絡み付けた。


「お楽しみのところ、申し訳ありません皆様。

ですが、私ローデリアス・アルデリアはこのたび決意をいたしました。」


知人や、招待客と談笑していたホールの人々がその声に一斉に静まりかえり、そちらを向いた。


何を言い出すのかと、少しざわつきながらも、誰も言い出すものはいなかったが、私の中の声は最大限警戒を指名していた。


「まず初めに、我が婚約者、セレス・バザンダ公爵令嬢、前へ。」


私は談笑していた友人に断りを入れて、変にできている空間へと進んだ。


「よく、このパーティーに出席できたな、

私は知っているのだぞ。お前の悪行を、」


空間の中央にやってきた私を見て元婚約者様は何の前触れもなくそう告げた。


「何をおっしゃりたいのか私には全くわからないのですが、説明を求めてもよろしいでしょうか。」


呼ばれた理由、婚約者様がなぜ、エスコートをしてくれなかったのか、説明でもしていただけるのかと思い、私は少し期待をしました。


「そんなことを言ってのがれるつもりなのか、

では、教えてやろう、

私の寵愛が貰えないからと、私と仲のいいダメール男爵令嬢であるメアリーをお前は陰でいじめていたのではないか!」


ビシッと音が聞こえるような指差しに思わず感動を覚えましたが、必死に堪えました。 


「何のことですか。

私、身に覚えがございません。

確かに最近仲いいご令嬢がいることは聞いておりましたが、私が彼女に何かしたことなどありません。お会いしたこともないのですから。」


必死に否定する私に元婚約者様はなぜだか余計にお怒りのようです。


「とぼけるな、知らないと言うのか、メアリーがこれほどまでに怯えているではないか、お前でなくて他に誰がいると言うのだ。」


勢い任せてに私を追い立てている元婚約者様はこちらの話しを聞こうとはしていないご様子です。

かと言って何も喋らなければいいように解釈されそうで困ったものです。


「わかりました。

私には、思いあたることが何一つとしてないのですが、ダメール男爵令嬢は私から嫌がらせを受けていたと言うのですね。

では、聞かせていただいてもよろしいでしょうか。私が何をしたか。」


何も知らない私を装いながらも、

相手の状況を確認しながらその場の主導権を私に以降することを考えながら、弱さを見せるのを忘れずに。






初めましてツグです

初投稿になります

誤字脱字などあると思いますがよろしくお願いします

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