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婚約者と来場しないのは周知の事実、周りも、もう驚きはしない、影で憐れむ者もいない、
なぜかってそんなこと、私が動いたからにきまっているではないですか。
この半年、私はこの為に準備をしてきたのだから、私は胸を張って歩き始める。私の味方はいる。いなかったらここまでできなかった前をまっすぐ見据えてこの先の未来を考える。
私の未来、大切な人達の未来が幸せであることを願い
「セレス、思いっきり行こう。俺達家族はお前の味方だ。誰であってもお前の邪魔はさせない。
しっかりとケジメをつけてこい。」
隣にいるお兄様が私の背中をそっと押してくれる。勇気が出る言葉だ。口角が上がり満面の笑みで頷いた
「婚約者様、婚約はもうすでに破棄されております。お気づきかは存じませんが、私は心に響く声に従いました。貴方様はどうでしょうか。
一人の令嬢に溺れた成れの果てが幸せだとお互い嬉しい限りですね。」
ホールの前で開かれる前にお兄様と二人で立ち、扉が開くのを待った。
初めましてツグです
初投稿になります
誤字脱字などあると思いますがよろしくお願いします