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中、夏に咲く花

雨の終わり


ぼんやりとした熱気が纏わりつく日曜日。


寝返りを打つ度、軋むパイプにウンザリとしながら

浮遊した視線が天井を掴む


機械的に流れるニュースを

機械的に耳が覚えて


何巡目かの夏の日付はきっと

偶然を装う為の口実で。


-------------

言い訳なんだろう、空の青さは


飄々とした風は僕を貫き去ってゆく


歩くたび滲む汗を 凛としない衣類が拭う。


群衆がビル、愛のない無機質は

たちまちその姿を虚像に変えて


信号機が鳴く、交差点は噎せる


雑音に満ちたこの世界は

いつまでもずっと、ずっと不安定で。


----------






見慣れた風景を

最後にみたのは一時間前か


喧騒がウザったくて、無意識が導く道の先


ビルを望んだ足元は踵を返し

不機嫌に音を鳴らす


夏の音以外、聴こえない歩道を

踏み込むペダルのように一方に。


等間隔に並ぶ街路樹が


時計の針を遅くしているような

過ぎる度に重くなる身体を


やんわりと停止させる


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