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第二章第三話「守の記憶2」

前回に引き続き守の記憶です。

「希様が目覚めた時、地上を歩くのが困難だろうと思い、次に私がしたことは、日本の主要都市を繋ぐ地下通路を作ることでした。福岡、広島、神戸、大阪、京都、名古屋、横浜、東京を結ぶ地下通路です。これを完成させるのに、およそ50年かかりました。」


「50年…」私は驚きの声を上げた。


「守、よく頑張ったね。」

私がそう言うと、守は少し照れくさそうに微笑んだ。


「最後に私がしたことは、地下通路を作るのに時間がかかってしまったので、希様の装置が埃まみれになってしまったことです。それで、掃除をし、せっかく作った作物所が荒れていたので、一から作り直し、現在まで使えるように整備しました。」

「それから、希様が目覚めるまで特に大きな出来事はありませんでした。」


「そして月日が流れ、ついに希様が目覚める時が来たので、私は安全に目覚めていただけるように準備を整えて、現在に至ります。」

「これで私の話はおしまいです。」


「守は、私が目覚めるまでの長い時間を過ごしてくれたんだね…凄いな。」

「それほどでも。」

守は再び照れくさそうにして、少し顔を赤らめた。


あっという間に守の話が終わり、出されたお菓子を食べ終わった私がふと時計を見ると、時刻は22時を指していた。


「希様、地上はもう夜中のようです。希様も目覚めたばかりですので、今日は一旦お休みになりませんか?」

守が優しく尋ねてきたので、私は軽く頷いた。


「では、こちらへ。」

そう言うと、守は私を招いてベッドルームへと案内した。

次回も楽しみに。

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