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第二章第二話「守の記憶1」

守の記憶その1



「では、私の話をいたしましょう。」

守は静かに言い、席に腰を下ろした。

「希様が眠りについた後、私は彩様に指示された通り、希様のコールドスリーブ装置を地下シェルターへと運びました。」

「そして、部屋の安全を確認し、ロックしました。」

「それから約10年が過ぎ、耳障りな核爆発音が聞こえなくなったことで、私は全ての攻撃が終わったことを確信しました。」


守は淡々とした口調で話を続ける。

「その後、確認のために地上に出てみると、焼け野原が広がっていました。」

「ここまでで、問題はありませんか?」

私は軽く頷いた。

「では、話を続けます。」

「地上を確認した後、希様が目覚めた際に困らないよう、インフラを整えるためにさまざまな作業を始めました。まず、水源を確保するために井戸を掘り、さらに地上から使える物資をかき集めて発電システムを作り、地下で作物を育てられるようにしました。」


その話を聞いた私は、驚きのあまり言葉を失った。

「この過程におよそ10年の月日が流れました。」



次はそのニになります。

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