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第一章第二話 「泣いてそしてお腹が空いて」
希が目覚めた後の話です。
全てを理解し、私は涙を流した。
守がそっと近寄り、私を抱きしめてくれた。そのまま、私はしばらくの間、泣き続け、ようやく心が落ち着いた。
落ち着いた途端、腹の虫が鳴る音が響いた。お腹がすいたのだろう。
守は私が落ち着いたことを感じ取ったのか、優しく言った。「希様、お腹が空きましたか?」
「はい」と答えると、守はキッチンに向かい、軽く食事を作ってくれた。
「希様のお口に合うといいのですが、どうですか?」
彼の言葉に私は頷き、「美味しいよ」と答えた。
「それは良かったです。」
「では、食事が終わったら、両親からのメッセージ動画をお見せしましょうか?」
少し考えた後、私は静かに答えた。「はい、お願いします。」
食事をしながら、両親がわざわざメッセージを残してくれたことには、きっと何か重要な意味があるのだろうと感じた。だからこそ、しっかりとそのメッセージを受け止めようと心に決めた。
食事を終えると、守が温かいお茶を用意してくれた。
これから先どうなるのか楽しみにして下さい




